発見日: 2004 年 3 月 30 日
更新日: 2007 年 6 月 14 日 1:33:57 AM
種別: ワーム
感染サイズ: 357888 バイト
影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows 95, Windows 98, Windows Me, Windows NT, Windows XP
W32.Antinny.K は、Winny ピアツーピアファイル共有ネットワークを介して伝搬するワームである W32.HLLW.Antinny の亜種です。このワームは、実行されると、偽のエラーメッセージを表示するか、またはテキストファイルを投下して Notepad で開きます。
その後、システム上の(ランダムに選択した)ファイルの名前を使い、そのファイル名に次の文字列のうちのいずれか 1 つを追加することによって、ランダムに名付けた自分自身のコピーを作成します。
_cfg
_config
_start
_login
_setup
_env
_loader
_autorun
このファイルは、オリジナルのファイルと同じディレクトリ内に作成されます。
その後、Windows が起動するたびにこのランダムに名付けたファイルを開始するために、次のレジストリエントリを作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run\"[ランダムな名前]" = "[ワームへのパス] /startup"
またこれは、Win.ini ファイルに次の行を追加します。
[hoge]
hugo=[WINNY プログラムへのパス]
その後このワームは、Winny のアップロードディレクトリまたはダウンロードディレクトリ内に、自分自身のコピーを作成し、いくつかのハードコード化された日本語の文字列のうちの 1 つをそのファイル名として選択します。
最期にこのワームは、個人情報とおそらくは自分自身のコピー、HTML ファイル、スクリーンキャプチャした画像ファイルを含んでいる .zip または .lzh アーカイブを作成します。 このアーカイブは、Winny のアップロードディレクトリまたはダウンロードディレクト内に保存されます。
このワームは、Web サイト http://www.accsjp.or.jp へのアクセスを試み、システム日付が 4 月以降でありかつ日付がその月に一致する(つまり 4 月 4 日、5 月 5 日、6 月 6 日など)場合は、個人情報をアップロードします。
推奨する感染予防策
シマンテックセキュリティレスポンスでは、すべてのユーザーと管理者の皆様に対し、基本的なオンラインセキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを勧めています。
- 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。 OSの多くは標準で、FTPクライアント、telnet、Webサーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されます。そのような付加的なサービスを削除することによって、複合型リスクの攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
- 1 つ以上のネットワークサービスが複合型脅威によって悪用された場合、パッチを適用するまでの間、攻撃対象となったサービスを無効にするか、またはそのサービスへのアクセスを遮断する。
- 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。 . また、この記事、信頼できるセキュリティ情報、ベンダーの Web サイトのいずれかで言及されているセキュリティアップデートがある場合、そのセキュリティアップデートも適用してください。
- パスワードポリシーの徹底。 複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。これにより、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
- メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scrなど)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
- ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離す。被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
- 予期せぬメールが届いた場合には、添付ファイルを開かないように従業員を指導する。 また、インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていないWebブラウザーを使用している場合は、安全でないWebサイトにアクセスするだけで感染する可能性があることに留意する。
記述: Kaoru Hayashi