インターネットを検索すると、過去数年、その年が「モバイルマルウェアの年」になると明言していた記事が多く見つかります。逆に言えば、それ以外の年はモバイルマルウェアの年になりえないということです。さらに、この検索結果は 10 年近く前までさかのぼったものです。このような予言的な文句が大胆かつ挑戦的である理由は、大抵の場合において、その記事が年初に書かれているからかもしれません。年初には、誰にもその年に何が起こるかわからないわけですから。
しかし、2011 年が本当の「モバイルマルウェアの年」になるかどうかを考えた場合、ここ数週間で起こった出来事だけを見ても、今年になってモバイル脅威の傾向に対して大きな変動があったという事実を十分に正当化できると思います。
図 1 ‐ 2011 年のモバイルマルウェア: 種類と標的
はっきりとわかることは、脅威の作成者の取り組みがさらに戦略的で大胆になってきているということです。モバイルマルウェアの感染経路を複雑化しようとする試みは増加傾向にあり、単に脅威をアンインストールするだけでは対応できないところまできています。
複数のペイロード
その戦略のひとつに、悪質なパッケージを段階的なペイロードに分割するというものがあります。アイデアは単純です。攻撃する際、1 つのペイロードに悪質なコードの全部を追加せずに、個別に送信できるように脅威を分割したモジュールにします。このように脅威を展開すると、さまざまな利点があります。まず、脅威をインストールするときに出現する膨大で過剰な許可リストの警告を排除できます。この警告によって、ユーザーは悪質なアプリがインストールされようとしていることを知ることができます。次に、...