ほとんどのユーザーにとって、インターネットには少々謎めいたものがあります。すべての仕組みを理解している人はほとんど存在せず、ネットの仮想領域で自分が動き回っているときに、他のユーザー (他者) から自分がどのように見えているのかわかっていません。ただし、ごく一部のユーザーがインターネット技術を非常によく理解していおり、そして、その全員が善意で行動しているわけではないことは事実です。そのことだけでも、一般的なユーザーは少し不安になります。結局、多くのユーザーはコンピュータを使用しているときはいつでもオンラインの状態であり、友人や関係者との間で情報を交換し、調査を実施し、ニュースを読んでいます。当然、誰でも、自分の身元が他者から日ごろどのように見られているのかある程度知りたいと思います。次のような疑問をきっと皆さん持ったことがあるでしょう。私のコンピュータのうち、どの部分が他者から見えているのか。私のコンピュータのうち、どの部分が他者からアクセスまたは操作できるのだろうか。私の電子メールやインスタントメッセージは覗き見から保護されているのだろうか。私が Web 上で実行していることは誰でも観察できるのだろうか。もちろん、これらの質問に対する回答は、状況によって異なります。ただし、幸いなことに、一般的な答えは存在し、ある程度の知識と保護策を用意することで、Web 上で安心していられる領域を生み出すことができます。
インターネットに接続している間、お使いのコンピュータについていくつかの基本的なものは、他者には見えています。仮に他者がそれらのものを観察できないとしたら、オンラインになっている意味がありません。実は、インターネットを使用するには、自分のことを他者に知らせる必要があります。したがって、オンラインで過ごすことには、ある程度情報を明かす必要があります。では、実際にどの程度が見えているのでしょうか。第一に、ポートと IP アドレスです。ポートとは、コンピュータとインターネットをつなぐ、情報の通路です。各ポートには番号があり、そのポートは、特定の機能で使用します。たとえば、ほとんどの Web トラフィックは 80 番ポートを通過します。電子メールは 25 番ポートを通過します。悪意を持つ人が他のユーザーのポートをスキャンし、どのポートが開いているのか調べる場合があります。面白そうなポートが使用できるとわかると、そのポートを使用してコンピュータが悪用されることがあります。次に、IP アドレスとは、コンピュータを識別することを目的とした、重複のない数字による ID 情報です。電話番号や電子メールアドレスに似たものであり、IP アドレスがないと、インターネット経由で何かを受信することはできません。ただし、IP アドレスは、ハッカーにとってもあなたのコンピュータを追跡するのに便利な手段となります。
これらの基本的な事項が他者から見られていることになりますが、コンピュータを攻撃から保護することは可能です。
Norton Internet Security のようなセキュリティソリューションを使用すると、コンピュータと開いているポートをハッカーから防御できます。同時に、これらのソリューションは、権限のあるトラフィックがコンピュータに届くようにします。ファイアウォールを使用していない場合は、少なくとも静的 IP アドレスを使用することは避けておいたほうがよいでしょう。静的 IP アドレスを使用する場合は、インターネットにログオンするたびに、コンピュータは同一の ID 情報を使用することになります。この結果、狙いやすい標的になります。一方、ログオンするたびに IP アドレスが変化する場合は、標的にされにくくなります。ご自分の IP アドレスが動的に生成されるかどうかについては、契約先の ISP にお問い合わせください。
Windows® オペレーティングシステムを使用している場合は、他のインターネットユーザーから NetBIOS 情報が見える可能性があります。NetBIOS は、ファイル共有やプリンタ共有も含め、基本的なネットワーク操作と通信に使用されるプログラムです。NetBIOS 経由でファイルをローカル共有し、同時にインターネットに接続している場合は、ハッカーに共有ファイルを表示、ダウンロード、または削除される可能性があります。幸い、NetBIOS の設定を変更することにより、非常に簡単に攻撃を防止できます [Link to
http://security.symantec.com/ssc/netbios_configuration.asp]。
