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フィッシングサイトで魚釣りはいかが 

Sep 13, 2013 01:39 AM

フィッシング詐欺師がフィッシング用のサイトを本物のサイトとそっくり同じに偽装しようとすることは、よく知られています。JavaScript を使って静的なページに現在の日付を埋め込むなど、これまでにも多種多様な手口が確認されています。シマンテックは最近、汎用的なフィッシングメールが増えていることを発見しました。通常のフィッシングでは標的を想定するのが普通ですが(銀行の顧客、ソーシャルネットワークのユーザーなど)、汎用的なフィッシングメールの手口は少し変わっています。それは、相手を問わず任意の電子メールアドレスを標的にするということです。
 
たいていの場合、この汎用的なフィッシングメールでは、受信ユーザーのメールボックスが容量の上限を超えたとして、電子メールの消失を避けるために至急メールボックスを「再有効化」するよう指示します。先日シマンテックが特定した汎用的なフィッシングメールの Web サイトも、一見すると正規のサイトのようです。素人仕事のような外見(フィッシング詐欺師がデザインスキルに乏しく、プロの手によるサイトを真似られないことの証です)ではあるものの、ある意味では際立っています。背景が魚の絵のパターンになっているからです。
 
phish_site_with_fish_600px.jpg
図. 汎用的なフィッシング Web サイトの背景に描かれた魚のパターン
 
特にこの背景を選んだフィッシング詐欺師の意図はわかりません。たまたま起きた残念なミスかもしれませんし、フィッシング詐欺師の内輪だけで通じるジョークなのかもしれません。あるいは、これが本当はフィッシングサイトであると、意味のわかるユーザーにだけ通じる大胆で露骨なヒントのつもりとも考えられます。それとも、サイトの一部がイタリア語で書かれていることから、この詐欺師は「フィッシング(phish)」と「魚(fish)」が類似していることを知らなかったのでしょうか。
 
フィッシング詐欺から保護するために、アカウントが制限されているなどと理由をつけて更新の必要性を訴えるようなメッセージには注意してください。また、セキュリティソフトウェアは常に最新の状態に保つようにしてください。Symantec.cloudSymantec Messaging Gateway をお使いの方は、こうした脅威から保護されています。
 
 
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