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マイクロソフト月例パッチ(Microsoft Patch Tuesday)- 2013 年 11 月 

Nov 13, 2013 11:08 PM

今月のマイクロソフトパッチリリースブログをお届けします。今月は、19 件の脆弱性を対象として 8 つのセキュリティ情報がリリースされています。このうち 9 件が「緊急」レベルです。

いつものことですが、ベストプラクティスとして以下のセキュリティ対策を講じることを推奨します。

  • ベンダーのパッチが公開されたら、できるだけ速やかにインストールする。
  • ソフトウェアはすべて、必要な機能を使える最小限の権限で実行する。
  • 未知の、または疑わしいソースからのファイルは扱わない。
  • 整合性が未知の、または疑わしいサイトには絶対にアクセスしない。
  • 特定のアクセスが必要な場合を除いて、ネットワークの周辺部では重要なシステムへの外部からのアクセスを遮断する。

マイクロソフトの 11 月のリリースに関する概要は、次のページで公開されています。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms13-Nov

今月のパッチで対処されている問題の一部について、詳しい情報を以下に示します。

  1. MS13-089 Windows Graphics Device Interface の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2876331)

    Graphics Device Interface の整数オーバーフローの脆弱性(CVE-2013-3940)MS の深刻度: 緊急

    Windows Graphics Device Interface(GDI)が、特別に細工された Windows Write ファイルをワードパッドで処理する方法に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、影響を受けるシステムを完全に制御できる恐れがあります。攻撃者はその後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除、完全なユーザー権限を持つ新しいアカウントの作成ができる場合があります。システムでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者のユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

  2. MS13-088 Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム(2888505)

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3871)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer の情報漏えいの脆弱性(CVE-2013-3908)MS の深刻度: 重要

    Internet Explorer が印刷プレビューを生成するとき、特別に細工された Web コンテンツを処理する方法に情報漏えいの脆弱性が存在します。この脆弱性が悪用されると、ユーザーが閲覧している任意のページから情報が収集される可能性があります。

    Internet Explorer の情報漏えいの脆弱性(CVE-2013-3909)MS の深刻度: 警告

    Internet Explorer が CSS の特殊文字を処理する方法に、情報漏えいの脆弱性が存在します。攻撃者が、特別に細工された Web ページを作成してこの脆弱性を悪用すると、ユーザーがその Web サイトを開いたときに情報が漏えいしてしまいます。この脆弱性を悪用すると、他のドメインまたは Internet Explorer ゾーンからコンテンツを閲覧できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3910)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3911)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3912)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3914)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3915)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3916)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3917)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

  3. MS13-092 Hyper-V の脆弱性により、特権が昇格される(2893986)

    アドレス破損の脆弱性(CVE-2013-3898)MS の深刻度: 重要

    Windows 8 と Windows Server 2012 の Hyper-V には、特権昇格の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、共有 Hyper-V ホスト上の別の仮想マシン(VM)でシステムとして任意のコードを実行できる場合があります。攻撃者は、Hyper-V ホストでコードを実行することはできず、同じホスト上のゲスト VM でのみ実行できます。この脆弱性により、同じプラットフォーム上の Hyper-V でサービス拒否が発生し、攻撃者が Hyper-V ホストの応答停止や再起動を引き起こす可能性もあります。

  4. MS13-093 Windows Ancillary Function ドライバの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2875783)

    Ancillary Function ドライバの情報漏えいの脆弱性(CVE-2013-3887)MS の深刻度: 重要

    Windows カーネルモードドライバがカーネルメモリとユーザーメモリの間のデータコピーを正しく処理しない場合に、情報漏えいの脆弱性が存在します。

  5. MS13-095 XML デジタル署名の脆弱性により、サービス拒否が起こる(2868626)

    XML デジタル署名の脆弱性(CVE-2013-3869)MS の深刻度: 重要

    X.509 証明書解析の実装にサービス拒否の脆弱性が存在するため、サービスが応答しなくなる可能性があります。この脆弱性は、X.509 証明書の検証操作が、特別に細工された X.509 証明書の処理に失敗した場合に起こります。

  6. MS13-094 Microsoft Outlook の脆弱性により、情報漏えいが起こる(2894514)

    S/MIME AIA の脆弱性(CVE-2013-3905)MS の深刻度: 重要

    Microsoft Outlook が S/MIME 証明書メタデータを適切に処理しない場合に、情報漏えいの脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、標的となったシステムや、標的となったシステムとネットワークを共有している他のシステムから IP アドレスなどのシステム情報を確認し、TCP ポートを開くことができます。

  7. MS13-090 ActiveX の Kill Bit の累積的なセキュリティ更新プログラム(2900986)

    InformationCardSigninHelper の脆弱性(CVE-2013-3918)MS の深刻度: 緊急

    InformationCardSigninHelper クラスの ActiveX コントロール(icardie.dll)に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。攻撃者は特別に細工された Web ページを作成してこの脆弱性を悪用する可能性があります。ユーザーがこの Web ページを閲覧すると、この脆弱性により、リモートでコードが実行される可能性があります。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。

  8. MS13-091 Microsoft Office の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2885093)

    WPD ファイル形式のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-0082)MS の深刻度: 重要

    Microsoft Office ソフトウェアが、特別に細工された WordPerfect 文書(.wpd)ファイルを処理する方法に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、影響を受けるシステムを完全に制御できる恐れがあります。攻撃者はその後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除、完全なユーザー権限を持つ新しいアカウントの作成ができる場合があります。

    Word のスタックバッファ上書きの脆弱性(CVE-2013-1324)MS の深刻度: 重要

    Microsoft Office ソフトウェアが、特別に細工された WordPerfect 文書ファイルを処理する方法に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、影響を受けるシステムを完全に制御できる恐れがあります。攻撃者はその後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除、完全なユーザー権限を持つ新しいアカウントの作成ができる場合があります。システムでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者のユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

    Word のヒープの上書きの脆弱性(CVE-2013-1325)MS の深刻度: 重要

    Microsoft Office ソフトウェアが、特別に細工された WordPerfect 文書ファイルを処理する方法に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、影響を受けるシステムを完全に制御できる恐れがあります。攻撃者はその後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除、完全なユーザー権限を持つ新しいアカウントの作成ができる場合があります。システムでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者のユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

今月対処されている脆弱性についての詳しい情報は、シマンテックが無償で公開している SecurityFocus ポータルでご覧いただくことができ、製品をご利用のお客様は DeepSight Threat Management System を通じても情報を入手できます。

 

* 日本語版セキュリティレスポンスブログの RSS フィードを購読するには、http://www.symantec.com/connect/ja/item-feeds/blog/2261/feed/all/ja にアクセスしてください。

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