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NFL やマイリー・サイラスのファンを狙った Twitter スパムボット 

Feb 02, 2014 10:21 PM

先週、デンバーブロンコスとシアトルシーホークスのファンが第 48 回スーパーボウルの予想に関するツイートをしていたところ、Twitter ボットから何度もスパムが送られてくるという被害が相次ぎました。また、ポップスターのマイリー・サイラスのファンも、対象となるキーワードを使った同じスパム活動に狙われました。

シマンテックでは去年の夏、BET アワードや、ジャスティン・ビーバー、ワンダイレクション、リアーナのファンを標的とした同様の活動に関するブログを公開しました。最新の活動でも基本的な手口は同じですが、いくつかの改良が加えられています。

この詐欺ではまず Twitter サービス上にスパムボットを仕込んで、ユーザーがつぶやく特定のキーワードを監視します。キーワードになり得るのは、「スーパーボウル」、「ブロンコス」、「シーホークス」や、個々の選手名(デンバーブロンコスのクォーターバック「ペイトン・マニング」、シアトルシーホークスのコーナーバック「リチャード・シャーマン」など)です。マイリー・サイラスの場合は、彼女のフルネームやファーストネームを挙げただけで、スパムボットから返答を受け取る可能性があります。

この返答は、写真が添付されたツイートで、個人に宛てたメッセージに見せるために対象ユーザーの Twitter ユーザー名が表示されています。

NFL Miley Cyrus 1.png

図 1. NFL やマイリー・サイラスに関する賞品当選を謳った、Twitter スパムボットによる写真付きのリプライ

このようなスパムボットは、リンクをツイートすることも、Twitter プロフィールの自己紹介セクションにリンクを含めることもありません。その代わりに、ユーザーにツイートされた画像内にある URL を手動で入力するよう促します。これは、スパム対策フィルタが詐欺師のアカウントを検知しないようにする巧妙な方法です。

NFL Miley Cyrus 2.png

図 2. ユーザーに Twitter ユーザー名を確認するよう促す詐欺サイト

上図のどちらのサイトも同じテンプレートに従っています。これらのサイトはまず、賞品当選の資格を確認するためにユーザー名のチェックが必要だとして、ユーザーの Twitter ユーザー名を要求します。その後、ユーザーのフルネーム、住所、電子メールアドレス、電話番号などの個人情報を要求します。

NFL Miley Cyrus 3.png

図 3. アンケートに参加してモバイルアプリをダウンロードするようユーザーに促す

ユーザーが先に進もうとすると、架空のスポンサーから、賞品を手に入れるには「特別キャンペーン」を完了しなければならないというメッセージが表示されます。これはアンケートへの誘導であることが一般的ですが、この詐欺はモバイルベースなので、モバイルアプリをインストールするようユーザーに促します。そしてインストールが行われるたびに、アフィリエイトプログラムを通して詐欺師に報酬が入る仕組みになっています。詐欺師たちがこぞってユーザーにスパムを送り付けるのはこのためです。

ここ数年、ソーシャルネットワークサービスの人気上昇に伴い、大勢のユーザーが大きなイベントや有名人について語るようになりました。このような機会はマーケティングにも利用されますが、スパマーや詐欺師の標的にもなりやすいものです。次はどのイベントや有名人が標的になるか、非常に気になるところです。

 

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