病院、診療所、医局、大学、他の関係機関の間で、情報と相互接続の頻度が急速に増大しており、IT インフラは限界に達しています。同時に、ヘルスケアプロバイダとその IT 部門は、患者に対する治療の質を向上させ、コストを削減するために、自動化の適用を推進しています。
「医療において IT が果たす役割は劇的に変化しています」と、シマンテックの医療業界向けソリューションのシニアディレクター、Gary Sevounts は語ります。「もちろん、IT にはこれまでどおり、インフラを日常的に継続的に稼働させるという責任があります。しかし、医療スタッフの生産性を向上させる手段として、競争力を高めるために自動化が使用されることも多くなっています」
Gary Sevounts は、最近、現在の医療業界が取り組んでいる IT のいくつかの重要な課題について説明しました。
あらゆる種類の組織で、電子メールは業務に関するコミュニケーションの主要な手段になってきました。ヘルスケアプロバイダも例外ではありません。たとえば、プロバイダと患者の間、およびプロバイダと保険会社の間で、機密の患者情報を交換するために電子メールが使用されることが多くなっています。
一方で、メッセージングシステムが成長するにつれ、組織は管理に苦労するようになっています。
「医師は不満を漏らしています」と、Sevounts は語ります。「多くの医師にとって、使用できる電子メールの受信ボックスのサイズには上限があり、ボックスはすぐにその上限に達してしまいます。医師はデジタル医療画像を使用しますが、こうしたファイルのサイズは非常に大きなものです。その結果、医師は患者のために時間を費やすことを望んでいるにもかかわらず、電子メールの管理に時間を取られることになります」。
その上、デジタル医療画像と、医療および健康状態に関する電子記録が普及した結果、大量のデータが保存されたヘテロジニアスなストレージシステムからなる、大規模なネットワークが構築されています。ストレージの要件が毎年指数関数的に増加している状況で、データストレージに関する将来の課題に対応するために、プロバイダがプロアクティブなアプローチをとるためにはどうしたらよいのでしょうか。
Symantec Enterprise Vault を使用すると、クォータやメッセージサイズの制限が不要になり、事実上サイズ制限のないメールボックスをユーザーに提供するとともに、メッセージストアの肥大化を抑制することができます。また、組織がメールボックスの管理をするために費やす時間を大幅に削減することができます。管理者が定義したポリシーによって、メールボックス内にある個別の電子メールと添付ファイルは、Microsoft Exchange から
Enterprise Vault のオンラインストアに自動的にアーカイブされます。オプションでショートカットが提供され、ユーザーは Microsoft Outlook や Web ベースの検索機能を利用して、透過的に元のアイテムを表示、復元することができます。
加えて、
Enterprise Vault を使用すると、組織は次のことを実行できます。
- ストレージ使用量の最適化: 電子メールとドキュメントをインテリジェントにアーカイブすることにより、ストレージ使用率を最適化し、バックアップウィンドウを短縮し、コストを最小限に抑制する。
- より迅速なバックアップを実現し、ディザスタリカバリを改善: 電子メールの内容を集中管理することにより、Exchange のバックアップを高速化し、ディザスタリカバリを制御する。
- インテリジェントなアーカイブの実装: アーカイブの内容について、背景を考慮し、洞察を働かせ、重要ではない内容をフィルタで除外する。
- 法令とコンプライアンスに備えたアーカイブ: 組織は、法令と規制の遵守要件を満たすために、電子メールや他の業務関連コンテンツをアーカイブおよび取得することが可能。
もう1つの重要な課題は、安全なエンタープライズアーキテクチャのための要件に対応することです。 これらの要件は、病院、診療所、医師のリモートオフィス、リモートの委託業者、サプライヤー、大学ネットワーク、他の外部機関などの間での相互接続が増大するに伴い、変化しています。
病院の内外にあるノートパソコンとモバイルデバイス、一般的な IT プラットフォーム上で動作している医療機器など、管理対象外のエンドポイントも増加を続けています。そのため、セキュリティの境界を、病院内部のネットワークから、多数の重要なエンドポイントへと拡大する必要があります。
すべてのデバイスを同一レベルのセキュリティで保護することは経済的に不可能ですが、重要なデバイスは、ウイルス対策、スパイウェア対策、デスクトップファイアウォール、侵入防止、およびデバイス制御の各技術で防御する必要があります。ただし、こうしたセキュリティ製品をエンドポイントごとに個別に導入するのは時間がかかるだけでなく、IT の複雑性とコストが増大することになります。 また、組織はさまざまなエンドポイントセキュリティソリューションの管理、トレーニング、サポートを提供しなければなりません。
おそらく最も重要なこととして、異種の技術を組み合わせて使用することで正常に動作しなくなったり、リソース使用率の高さが原因でシステムのパフォーマンスが低下したりする可能性があります。
「非常に多くのベンダーから供給される非常に多くのソリューションが動作しているので、アプリケーションがクラッシュする可能性があり、これは医師、看護師、他のすべての関係者のストレスを上昇させることにつながります」と、Sevounts は述べています。「このことは、患者に治療に対して直接的な影響を及ぼします」
