データ保護を次のレベルに引き上げる

2008/08/26
概略 バックアップとリカバリに関する課題は急速な変化を続けているため、現在の企業はバックアップとリカバリ時間の短縮とコスト管理に役立つ総合的なデータ保護ソリューションを必要としています。

はじめに

「バックアップおよびリカバリの市場は現在、大きな変化を遂げている最中です」
これはガートナーによる最近のレポート「MarketScope for Enterprise Backup/Recovery Software, 2008」 の結論です。 「MarketScope (マーケット・スコープ)」は、特定の期間における市場に関するガートナーの評価です。
このレポートでは、次の予測がなされています。「2013 年までに、生き残るエンタープライズバックアップおよびリカバリ製品は 従来のバックアップ、複製、スナップショット、継続的なデータ保護を統合したリカバリ管理ソリューションへと変化するでしょう」
このような市場の変化に照らし合わせて、ガートナーは次のように見ています。「これらの機能の管理は、より統合された単一のリカバリ管理プラットフォームを求める顧客の要求を満たすようになりつつあり、ユーザーが複数のポイントソリューションを統合する必要性も少なくなっています」
このアーティクルでは、バックアップとリカバリに関する課題がどのような変化を続けているのか、バックアップとリカバリの時間を短縮しコストを管理するのに役立つ総合的なデータ保護ソリューションを現在のビジネスが必要としている理由は何か、という点に注目します。

データの急激な増加への対処

従来にも増して、現在の企業はビジネスクリティカルなデータを確実に保護し利用可能な状態にするという強い圧力にさらされています。 よく言われるように、「IT が故障すると、業務は停止します」
IDC によると、この動きは、IT 部門が次のようなバックアップとリカバリに関する課題に日常的に直面する状況を生むことになります。
  • データが増大する中で、バックアップウィンドウの短縮という要求を満たす。 バックアップする必要のあるデータの量は増加を続けています。 事実、IDC は重要なデータが年 52 % の割合で増加していると推定しています。 同時に、あらゆる規模の企業が、リカバリに対する関心を強め、リカバリ時間目標 (RTO) とリカバリポイント目標 (RPO) に関してより厳しい要求をするようになっています。 IDC によると、重複データの継続的なバックアップを停止し、それによりバックアップする必要のあるデータの量を減らしてバックアップウィンドウを短縮することで、この課題を緩和できます。
  • 異種の、分散した複数のデータ保護製品を管理する。 現在の管理者は、データセンターと各地の拠点の両方で、データ保護、複製、バックアップに関して、さまざまなタイプと数のアーキテクチャを管理する必要があります。 IDC によると、「大規模企業は平均して 3 種類の異なるバックアップアプリケーションと多数の異なる複製手法を用い、バックアップ先として多様なディスクとテープを使用しています」 複数のデータ保護ポイント製品が存在する結果、複数の管理コンソールとエージェントが必要になり、ポリシーとプロセスの一貫性を維持することが課題になります。
  • バックアップと復元の信頼性を管理し改善する。 バックアップに失敗すると、通常、復元の成功率も低下します。IDC は次のように述べています。「ディスクベースのデータ保護アプローチは、検証、スパンボリューム、ストレージのプール化、高度な負荷分散、フェールオーバー機能などのプロセスを通して、バックアップの信頼性を向上させるのにますます役立つようになっています」 ディスクを使用する場合の 2 つの主要なメリット、つまり全体的なコストとパフォーマンスのメリットがこの手法の特色です。
  • 仮想化サーバー環境を支援する。 データセンターでは、統合、使用率、機動性の向上を支援するために、類例のない勢いでサーバー仮想化の配備を進めています。 データ保護環境では、新しい仮想マシンを検出し、パフォーマンス、アベイラビリティ、リカバリに期待されるレベルを妥協することなく、それらの仮想マシンを保護する必要があります。
  • リモートオフィスと支店を保護する。 課題の中には、ローカルの技術スタッフの数が限られていること、手動のテープバックアッププロセスに依存していること、WAN の帯域幅が限定されていることが含まれます。 一方で、企業はリモートオフィスや支店での情報漏えいや、データリカバリ手段の欠落、生産性低下などを許容することはできません。
  • ディザスタリカバリを有効にする。 災害が発生した場合でも、組織はデータとシステムをリカバリするまでに何日も待てません。 IDC は次のように見ています。「ディザスタリカバリに伴う課題として、非効率的またはテストされていないディザスタリカバリ計画、リカバリが完了するまでの時間の経過、データリカバリを有効にできる『正しい』データ保護インフラをリカバリする際の困難などが挙げられます」
もちろん、課題はここで終わりではありません。 IT 部門は、厳格なサービスレベル合意 (SLA) の達成、新しいビジネスアプリケーションの導入の支援、コストの抑制、コンプライアンス監査の実施など、ビジネス上の多数の課題にも直面しています。
シマンテックでは、次世代のディスクベースのデータ保護機能を使って、パフォーマンスを向上させ、信頼性を高め、リカバリ時間を短縮し、冗長データのバックアップの必要性を排除することにより、これらの技術面とビジネス面の課題の多くに対応できると確信しています。

