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Security Response

どこかでお会いしましたか?

Created: 19 Aug 2011 12:59:35 GMT • Translations available: English
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写真に写っている人物を識別したり「タグ付け」したりできる顔認識ソフトウェアを備えた写真共有サイトやソーシャルネットワークサイトが増えています。私自身は、この手の機能をあまり利用したことはありません。というのも、私にとっては、効率的な検索よりも、古い写真を眺める方がより多くの楽しい発見があるからです。しかし、この機能が便利だと思われている場所があるのも事実です。これは、ユーザーがこのような機能を好むかどうかにかかわらず、(完璧とは言えないものの)この技術が有効かつ安価であることを実証しています。その証拠に、この機能は基本的に無料のソフトウェアに実装されています。
 
顔認識ソフトウェアは、犯罪者やテロリストを捕まえる手段として捜査当局でも広く採用され、すでに犯罪者の逮捕を目的として実際に使用されています。政府による継続的な投資からも、顔認識システムは今後数年のうちに拡大、改良、高速化されていくと考えられます。これについて詳しくは、今後のブログで取り上げたいと思います。
 
顔認識ソフトウェアの用途は、これだけにとどまりません。パスワードは推測される恐れがあり、ハードウェアトークンは紛失したり盗まれたりする可能性があります。しかし、顔についてはどうでしょうか。顔を究極のセキュリティトークンとして使用するソフトウェアを作成する企業も存在しています。
 
数年のうちにすばらしい顔認識ソフトウェアが登場するのは間違いありません。拡張現実(AR)について想像してみてください(ターミネーターのように、誰かを見るだけで、その人物の情報が目の前に表示されるような技術です。もっとも、最初はスマートフォンを使うことになるでしょう)。また、(映画「マイノリティリポート」の広告看板のように)人々の名前を呼んで迎えてくれる電子機器も登場するでしょう。驚かれるかもしれませんが、少し前の SF 映画に描かれている世界がすぐそこまで来ているのです。
 
これは私たちの近い将来の話でしょうか。それとも、すでに現在の話でしょうか。カーネギーメロン大学の Alessandro Acquisti 氏が Black Hat 会議で発表した「Faces of Facebook: Privacy in the Age of Augmented Reality(Facebook の顔: 拡張現実時代におけるプライバシー)」(PDF)という論文を読むと、十分現在のことだと言えるでしょう。
 
この論文は上のリンクから読むことができますが、ここで少し要約してみましょう。この研究では、安価なハードウェア(35 ドルの Web カメラとスマートフォン)を使用するだけで、出会い系サイトから匿名ユーザーの身元を特定したり、カーネギーメロン大学のキャンパスを歩く人々を特定したりすることができました。また、市販の顔認識ソフトウェアを使用して、ある人の社会保障番号を割り出すことさえできました。Web カメラで撮影した写真の照合に使用した名前や写真をどこで入手したのかは、この研究のタイトルが示しています。
 
この研究は、概念実証のようなところもありますが、大きなプライバシーの問題を提起しています。そして、それらの問題を解決する時間はそれほどないかもしれません。この研究では、顔認識技術において急速な発展が見られたと述べられています。市販のソフトウェアは、すでに実効的であり、技術を進歩させるために多額の投資が行われています。初めて会った人ですら、スマートフォンを向けるだけでその人のすべてを知ることができるようになるのも時間の問題です。このことは、他人との接し方に劇的な変化をもたらすでしょう。そのような変化が私たちにどのように影響するかについては、社会学者にお任せしようと思います。
 
この結果生じるプライバシーの問題に取り組むには、すでに遅すぎるのかもしれません。
 
ここ数年の技術進歩により生じた、プライバシーに関するその他のあらゆる懸念事項と同様に、多くの人々はあまり心配はしないのでしょう。他人が電話を自分に向けるだけで、自分についてすべてのことを知り得るという事実をおもしろいと思うかもしれませんし、広告看板が自分を識別して、名前を呼びかけてきても、何も気にしないかもしれません。この種のソフトウェアが持つ潜在的なリスクについて想像することすらしない人もいるでしょう。多くの人は、技術によって直接自分に何か悪いことが起きない限り、懸念を持たないものです。
 
この種のソフトウェアの用途について、制約を設けるというのはどうでしょうか。それとも、もう遅すぎるのでしょうか。この技術は、私たちがその用途を制御、規制できないほど、すでに進んでしまっているのでしょうか。
 
おそらく、私たちはこの技術と付き合っていく必要があるのでしょう。トラッキングクッキー、保存された検索結果、集められた個人情報と同じように、これは未来の姿なのかもしれません。みなさんはどう思われますか。@kphaley 宛てにご意見をお聞かせください。
 
 
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