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マイクロソフト月例パッチ(Microsoft Patch Tuesday)- 2013 年 12 月 

Dec 11, 2013 03:12 AM

今月のマイクロソフトパッチリリースブログをお届けします。今月は、24 件の脆弱性を対象として 11 個のセキュリティ情報がリリースされています。このうち 10 件が「緊急」レベルです。

いつものことですが、ベストプラクティスとして以下のセキュリティ対策を講じることを推奨します。

  • ベンダーのパッチが公開されたら、できるだけ速やかにインストールする。
  • ソフトウェアはすべて、必要な機能を使える最小限の権限で実行する。
  • 未知の、または疑わしいソースからのファイルは扱わない。
  • 整合性が未知の、または疑わしいサイトには絶対にアクセスしない。
  • 特定のアクセスが必要な場合を除いて、ネットワークの周辺部では重要なシステムへの外部からのアクセスを遮断する。

マイクロソフトの 12 月のリリースに関する概要は、次のページで公開されています。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms13-Dec

今月のパッチで対処されている問題の一部について、詳しい情報を以下に示します。

  1. MS13-102 Windows のローカルプロシージャコールの脆弱性により、特権が昇格される(2898715)

    LPC サーバーのバッファオーバーランの脆弱性(CVE-2013-3878)MS の深刻度: 重要

    Microsoft ローカルプロシージャコール(LPC)に特権昇格の脆弱性が存在します。攻撃者が特別に細工した LPC ポートメッセージを使うと、LPC クライアントまたはサーバー上でスタックベースのバッファオーバーフロー状態が発生します。

  2. MS13-097 Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム(2898785)

    Internet Explorer セキュリティ機能回避の脆弱性(CVE-2013-5045)MS の深刻度: 重要

    Internet Explorer に特権昇格の脆弱性が存在します。ローカルファイルインストールを検証するとき、またはレジストリキーを安全に作成するときに、Internet Explorer の拡張保護モード制限が回避されます。

    Internet Explorer セキュリティ機能回避の脆弱性(CVE-2013-5046)MS の深刻度: 重要

    Internet Explorer に特権昇格の脆弱性が存在します。ローカルファイルインストールを検証するとき、またはレジストリキーを安全に作成するときに、Internet Explorer の拡張保護モード制限が回避されます。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-5047)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-5048)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-5049)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-5051)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Internet Explorer のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-5052)MS の深刻度: 緊急

    Internet Explorer のメモリ内のオブジェクトへのアクセスが不適切な場合に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性によってメモリが破損し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

  3. MS13-100 Microsoft SharePoint Server の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2904244)

    SharePoint ページコンテンツの脆弱性(CVE-2013-5059)MS の深刻度: 重要

    Microsoft SharePoint Server には、リモートコード実行の脆弱性が存在します。認証された攻撃者がこれらの脆弱性の悪用に成功すると、W3WP サービスアカウントのセキュリティコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

  4. MS13-104 Microsoft Office の脆弱性により、情報漏えいが起こる(2909976)

    トークンのハイジャックの脆弱性(CVE-2013-5054)MS の深刻度: 重要

    悪質な Web サイト上にホストされている Office ファイルを開こうとしているとき、影響を受ける Microsoft Office ソフトウェアが特別に細工された応答を適切に処理できない場合に、情報漏えいの脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、標的となる SharePoint または他の Microsoft Office サーバーサイトで現在のユーザーの認証に使うアクセストークンを確認できる場合があります。

  5. MS13-096 Microsoft Graphics コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2908005)

    Microsoft Graphics コンポーネントのメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3906)MS の深刻度: 緊急

    影響を受ける Windows コンポーネントや、影響を受けるその他のソフトウェアが特別に細工された TIFF ファイルを処理する方法に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性により、共有コンテンツ内の TIFF ファイルをユーザーが表示した場合に、リモートでコードが実行される場合があります。

  6. MS13-101 Windows カーネルモードドライバの脆弱性により、特権が昇格される(2880430)

    Win32k のメモリ破損の脆弱性(CVE-2013-3899)MS の深刻度: 重要

    Win32k.sys カーネルモードドライバがメモリ内のアドレス値を検証する方法が原因で、特権昇格の脆弱性が存在します。

    Win32k の解放後使用の脆弱性(CVE-2013-3902)MS の深刻度: 重要

    Microsoft Windows カーネルに、特権昇格の脆弱性が存在します。この脆弱性は、Windows カーネルがメモリ内のオブジェクトを正しく処理しない場合に起こります。

