発見日: 2004 年 6 月 1 日
更新日: 2007 年 2 月 13 日 12:31:24 PM
別名: Worm.Win32.Padobot.e [Kaspersk, W32/Korgo.worm.g [McAfee], WORM_KORGO.F [Trend]
種別: ワーム
感染サイズ: 10,752 バイト
影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows XP
W32.Korgo.F が実行されると、次のことを行います。
- ワームが実行されているフォルダから、Ftpupd.exe ファイルを削除します。
- 次の値を
"System Service Manager"
"System Restore Service"
"Bot Loader"
"Windows Update Service"
"WinUpdate"
"Windows Security Manager"
"avserve.exe"
"avserve2.exe"
次のレジストリキーから削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- 次のレジストリキーで
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
次の値を探します。
"Disk Defragmenter"
- 値 "Disk Defragmenter" が存在しない場合、ワームは次の値を
"Client"="1"
次のレジストリキーに追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Wireless
- 値 "Disk Defragmenter" が存在するけれども、ファイルのパスがワームとは異なる場合、ワームは次のことを行います。
- 自分自身を %System%\<ランダムなファイル名>.exe としてコピーします。
注意: %System% は可変です。このワームはシステムフォルダを探し出し、その場所に自分自身をコピーします。標準では、このフォルダは C:\Windows\System (Windows 95/98/Me)、C:\Winnt\System32 (Windows NT/2000)、または C:\Windows\System32 (Windows XP) です。
- 次の値を
"Disk Defragmenter"="%System%\<ランダムなファイル名>.exe"
次のレジストリキーに追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\Run
- <ランダムなファイル名>.exe を起動し、その後、カレントプロセスを終了します。
- 値 "Disk Defragmenter" が存在し、かつ、その値のパスがワームのパスと一致する場合、ワームは次の値を
"Client"
次のレジストリキーから削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Wireless
- ある関数を Explorer.exe にスレッドとして挿入しようとします。
挿入に成功すると、ワームは以後、Explorer.exe プロセス内で動作を続行するようになります。これにより以下のステップに記述されている全アクションは、Explorer.exe によって実行されているかのように見えます。また Windows タスクマネージャでプロセスリストを表示しても、ワームは表示されません。
挿入に失敗すると、ワームは自身のプロセスとして動作を続けます。
- さらに別のスレッドを作成し、次のことを行います。
注意: ワームはこれらのスレッドを作成する一方で、コンピュータのシャットダウンや再起動を阻止します。
- TCP ポート 113、3067、および、その他のランダムなポートを開きます。ワームはこれらのポートで待機し、特定のメッセージを受信すると、自身のコピーをリモートのコンピュータに送信します。
- ランダムな IP アドレスの TCP ポート 445 に対し、Windows LSASS の脆弱性 (マイクロソフト セキュリティ情報 MS04-011 参照) を悪用しようとします。ワームが脆弱なコンピュータを発見すると、そのコンピュータはワームが開いた TCP ポートの 1 つを通じて、感染先のコンピュータに接続しようとします。
- 次のいずれかの IRC サーバの TCP ポート 6667 に接続を試み、コマンドを受信しようとします。
- gaspode.zanet.org.za
- lia.zanet.net
- irc.tsk.ru
- london.uk.eu.undernet.org
- washington.dc.us.undernet.org
- los-angeles.ca.us.undernet.org
- brussels.be.eu.undernet.org
- caen.fr.eu.undernet.org
- flanders.be.eu.undernet.org
- graz.at.eu.undernet.org
- moscow-advocat.ru
- gaz-prom.ru
Symantec Gateway Security 5400 Series and Symantec Gateway Security v1.0
- アンチウイルス・コンポーネント: W32.Korgo.F に対応する、Symantec Gateway Security 用 アンチウイルス・エンジンのアップデートをリリースしました。Symantec Gateway Security 5000 Series をお使いのお客様は、LiveUpdate を実行して最新のアンチウイルス・エンジンに更新してください。
