Michael Harding
シニアプロダクトマーケティングマネージャ
「パート 1 : IT のグリーン化のための取り組み」では、データセンターとハードウェアの変更によってエネルギー消費を低減する方法について説明しました。今回は、社内でエネルギー要求の低減化を主導するために、ソフトウェアがいかに役立つかということに重点を置いて説明します。エネルギーの必要量を低減するソフトウェアには、仮想化、動的なストレージ階層化、データの重複排除、クラスタ、デスクトップ管理などのソフトウェアがあります。
適切なソフトウェアを使用すると、エネルギー使用量もコストも低減して、複数の利益をもたらします。第 1 に、ハードウェアの要件と、これに関連するエネルギー消費を低減できます。そのためデータセンターの温度が下がり、HVAC (「Heating, Ventilating, and Air Conditioning」、「暖房、換気、および空調」) システムの負荷が低減します。最終的には、管理対象のハードウェアの数が減少し、人件費と保守費も削減できることを実感できるでしょう。 では、ソフトウェアの主なカテゴリをいくつか挙げて、それが IT の「グリーン化」の取り組みにどのように役立つかを見てみましょう。
IT のグリーン化を実現するソフトウェアの種類
1. 仮想化:昨年の最も成功した新規株式公開の一つとして VMware が話題になったおかげで、サーバーの仮想化が注目されるようになりました。仮想化は、アプリケーションを少数の物理サーバーにプール化して、サーバーの利用率を向上させる技術です。これによって、不要になったサーバーを使用停止にするか、もっと一般的には、新しいサーバーの購入時期を遅らせることができます。
2. 先進的なクラスタ:ハイアベイラビリティクラスタの新しいアプローチでは、より少数のスタンバイサーバーで高可用性 ( ハイアベイラビリティ ) を実現できます。これまで、フェールオーバーによる保護には稼働システムごとに専用のスタンバイ機が必要でしたが、先進的なクラスタソフトウェアを使うと、多数のシステムで単一の「ローミングスペア」を利用するようにクラスタを構成できます。このような構成を「 N + 1 」のクラスタと呼びます。もう一つの選択肢は、複数のシステムで複数のバックアップ資源を利用する方法で、システムがすでに他の作業負荷を処理していても対応可能です。このような構成を「N 対 M」のクラスタと呼びます。いずれかの方法でサーバーを統合すると、全体的な利用率が向上するため、ハードウェアとエネルギーを削減できます。
3. 動的なストレージ階層化:これは先進的なストレージリソース管理機能で、データの特性と環境の条件に応じて、データをストレージの異なる層にわたって移動させます。これは、2 つの重要な目標を実現します。第 1 に、孤立した「ストレージの島」を結びつけて、すべてのストレージ資産に対するエンドツーエンドの可視性を向上させ、使っていないストレージを認識して、ストレージの利用率を向上させます。第 2 に、高性能な実稼働環境用ストレージから、ニアストアストレージまたはアーカイブ用ストレージへと、データを自動的にシフトします。動的なストレージ階層化機能によって、様々なクラスのストレージハードウェアを活用できるようになるため、電力を削減できます。
4. データの重複排除:従来のバックアップ方式では、同じデータを 20 回以上もバックアップすることがありました。同様に、同じ電子メールの複数のコピーが、個人用フォルダ、Microsoft Exchange が動作するサーバー上、ファイルストレージなど、多くの異なる場所に格納されることがありました。重複排除ソフトウェアは、データの重複を低減または排除することで、データを保持するためのストレージハードウェアの必要量を低減させます。バックアップ中に重複排除機能を使うと、単一インスタンスのメッセージストレージによって、ディスク領域の使用率を低減し、バックアップに必要な帯域幅も大幅に削減できます。
5. デスクトップ管理:このタイプのソフトウェアは、オペレーティングシステムまたはハードウェアが通常提供している電力管理機能より有効に、デスクトップの電力使用を制御します。デスクトップ管理ソフトウェアは、休止状態のデスクトップの電源停止を簡素化し、電力設定を自動化します。これは特に、何千台ものデスクトップやデバイスを配備する、分散型のグローバル企業にとって重要な機能となります。ソフトウェアの利用は、IT のグリーン化にとって有効なアプローチです。ソフトウェアは短期間で価値を生み出し、投資の回収を促進します。