    TrueType フォントの解析の脆弱性(CVE-2013-3903)MS の深刻度: 重要

    Microsoft Windows カーネルに、サービス拒否の脆弱性が存在します。この脆弱性は、特別に細工された TrueType フォントファイルを Windows カーネルが正しく処理しない場合に起こります。

    Port-Class ドライバのダブルフェッチの脆弱性(CVE-2013-3907)MS の深刻度: 重要

    Windows オーディオの Port-Class ドライバ (portcls.sys) がメモリ内のオブジェクトを処理する方法が原因で、特権昇格の脆弱性が存在します。

    Win32k の整数オーバーフローの脆弱性(CVE-2013-5058)MS の深刻度: 重要

    Win32k.sys カーネルモードドライバがメモリ内のオブジェクトを処理する方法が原因で、サービス拒否の脆弱性が存在します。

  7. MS13-099 Microsoft Scripting Runtime オブジェクトライブラリの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2909158)

    Microsoft Scripting Runtime オブジェクトライブラリの解放後使用の脆弱性(CVE-2013-5056)MS の深刻度: 緊急

    メモリ内のオブジェクトを処理する際のメモリ破損エラーが原因で、Microsoft Scripting Runtime オブジェクトライブラリにリモートコード実行の脆弱性が存在します。

  8. MS13-106 Microsoft Office 共有コンポーネントの脆弱性により、セキュリティ機能が回避される(2905238)

    HXDS ASLR の脆弱性(CVE-2013-5057)MS の深刻度: 重要

    Address Space Layout Randomization(ASLR)を適切に実装しない Office 共有コンポーネントに、セキュリティ機能回避の脆弱性が存在します。

  9. MS13-103 ASP.NET SignalR の脆弱性により、特権が昇格される(2905244)

    SignalR XSS の脆弱性(CVE-2013-5042)MS の深刻度: 重要

    ASP.NET SignalR に特権昇格の脆弱性が存在するため、攻撃者は標的となるユーザーのコンテキストでリソースにアクセスできる場合があります。

  10. MS13-098 Windows の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2893294)

    WinVerifyTrust Signature Validation の脆弱性(CVE-2013-3900)MS の深刻度: 重要

    WinVerifyTrust 機能がポータブル実行可能(PE)ファイルに対する Windows Authenticode Signature Verification を処理する方法に、リモートコード実行の脆弱性が存在します。

  11. MS13-105 Microsoft Exchange Server の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2915705)

    MAC 無効の脆弱性(CVE-2013-1330)MS の深刻度: 緊急

    Microsoft Exchange Server に特権昇格の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、Outlook Web Access(OWA)サービスアカウントのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    OWA XSS の脆弱性(CVE-2013-5072)MS の深刻度: 緊急

    Microsoft Exchange Server に特権昇格の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功すると、Outlook Web Access(OWA)サービスアカウントのコンテキストで任意のコードを実行できる場合があります。

    Oracle Outside In に悪用される恐れのある複数の脆弱性(CVE-2013-5763)MS の深刻度: 緊急

    Exchange Server 2007、Exchange Server 2010、Exchange Server 2013 に、WebReady ドキュメント表示機能によるリモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性により、特別に細工されたファイルをユーザーが Outlook Web Access を使ってブラウザで参照した場合に、LocalService アカウントとしてリモートでコードが実行される可能性があります。

    Oracle Outside In に悪用される恐れのある複数の脆弱性(CVE-2013-5791)MS の深刻度: 緊急

    Exchange Server 2007、Exchange Server 2010、Exchange Server 2013 に、WebReady ドキュメント表示機能によるリモートコード実行の脆弱性が存在します。この脆弱性により、特別に細工されたファイルをユーザーが Outlook Web Access を使ってブラウザで参照した場合に、LocalService アカウントとしてリモートでコードが実行される可能性があります。

今月対処されている脆弱性についての詳しい情報は、シマンテックが無償で公開している SecurityFocus ポータルでご覧いただくことができ、製品をご利用のお客様は DeepSight Threat Management System を通じても情報を入手できます。

 

* 日本語版セキュリティレスポンスブログの RSS フィードを購読するには、http://www.symantec.com/connect/ja/item-feeds/blog/2261/feed/all/ja にアクセスしてください。

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