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音楽フェスティバルの参加者はフィッシング詐欺にご注意 

Mar 27, 2014 02:35 AM

今年 1 月の後半、熱烈なファンであればコーチェラフェスティバルのチケットを買い求めたことでしょう。コーチェラフェスティバルは、2 週連続で週末の 3 日間をかけて毎年開催されるイベントですが、これを狙った詐欺師によるフィッシング攻撃が、2 月末まで続いていました。

コーチェラフェスティバルのチケット販売を扱っている Front Gate Tickets 社は 2 月末、チケットの購入者に電子メールを送り、このフィッシング攻撃について以下のように警告しています。

「このフィッシングでは偽の Web サイトが使われています。コーチェラフェスティバルのチケットをお買いになった方が Front Gate のアカウントにアクセスするためのログインページに酷似したデザインですが、ユーザー名とパスワードの情報を取得するために偽装されたものです」

この電子メールではさらに、フィッシング用のリンクが掲示板やスパムメールでも出回っていること、攻撃者はチケット購入者が掲示板に投稿した電子メールアドレスを収集していたことなどについても説明が続きます。

この攻撃が仕掛けられたのは、コーチェラフェスティバルで入場券代わりになるリストバンドが参加者宛てに出荷された直後です。それを考えると、攻撃者はチケット購入者のアカウントにアクセスし、登録されている郵送先住所や電話番号、電子メールアドレスを変更してリストバンドを詐取しようとしていたに違いありません。実際、コーチェラフェスティバルの掲示板でも、あるユーザーからこれを裏付ける投稿がありました。

「私はアカウント情報を元に戻すことができましたが、登録されている住所や電話番号、電子メールアドレスは変更されていました。念のため確認したおかげでチケットを失わずに済んだのはラッキーでした」

今回の事件は、デジタル時代の音楽ファンにとってよい教訓になります。コーチェラフェスティバルのチケット進呈を謳う偽の Facebook ページを作るだけだった詐欺が、わずか 2 年足らずのうちに、直接フィッシングメールで参加者を標的にして、リストバンドを盗み出すという手口にまで発展したのです。

今年開催されるのは、もちろんコーチェラフェスティバルだけではありません。今後数カ月の間に、サスカッチ、ボナルー、アウトサイドランズ、ロラパルーザなどさまざまな音楽フェスティバルが米国内だけでも予定されており、世界中ではさらに多くの音楽フェスティバルが開催されます。

フェスティバルに参加する方は、掲示板のスレッドで電子メールアドレスを共有しないことをお勧めします。どうしても共有する必要がある場合には、掲示板に用意されている非公開メッセージの機能を使ってください。

チケットの購入後、参加予定のイベントについて詳しい情報を確認するためと称して、リンクを掲載し、ログインを求めてくる電子メールを受け取った場合には、むやみにリンクをクリックせず、新しいブラウザまたはタブを開いて公式サイトにアクセスしてください。電子メールに疑わしい点がある場合には、チケット販売者や音楽フェスティバルの公式サイトで連絡先の電話番号や電子メールアドレスを探し、確認を依頼してください。

 

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