Endpoint Protection

 View Only

引き続き Web カメラには警戒を 

Dec 18, 2013 10:36 PM

Webcam blackmailing 1.jpg

Web カメラを通じて無防備な被害者を監視するクリープウェアについては、先日のブログでお伝えしました。名前が示すとおり、その性質は実に厄介です。残念ながら、インターネット上には類似の脅威がほかにも存在します。今年大きく蔓延しているもうひとつの詐欺行為は、Web カメラによる脅迫です。こちらの場合、詐欺師は Web カメラを利用しているという事実を隠そうとしません。

この詐欺はまず、ソーシャルネットワークや出会い系サイトでの友達申請から始まります。申請を送信してくるのは見るからに詐欺師のプロフィールで(女性を装っています)、申請の送信先は独身男性というのが相場です。しばらく会話を続けると、詐欺師は男性のプロフィールを好きになった理由を説明し始めますが、会話は次第にもっと性的な話題へと移っていきます。詐欺師はビデオチャットを求めて服を脱ぎ始め、相手の男性にも同じようにしてほしいと誘ってきます。男性が誘いに乗ると、詐欺師によって不名誉な動画の録画が始まり、最終的には十分違法性のある画像が残されてしまいます。動画が録画されると詐欺師はまた話題を一転し、支払いを拒否した場合にはこの動画をアップロードして、被害者の友達と共有すると脅してきます。

この詐欺には、複数の手口が存在します。たとえば、動画の代わりに写真を要求するものや、あらかじめ録画されたストリップ動画で被害者を誘惑するものがあります。また、インターネット接続や Web カメラの画質向上を謳って金銭を要求する手口もあり、送金すれば動画の画質が向上すると約束しますが、金銭を送ったが最後、約束が果たされることはありません。さらに質の悪い場合は、詐欺師は被害者が子どもとチャットしていたと主張し、小児性愛の証拠を添付して送りつけてきます。共有してしまった個人情報も、動画と一緒に公開されます。場合によっては、被害者のコンピュータにトロイの木馬を仕掛けるために、感染した Web サイトへのリンクが送信されてきます。詐欺の背後にある原理は常に同じであり、いずれにしてもソーシャルネットワークや出会い系サイトを使うときには用心が必要です。

  • 知らない相手から友達申請のメッセージが送られてきたときには注意してください。性的なビデオチャットに話題が急に変わった場合は、特に警戒が必要です。
  • カメラの前で不名誉になるような行為をしないように、よく考えてください。知らない相手と共有する個人情報は制限すべきです。
  • プリペイド型の詐欺に引っ掛からないようにしてください。どのような理由でも送金してはなりません。
  • 金銭を強要された場合には、言いなりに支払うのではなく、警察に連絡してください。恥ずかしさに負けてはいけません。不名誉な動画が万一アップロードされてしまった場合は、サービスプロバイダに連絡して削除を依頼してください。

 

* 日本語版セキュリティレスポンスブログの RSS フィードを購読するには、http://www.symantec.com/connect/ja/item-feeds/blog/2261/feed/all/ja にアクセスしてください。

Statistics
0 Favorited
0 Views
0 Files
0 Shares
0 Downloads

Tags and Keywords

Related Entries and Links

No Related Resource entered.