寄稿: Ruby Yang
ベネズエラのウゴ・チャベス大統領については、過去数カ月その生死に関する噂がメディアやインターネットを賑わせてきましたが、さる 3 月 5 日、同大統領が 2 年間にわたる癌との闘病の末に死去したことが、副大統領から発表されました。チャベス大統領の死は全世界に波紋を呼び、各国首脳から一般市民まで誰もが、ベネズエラ大統領としての彼の理想と現実についてさまざまに語っています。訃報が伝わるのとほぼ同時に、サイバー犯罪者もすかさずその機会に便乗し始めました。大統領の死についてのみならず、病気と死因をめぐる仮説まで利用して悪質なリンクを掲載したメールが送信されています。
これまでに確認されたすべてのリンク先に、マルウェアが仕掛けられていました。ドメインは、最近になって登録されたものや、乗っ取られたものです。
この攻撃で使われている電子メールの例を以下に示します。
これまでに確認された悪質なリンクの URL は、以下のとおりです。
スパマーが最新のニュースを利用して、悪質な脅威へのリンクを含む電子メールを送信するのはいつものことであり、ほとんどは報道から半日足らずで始まります。
ニュースや最新の事件を検索するときには注意が必要です。迷惑メールに記載されている疑わしいリンクや添付ファイルは開かないようにしてください。また、セキュリティソフトウェアも最新の状態に保つようにしてください。
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