シンガポール国立大学 (NUS) は、アジアでも最先端の研究をしている大学の 1 つであり、3 つのキャンパスに 3 万人を超える学生を擁しています。毎日 55 万件以上のメッセージが送信される NUS では、電子メールは一般的なコミュニケーションの手段であり、毎年格納される電子メールの総量は 10 パーセントずつ増加しています。
しかし、大学のストレージインフラストラクチャではそれだけの量の通信を対処することができませんでした。学生たちは各自の電子メール受信ボックスに設定されている 10 MB の制限を超えてしまうことが多く、そのため、学生たちは、古いメッセージの一部を削除するか、または .pst ファイルを各自のPC にアーカイブするまで、新しいメッセージの送受信ができませんでした。結果として、NUS の経理部から請求書や授業料の情報を受け取ることができないだけでなく、講師やクラスメートとの連絡までできないなど、問題になっていました。さらに、学生たちは ISP などが提供する Web ベースの電子メールソリューションを使うようになっていたため、NUS はセキュリティ脅威にもさらされていました。
同大学コンピュータセンターのディレクターである Tommy Hor 氏の率いるチームでは、電子メールを含めたキャンパス内のすべてのデータストレージを刷新し強化することを決定しました。それには EMC Centera のハードウェアをベースとした新たな階層化されたストレージインフラストラクチャを利用する、電子メールの自動インテリジェントアーカイブツールが必要でした。
Hor 氏はシマンテックのコンサルティングサービスと連携し、Symantec Enterprise Vault を使用したアーカイブソリューションを選択しました。各学生には 20 MB の電子メール受信ボックスに加えて最大 1 GB の電子メールアーカイブ用ストレージ、各職員には 50 MB の電子メール受信ボックスに最大 10 GB の電子メールアーカイブ用ストレージが提供されます。NUS チームは、Enterprise Vault のクォータベースのアーカイブ機能によって、30 日以上経った電子メールを自動的に EMC Centera ストレージプラットフォームの第 2 層に移動するように設定できます。エンドユーザーは、Microsoft Outlook を使って、アーカイブされた電子メールに容易にアクセスできます。
Enterprise Vault ソリューションは、単一インスタンスによるアーカイブ化で、少なくとも 30 パーセントのデータ圧縮を達成しているため、NUS は 2008 年末までにストレージ技術の取得に必要な約 20 万 6 千ドルを回避することになります。より柔軟な自動電子メールポリシーは、大幅な生産性の向上ももたらします。
Alchemy Solutions Group では、独自の Total Operational & Economic Impact (TOEI) 手法を使用して、NSU が 2008 年 12 月までに何百万ドルもの節約、コスト回避、生産性の向上を実現するものと予測しています。こうした改善は、次のメリットによるものです。
- すべての職員を対象とした .pst ファイルの管理の排除 (ユーザーあたり平均 12 分、7,000 名の全職員が毎日合計 200 時間)
- IT ヘルプデスクが限度を超えた電子メールアカウントへの対処に費やす時間が実質的にゼロになった
- 経理部が月に 300 時間以上を費やしていた、不足している支払いの追跡を回避
- 電子メールソフトウェア、サーバー、ストレージインフラストラクチャの将来的な大量購入を回避
Hor 氏は新しい電子メールストレージインフラストラクチャの真価を次のように要約しました。「電子メールは私たちにとって真にビジネスクリティカルなアプリケーションです。シマンテックのチームが提供する製品の知識と実装経験のおかげで、とてもよい経験ができました。シマンテックのコンサルティングサービスが共同作業を指導したため、実装は非常にスムーズでしたし、Symantec Enterprise Vault は私たちが使用している EMC Centera プラットフォームと容易に統合しています」