データ保護の再定義

何人かの業界観測筋は、ディスクベースのデータ保護への移行を、現在のデータ保護における最も重要な動きであると表現してきました。 ディスクベースのデータ保護は、バックアップとリカバリ操作に関する速度とスループットの点で最近進歩を遂げていますが、多くの組織は依然として 1 日 1 回よりも多くのリカバリポイントを作成する実用的な手法を見つけようと懸命に努力しています。
シマンテックでは、より広範なバックアップ管理プラットフォームの一部として次世代技術を統合することが答えであると確信しています。 最近、シマンテックでは Veritas NetBackup プラットフォームに対する一連の製品アップデートを発表しましたが、その中にはデータ重複排除技術と継続的なデータ保護技術を統合し、単一ソリューションからの管理機能の向上を実現することが含まれています。 NetBackup プラットフォームでは、Windows 環境と VMware 環境に対してきめ細かいリカバリ機能も提供するようになり、この結果、管理者は単一のバックアップパスを使って単一のファイルまたはイメージ全体を復元することができるようになり、時間、ストレージ、帯域幅を節約することができます。
IDC の評価によると、シマンテックは「データ保護とリカバリの市場で誰もが認めるリーダー」であり、仮想環境、リモートオフィス、デスクトップ、ノートパソコン、サーバー、アプリケーション、データベースにわたる総合的なデータ保護を実現します。 シマンテックは、企業がバックアップとリカバリの時間を短縮し、管理コストを削減するための支援に重点を置き、中小規模企業から大規模企業まであらゆる市場セグメント向けに最適化された総合的なデータ保護ソリューションを提供しています。
ディスクベースのバックアップ、仮想マシンのサポート、Windows の保護、OpenStorage、リカバリ機能の各分野で NetBackup と Backup Exec の各技術の相乗効果を発揮させることにより、データ保護ポートフォリオを継続的に拡大することもシマンテックの目標です。
このソフトウェアベースのアプローチは、アプライアンスベースとアレイベースのソリューションに代わる選択肢を提供し、顧客がコモディティサーバーとストレージハードウェアを活用すると同時に、ビジネスの成長に合わせてデータ保護ストレージ環境を拡張できるようにします。

まとめ

現在のビジネスは、自社のインフラを 24 時間 365 日体制で維持する必要があります。 増加を続ける情報に対して、いつでもどこからでも安定してアクセスできるようにする必要もあります。 このことは、インフラのあらゆる層で物理システム、オペレーティング環境、およびアプリケーションを保護する必要があることを意味します。
データセンター、リモートオフィス、仮想環境に保存されている重要な情報を正常にバックアップし、迅速にリカバリできるよう、シマンテックはデータ保護の世界的なリーダーとして企業を継続的に支援します。 そして、個別のファイルとアプリケーションイメージ全体のどちらであっても、必要なときに情報を簡単にリカバリできるようになると、企業は全体的な IT リスクを大幅に抑えることができます。