寄稿: Avdhoot Patil
アラブ諸国の各地で最近勃発している紛争は、しばらく前からフィッシング詐欺師の関心を引いています。シリア騒乱を悪用したフィッシング詐欺もその一例ですが、今度は、反政府運動が続くエジプトの政情不安が利用されています。2013 年 3 月には、フィッシングサイトでエジプトのアフマド・シャフィーク元首相が利用されました。フィッシングサイトのホストサーバーは米国ノースカロライナ州に置かれ、ドメイン名には「Ahmed Shafik」の名が使われていました。
図 1. アフマド・シャフィーク元首相の公式サイトに偽装したフィッシングサイト
このフィッシングサイトは、一見すると元首相の公式ページのような作りです。アラビア語で書かれたメッセージは、アフマド・シャフィーク元首相に関する最新ニュースを購読するために、2 つのブランドのいずれかを選択するよう促しています。ここで利用されているのは、あるソーシャルネットワークサービスと情報サービスで、どちらかのロゴをクリックすると、ユーザーはそれぞれのログインページに偽装したフィッシングサイトにリダイレクトされます。フィッシングページのコンテンツは、元首相を応援する内容に改変されています。このフィッシングサイトに騙されたユーザーは、個人情報を盗まれてしまいます。
フィッシング攻撃を防ぐためにできる限りの対策を講じることを推奨します。
* 日本語版セキュリティレスポンスブログの RSS フィードを購読するには、http://www.symantec.com/connect/ja/item-feeds/blog/2261/feed/all/ja にアクセスしてください。