IT のグリーン化のための取り組み ( パート 1 )

2008/04/15
概略 データセンターにおける電力使用の増加。そして「グリーン」で「持続可能」なコンピューティング環境への取り組み。今、考える時です。
Michael Harding
シニアプロダクトマーケティングマネージャ

データセンターが大量のエネルギーを使うことは世界中で認識されており、多くの企業は電力使用量、電力コスト、またはその両方の危機への対応を進めています。

ガートナーグループの調査によると、CIO の 70%は電力と冷却について懸念を抱いているということです。 また、ガートナーは、エネルギーに関する IT の支出は今後 5 年間に 2 倍になると予測しています。これは、IT ハードウェアへの投資の半分が、エネルギー、発熱、冷却に関する支出になる可能性があることを意味します。グリーン IT は、2008 年の重要なトピックになるでしょう。

グリーンな、つまり持続可能なコンピューティング環境については、多くの関係者から多様な情報が提供されています。どこから着手するか判断するのは困難ですが、各選択肢を即時性と影響の観点から評価してみることは一つの良い方法です。

ここに挙げるのは、IT を「グリーン化」するための 4 つの主要な手法です。これらは相互に関連し合っています。今日から実行できる容易な方法から着手して、長期的な利益をもたらす、より多くの資金を必要とする選択肢へと進むこともできます。

IT をグリーン化するための 4 つの主要な方法

1. 容易に開始できる最初の一歩は、基本的な冷却とシステム構成を変更することです。多くの企業では、データセンターの温度設定が低すぎることに気付き始めています。現在設定されている温度から 3、4 度上げても、多くのデータセンターではコンピュータを正常に稼働させることができるため、これは簡単で有益な調整方法です。比較的容易に実施できるもう一つの調整方法は、ハードウェア管理ソフトウェアまたはオペレーティングシステムのいずれかの一部として、すでにシステムに組み込まれている電力効率の管理機能を使うことです。設定を最適化すると、デフォルトのエネルギー利用計画より頻繁に電力の停止または休止が発生して、エネルギー使用量が低減します。

2. 短期間で変化が現れ、投資をより大きく回収できる 2 つ目の方法は、サーバーとストレージの統合を可能にするソフトウェアソリューションを配備することです。これには、仮想化、動的なストレージ階層化、データの重複排除、クラスタ構成などのソフトウェアを使います。
この方法にはいくつかの利点があります。第 1 に、ハードウェア要件と、これに関連するエネルギー消費を低減します。そのためデータセンターの温度が下がり、HVAC (「Heating, Ventilating, and Air Conditioning」、「暖房、換気、および空調」) システムの負荷が低減します。最終的には、管理対象のハードウェアの数が減少し、人件費と保守費用も節約できることを実感できるでしょう。こうした計画に先立って、または同時にアプリケーションの合理化と標準化を行うと、少数の戦略的なアプリケーションとツールの組み合わせによって効果を最大化できます。

3. 3 つ目の方法は、最新のハードウェアにアップグレードすることです。これには、先に説明した 2 つの方法に比べてコストがかかりますが、一層大きな成果を上げることができます。新しいコンピュータやモニター、特に Energy Star の格付けを受けた製品は、古い製品よりエネルギー効率が向上しています。これはストレージにも当てはまります。
また、MAID ( Massive Array of Idle Disks ) などの新しい種類のストレージはさらにエネルギー効率が高く、データライフサイクル管理プログラムに組み込んで効率的に使うことができます。言うまでもなく、この方法では大きな節電ができますが、ほとんどの会社では確立された技術の見直しサイクルの中で実施する必要があります。

4. 最後に、データセンターの再設計や整理統合を実施することもできます。先に実施したアプリケーションとサーバーの統合が成功すれば、運用するデータセンターの数を削減できる可能性があります。あるいは、データセンターの管理を、データセンターサービス会社に外部委託することもできます。データセンターサービス会社は、効率的にデータセンターを管理します。

自社で運営するデータセンターについては、通気管理、電源インフラ、施設内のその他の要素を改善できるエンジニアリング会社に委託するといいでしょう。コンサルタントはコンピュータ流体ダイナミクスモデルを使って、冷却の効果を最適化し温度が上がる場所を最小限に抑えます。ラック計画を変更して「暖気」と「冷気」の通路を設け、施設を変更して静圧と結露に対処できるようにします。これは、通常は数年にわたる計画で、比較的コストがかかり、データセンターの運用を停止させる可能性がもっとも大きいものです。理想的には、データセンターの大規模な改善は、データセンターの物理的な移転計画と組み合わせて実施すべきです。

ここで説明したアプローチはすべて、互いを補完し、それぞれの上に構築されます。IT のグリーン化への道を今日から歩み始めると、電力の節約、サーバーとストレージの効率化、持続可能なコンピュータ処理といった利点を実感できます。

グリーン IT に関する記事は次回も続きます。次回は、エネルギー節約を支援するソフトウェアについて説明します。

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