Web 上での動作は、ある程度まで他の人々から見えています。ご存じのように、ブラウザには、これまでのネットサーフィンの履歴が記録されています。これは、最近アクセスしたサイトに再びアクセスしたい場合に便利な機能です。あまり知られていませんが、リンクをクリックして他の Web ページに移動した場合、ブラウザが最新の履歴 (移動前の URL) を、移動先の Web サイトに渡します。Web サイトの所有者はこの情報を使用してユーザーのネットサーフィン時の習慣を調査できますが、特定のサイトに頻繁にアクセスする場合は特に習慣をつかみやすくなります。幸い、この問題を回避する簡単な方法があります。移動前のページにあるリンクをクリックしない場合は、ブラウザは参照元 (リンク元) ページのアドレスを渡すことはできません。したがって、自分が直前までいた場所を Web サイトの所有者に対して知らせたくない場合は、そのサイトに移動するときにリンクを使用せず、代わりに、そのサイトの URL をブラウザのアドレスバーに入力します。一部のブラウザでは、参照元アドレスの送信をブロックするよう設定を変更できます。
スパイウェアプログラムは、さらに侵入度の高い動作をします。スパイウェアはコンピュータ内に常駐し、コンピュータを使用するときの習慣に関する情報を収集します。その後、インターネット経由で、プロファイルをプログラムの発行者に送信します。発行者は収集した情報を使用して、そのユーザーを対象にした広告を展開します。または、プロファイルを第三者に転売する場合もあります。ほとんどのスパイウェアは、知らないうちにコンピュータに到達します。ただし、
Norton Internet Security を実行すると、
スパイウェアを含め、コンピュータからインターネットにアクセスしようとするあらゆるプログラムを特定できます。そのようなスパイウェアを特定し、インストールされていることを望まない場合は、スパイウェアを削除してしまえば問題ありません。
残念ながら、電子メールはそれほど安全というわけではありません。電子メールがコンピュータから送信された後、宛先に到着するまでに、メールサーバーのハッカーからメールサーバー管理者まで、非常に多くの人が電子メールを読むことができます。同様に、インスタントメッセージは、保護されていない状態でインターネットを通過します。傍受と読み取りを行おうという好奇心の強い者にとって、それらのインスタントメッセージは格好の標的です。プライバシー侵害の可能性を低くするには、信頼できるメールサービスを使用し、そのサービスが自社のメールサーバーで強力な
ファイアウォールによる保護を採用していることを確認します。電子メールとインスタントメッセージ (IM) のパスワードは頻繁に変更する必要があります。Yahoo や Hotmail のように Web ベースの電子メールを使用している場合は、このことが特に当てはまります。電子メールに非常に機密性の高い情報が含まれている場合は、キー (公開鍵など) による暗号化技術の使用を考慮するとよいでしょう。暗号化には多少の労力が必要ですが、意図した受信者だけが電子メールを読み取れるようにするには、これが最善の方法です。インスタントメッセージに関しては、思慮分別を持つことが一番の防御策です。何か重要なことを伝えたい場合は、インスタントメッセージを使用せず、より安全な手段を使用してください。
特定の悪意のあるプログラムは、システム全体をハッカーから見えるようにします。たとえば、一部のトロイの木馬はコンピュータにリモートコントロールメカニズムを仕掛け、コンピュータに対する完全なアクセス権を奪えるようにします。制御を取得したハッカーは、乗っ取ったコンピュータを第三者への攻撃に使用したり、コンピュータの内容を表示、改ざん、または削除したりできます。悪意のあるプログラムは、電子メール、Web サイト、場合によってはフロッピーディスクなど、さまざまな手段でシステムに到達します。このような手法によって身元が明かされることを防止するには、
Norton AntiVirus のような信頼できるウイルス保護プログラムをインストールします。
他者からの見え方に関するこれらの課題に対して個別に取り組むことは可能ですが、あなたのシステムの実際の見え方を評価するうえで最善の方法は、全体的なセキュリティに関する評価を受けることです。無償の評価ツールである
Symantec Security Check は、ポート、NetBIOS の設定、ウイルスやトロイの木馬からの影響の受けやすさを含め、脆弱性に関するあなたの潜在的な弱点の大半を評価します。Security Check を実行し、他者からの見え方に関するレベルが確認されると、次にシステムを保護するための提案が表示されます。Security Check 全体が完了し、システムを安全にするための手順を実行した後は、オンラインで他者から自分の情報がどこまで見えているのかという謎は消え失せ、インターネットがこれまでより過ごしやすい場所になったと感じられることでしょう。