はじめに
Web は子どもにとって、さまざまなコミュニケーションや学習の機会に満ちあふれた、わくわくするほどに興味深いおとぎの国です。しかも現代の子どもたちは、Web を何のためらいもなく、縦横無尽に使いこなしています。しかし、彼らは何と言ってもまだ子どもですから、インターネットの危険から守ることも考えておく必要があります。
IInternational Crime Analysis Association ( ICCA ) は先ごろ、シマンテックと共同で、イタリアの 8~13 歳の児童 5,000 人を対象とした調査を行いました。これは、子どもたちのオンライン上の行動や、インターネットについての意識を調査したものです。また、あわせて保護者や教師に対する調査も行い、インターネットの利用が子どもに及ぼす危険について、さらに踏み込んだ実態を調べました。Child Internet Risk Perception Survey ( インターネットの危険性に対する子どもの意識調査 ) と題するこの調査では、次のような結果が得られました。
- 大半の児童が、チャット・ルームやニュースグループなどの双方向サービスを頻繁に利用しており、オンライン上で未知の人々とのコミュニケーションが可能な状態にある
- 成人の 47%は、インターネット上で未成年者に目配りをすることがほとんどない
- 27%の子どもは、大人によってまったく監督されていない
- 34%の子どもは、インターネット・ナビゲーションに関し、守るべきことやしてはいけないことについて、保護者からアドバイスを受けたことがない
- 大半の教師は、インターネット問題に対する取り組み方が分からず、自分にはIT に関する指導力が不足していると感じている
この調査結果は、従来から懸念されてきたことを裏付ける内容となっています。多くの子どもたちが大人の監督を受けず、また安全な利用方法についてのトレーニングもほとんど、あるいはまったく受けずに、インターネット・サーフィンを行っているのです。こうした実態を把握し、家庭や学校で、子どもたちのインターネット利用に関わっていくのが、大人たちの義務です。私たち大人は、自分の子ども、教師、そして自分たち自身を教育し、インターネットの安全性を高めていく必要があります。大人たちは協力して、インターネットを知性と社会性を育むための好ましい環境、すなわち、子どもたちが自分の個性を、安全なかたちで発揮できる環境にしていかなければならないのです。
シマンテックの南欧州・中東・アフリカ統括 Vice President 兼 Manging Director である Francesca Giudice は、次のように述べています。「保護者とのコミュニケーションが不足している子どもは、オンライン上で経験したことを、自分の生活の中で起きた、個人的なできごととして扱う傾向があります。安全で、十分な情報に基づく、責任あるかたちでのインターネット利用を推進するためには、子どもたち、保護者、教師に対する適切な教育が必要です。」安全なオンライン世界を実現するためには、適切な監督を行うことに加えて、コミュニケーションと教育とが、不可欠な要素であることが明らかになってきました。そうした核心的な要素を踏まえて、シマンテックでは以下のように、「子どもをオンラインの危険から守る 10 か条」をまとめました。
- お子様とのコミュニケーションをはかりましょう。わいせつなスパム・メールのような、子どもには不適切な Web コンテンツについて、お子様と腹を割って話すことが重要です。お子様が不適切な文面や画像を見た時には、保護者を信頼してすぐ相談できるような雰囲気を築いておきましょう。
- お子様のオンライン上での行いを把握しましょう。インスタント・メッセージング、音楽ダウンロード、オンライン・ゲームなど、インターネット上での行動に目を配ります。
- ネット・サーフィン中に、絶対に個人情報を漏らしてはいけないことを教えましょう。悪質業者は子どもを標的にして、氏名、住所、電話番号、購買動向などの個人情報を盗もうとします。
- コンピュータは家族が集まる部屋に設置し、ネット・サーフィンをする時は、保護者が同席しましょう。保護者機能ソフトウェアをインストールし、防御および監視機能をさらに強化します。
- お子様に基本的なルールを教えたら、あとは本人を信頼しましょう。保護者が何を懸念し、なぜ監視するのかを、お子様がきちんと理解できるようにしてください。そうした指導が決められた手順の一環であると感じれば、子どもはインターネット問題について、よりオープンに保護者と話すようになるものです。過保護にするとむしろ、子どもは保護者に対して閉鎖的になってしまいます。
- お子様の友だちについて知るように努めましょう。家庭でインターネットの利用を制限しても、お子様は保護者の目の届かないところでネットにアクセスできます。他の保護者の方々と話し合い、協力し合って、青少年にとって安全なネット・サーフィン環境の実現に努めて下さい。
- お子様のパスワードを保護し、ニックネームなどの通称を作成する手助けをしましょう。フルネーム、年齢、性別など、個人情報の漏洩につながるようなスクリーン・ネームや、エイリアス名を使用しないよう気をつけてください。
- スパム・メールの受信を減らしましょう。Norton AntiSpam™ 2005 ( ノートン・アンチスパム 2005 ) などのスパム・フィルタリング・ソフトウェアをインストールし、お子様が不快なスパム・メールを受信しないよう保護します。
- オンライン上で出会った人に、自分や家族の写真を絶対に送らないよう指導しましょう。
- 知らない人とオンライン上で会話しないように教えましょう。知らない人から不快な質問をされたら、すぐにログオフして保護者に知らせるよう指導します。
教育とコミュニケーションは、お子様の保護に非常に役立ちますが、それだけでは十分ではありません。お子様の安全を守る取り組みをさらに促進し、強化する、堅牢なセキュリティ・ツールおよび保護者機能が必要です。
Norton Internet Security™ 2007 ( ノートン・インターネットセキュリティ 2007 ) は、保護者とお子様を保護する多彩なツールを提供し、未承諾広告やスパム・メールのブロック、好ましくないクッキーの拒否、ウイルスの攻撃など不正侵入の防御を行います。Norton Internet Security には、これらすべてのセキュリティ機能に加え、Norton™ Parental Control ( ノートン保護者機能 ) という、保護者専用の画期的な管理機能が用意されています。
Norton Parental Control を利用することで、ご家庭でインターネット利用の基本ルールを設定し、実行することが可能になります。先進的な管理機能を備えているため、インターネット・アクセスと保護を、ご家族のお一人お一人に対して、さまざまなレベルに設定できます。たとえば、お子様のアカウントには、カテゴリ分類フィルタを適用できます。このフィルタには、成人向けユーモアからポルノまで、何らかの不適切なテーマを含むことが分かっている Web サイトを、あらかじめ定義したリストが用意されており、そのサイトへのアクセスをブロックすることができます。また、お子様のアクセス権限を、許可されているサイトに制限することも可能です。Norton Parental Control には、お子様に利用を許可するニュースグループやインターネット・プログラムを、保護者自身が指定できる機能も装備しています。さらに、内蔵の Symantec LiveUpdate™ により、カテゴリ分類フィルタ・リスト、および他のシマンテック・セキュリティ・ツールの更新も容易に行えます。
私たちが最も避けたいのは、子どもたちの可能性を狭めることです。しかしその一方で、彼らを危険にさらすこともしたくはありません。インターネットが私たちに、難しい課題を投げかけるのは、このような矛盾があるためと言えるでしょう。子どもたちの探究心を満たしながら、彼らの安全を守らなければならないのですから。幸いなことにこの課題は、我々大人が子どものオンライン活動により深く関わり、信頼感を育成し、そして適切なツールを活用することによって、対処することができるのです。