複数のソリューションの配備と管理に伴う複雑さを緩和し、コストを削減するために、シマンテックはソリューションを統合し、単一の統合管理コンソールから配備と管理ができる単一の統合型エージェントを使用することをお勧めします。単一のエンドポイントセキュリティエージェントを使用すると、すべてのセキュリティ技術を対象とした単一の通信方法とコンテンツ配信システムが使用可能になるなど、運用効率を向上させることができます。サービスの設定と除外は、任意のクライアントまたは管理サーバーから、グローバルに実行できます。 さらに、エージェントに対するセキュリティの更新を自動的に適用することにより、手間をかけずに最新の脅威に対する保護を実現できます。
Symantec Endpoint Protection は、Symantec AntiVirus に高度な脅威防止機能を追加したもので、新手のセキュリティ脅威からノートブック、デスクトップ、サーバーを保護します。この製品は、複数のセキュリティ技術を単一のエージェントと管理コンソールに統合します。
Symantec Endpoint Protection は、対象を定めた攻撃や未知の脅威から、エンドポイントを保護します。これには、アプリケーションの動作やネットワーク通信を自動的に解析して、疑わしい活動を検出し、阻止する「ターンキー」方式のプロアクティブな技術と、リスクが高いと思われる特定のデバイスやアプリケーション活動を組織が拒否できる管理機能が含まれます。 ユーザーのいる場所に基づいて、特定の行動を阻止することもできます。
「
Symantec Endpoint Protection を使用すると、セキュリティを強化できます」と、Sevounts は語ります。「複数のソリューションを管理することに伴ういらだちを解消することもできます。つまり、この製品は、ダウンタイムや、パフォーマンスの極端な低下といった不利益を発生させずに、必要なレベルのセキュリティを達成するのに役立つのです」
「IT のダウンタイムが今もなお生産性の足かせになっている」という不満は、あらゆる場所で耳にします。 病院では高度なレベルの自動化が進められているので、IT チームは新しいアプリケーション、更新、パッチ、システムを定期的に配備します。
大規模な組織で情報システムに変更を加えるには、さまざまなチームによる多くの行動が必要です。それらの行動の大半は、今でも手動で実行されています。手動の手順に伴う問題点は、ミスやシステムの障害が高い頻度で発生することです。その後、IT 部門はそれらの作業をロールバックし、やり直す必要があります。
パッチの適用をロールバックする、セキュリティの更新をインストールするなど、中断を伴うインシデントが発生した場合は、管理者は設定情報と依存関係情報が必要になります。この情報を取得する速度は、システムとアプリケーションを通常の動作状態に戻すための所要時間を決定する要素になります。
こうした作業で、病院のスタッフは主要な測定基準を改善することができますが、多くの場合そうした障害は、更新中または交換中のシステムに対して医師や看護師がアクセスする必要のある状況で起こります。この状況は、医療スタッフのいらだちを招くだけでなく、患者に対する治療の質に影響を及ぼす可能性もあります。保守や更新が原因で、コンピュータ化されたシステムに対して医療スタッフが適切な時にアクセスできないからです。
2007 年にシマンテックは Altiris Inc. の買収を完了しました。同社は、組織が内部のエンドポイントの管理とサービスをより適切に行えるようにする IT 管理ソフトウェアのプロバイダでした。Altiris の技術を使用すると、組織は IT ライフサイクル管理のあらゆる面を自動化することにより、こうした活動を実行できます。Altiris はサーバー、クライアント、モバイルのライフサイクル管理や資産およびサービスの管理にモジュラ化された統合ソリューションを使用することによって、顧客に IT サービス管理に対する独自のアプローチを提供します。
加えて、Altiris は、ソフトウェア仮想化技術を導入しましたが、これはより迅速、より簡潔、より管理しやすい方法で PC アプリケーションを配備するために不可欠なものです。この技術は、サポートコストを削減し、ソフトウェアの運用を合理化するのに役立ちます。
「Altiris のライフサイクル管理ソリューションを使用すると、IT 部門はヘルスケアプロバイダに都合のよい時間帯に配備を集中することができます」と、Sevounts は述べています。「たとえば、特定のシフトが完了した時点で、病院がソフトウェアのインストールや更新を自動的に配備することができます。こうしたことは、ヘルスケアプロバイダの活動に対して現実的で望ましい影響を及ぼします」
もう 1 つの利点: Gartner Inc. による最近の推定では、IT 資産のライフサイクルを体系的に管理している企業は、最初の年に資産当たりのコストを最大 30 パーセント節減し、その後の 5 年間にわたって毎年 5 パーセントから 10 パーセントの削減を達成します。(「Use Full Life Cycle Management to Reduce SOA Downtime」、2007 年 6 月 )
現在、ヘルスケアプロバイダとその IT 部門は、患者に対する治療の質を向上させ、人材を引き付けて維持し、コストを削減するために、自動化の適用を推進しています。同時に、IT インフラは限界まで達しています。シマンテックにお任せください。
「結論として、生産性を向上させることは、IT 部門と医療組織全体にとって大きな成功を意味します」と、Sevounts は語ります。「シマンテックが提供する IT ソリューションは、医療スタッフがコンピュータの前で過ごす時間を短縮し、より少ないストレスで、より多くの時間を患者とともに過ごすためのお役に立ちます」