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8 月に Google Play でワンクリック詐欺アプリが大量発生 

Sep 10, 2013 04:00 AM

8 月といえば、世界中の多くの人々が仕事の手をいったん休め、休暇を過ごす時期でしょう。しかし、日本でワンクリック詐欺アプリを開発している詐欺師たちにとっては、8 月こそが繁忙期だったようです。この月、詐欺師たちは生産性を大きく伸ばし、1,000 個近くの詐欺アプリを Google Play に公開しました。Google Play に表示されている統計データによると、騙されてしまった Android デバイスユーザーが、詐欺アプリを少なくとも累計 8,500 回ダウンロードしています。実際の数字はおそらくそれよりもはるかに多く、10,000 回以上ダウンロードされているものと思われます。
 

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図 1. 8 月中 1 日あたりに公開された詐欺アプリ数
 

1 月から 8 月末までに公開されたワンクリック詐欺アプリ数は合計で約 2,500 個です。しかも、詐欺師たちがその手を緩める兆しは一向に見えません。これまでと同様に、8 月に公開された詐欺アプリの大半は、翌朝にはストアから削除され、一晩しか持ちませんでした。それでも、詐欺師たちにとっては、ダウンロード数を稼ぐのに十分な時間のようです。詐欺アプリはたいてい、オフィスでの作業時間が終わると思われる毎日午後に公開されます。週末にかけて公開されれば、詐欺アプリが生き残る可能性も高くなるのに加え、運が良ければ数日間もサイト上に残り、多くのダウンロード数を稼ぐものもあります。
 

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図 2. 月間の詐欺アプリ公開数
 

7 月と同じく、8 月にも新しいタイプのワンクリック詐欺アプリが登場しています。採用されている戦略はさまざまですが、いずれの亜種もそれほどの成功を収められずに短期間で姿を消しています。興味深いことに、アプリを公開している詐欺師たちの 97 % が同じグループに所属しています。
 

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図 3. 8 月に公開された詐欺アプリの亜種
 

最新型の亜種のうち、ダウンロード数は限られているものの、Google Play でうまく生き残ったものが 1 つあります。この詐欺アプリには、さまざまなアダルト関連サイトへのリンクが仕込まれていますが、そのうち 1 つか 2 つは実際には詐欺サイトにつながっており、有料サービスに適切に登録しないままに料金を支払うようユーザーを騙そうとします。たいてい、こうした詐欺サイトではアダルト動画を見るための料金と称して 10 万円程度要求されますが、これは合法的なサービスの平均よりもはるかに高い金額です。この詐欺アプリは、他の合法的なリンクの中に悪質なリンクを紛れ込ませることで、セキュリティチェックに見つからないように偽装します。この悪質なリンクは、リダイレクタ URL に誘導され、リダイレクタで指定されているサイトを開くようにアプリに指示します。そのため、悪質な活動に関係していると疑われても、詐欺師たちは、詐欺アプリが最終的にどこに誘導されるかをサーバー側で簡単に変更することができます。

詐欺アプリの動作は、次のとおりです。

  1. アプリをインストールすると、アダルト関連動画サイトへのリンクが複数表示されます。
  2. 一部のリンクから詐欺サイトに誘導されます。これらのサイトのいずれかから動画を選択します。
  3. 動画を再生しようとします。
  4. 料金を支払うように要求されます。

OneClickGIF.gif

図 4. 詐欺アプリ
 

アプリストアではアプリを簡単に検索してダウンロードすることができますが、騙されて不正なアプリをダウンロードしてしまうリスクが常に伴います。確実に信頼できるアプリのみをインストールするようにしてください。デバイスを保護するためにノートン モバイルセキュリティを使用することをお勧めします。シマンテック製品では、このブログで説明した詐欺アプリは Android.Oneclickfraud として検出されます。

 

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