- IDS/IPS コンポーネント: Symantec Gateway Security 5400 Series では、4 月 14 日にリリース済みの SU 8 に、Microsoft LSASS の脆弱性を悪用する攻撃を検知するシグネチャが含まれています。SGS v1.0 については、Microsoft LSASS の脆弱性の悪用攻撃を検知するシグネチャがリリースされました。Symantec Gateway Security 5000 Series をお使いのお客様は、LiveUpdate を実行して最新版に更新してください。
- フルアプリケーション・インスペクション・ファイアウォール・コンポーネント: 標準設定では、シマンテックのフルアプリケーション・インスペクション・ファイアウォール技術が、攻撃者による TCP/445 へのアクセス、および、感染しているシステムのバックドアポート (TCP/113, TCP/3067) へのアクセスをブロックするように設定されているため、W32.Korgo.F に対応済みです。管理者の方は、セキュリティ・ポリシーをチェックし、これらのポートへ向けられたインバウンド・トラフィックを許可しないように設定されているか確認してください。また、管理者の方は、ログファイルを分析し、社内システムが TCP ポート 6667 に向けた IRC セッションを確立しようとして失敗した形跡 (侵入されたシステムの兆候となります) がないか確認してください。
Symantec Enterprise Firewall 8.0
標準設定では、シマンテックのフルアプリケーション・インスペクション・ファイアウォール技術が、攻撃者による TCP/445 へのアクセス、および、感染しているシステムのバックドアポート (TCP/113、TCP/3067) へのアクセスをブロックするように設定されているため、W32.Korgo.F に対応済みです。管理者の方は、セキュリティ・ポリシーをチェックし、これらのポートへ向けられたインバウンド・トラフィックを許可しないように設定されているか確認してください。
Symantec Enterprise Firewall 7.0.x and Symantec VelociRaptor 1.5
標準設定では、シマンテックのフルアプリケーション・インスペクション・ファイアウォール技術が、攻撃者による TCP/445 へのアクセス、および、感染しているシステムのバックドアポート (TCP/113、TCP/3067) へのアクセスをブロックするように設定されているため、W32.Korgo.F に対応済みです。管理者の方は、セキュリティ・ポリシーをチェックし、これらのポートへ向けられたインバウンド・トラフィックを許可しないように設定されているか確認してください。
Symantec Clientless VPN Gateway 4400 Series
Symantec Clientless VPN Gateway v5.0 は、このリスクの影響を受けません。
Symantec Gateway Security 300 Series
標準設定では、シマンテックのステートフル・アプリケーション・インスペクション・ファイアウォール技術が、攻撃者による社内システムの TCP/445 へのアクセス、および および、感染しているシステムのバックドアポート (TCP/113、TCP/3067、およびランダムなポート) へのアクセスをブロックするように設定されています。管理者の方は、セキュリティ・ポリシーをチェックし、TCP/445、TCP/113、TCP/3067 へ向けられたインバウンドアクセスを許可しないように設定されているか確認してください。また SGS 300 Series のアンチウイルスポリシーエンフォースメントを利用し、必ずすべてのアンチウイルスクライアントのウイルス定義が最新版に更新されていることを確認してください。
Symantec Firewall/VPN 100/200 Series
標準設定では、シマンテックのステートフル・アプリケーション・インスペクション・ファイアウォール技術が、攻撃者による社内システムの TCP/445 へのアクセス、および および、感染しているシステムのバックドアポート (TCP/113、TCP/3067、およびランダムなポート) へのアクセスをブロックするように設定されています。
Symantec ManHunt
2004 年 4 月 13 日にリリースされた Security Update 22 は、LSASS の脆弱性を悪用しようとする全アクティビティを、"Microsoft RPC LSASS DS Request" シグネチャを使用して検知します。したがって、Symantec ManHunt をお使いのお客様は、W32.Korgo.F が出現した時点で、ゼロ・デー攻撃から保護されたセキュアな状態になっています。
推奨する感染予防策
シマンテックセキュリティレスポンスでは、すべてのユーザーと管理者の皆様に対し、基本的なオンラインセキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを勧めています。
- 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。 OSの多くは標準で、FTPクライアント、telnet、Webサーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されます。そのような付加的なサービスを削除することによって、複合型リスクの攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
- 1 つ以上のネットワークサービスが複合型脅威によって悪用された場合、パッチを適用するまでの間、攻撃対象となったサービスを無効にするか、またはそのサービスへのアクセスを遮断する。
- 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。 . また、この記事、信頼できるセキュリティ情報、ベンダーの Web サイトのいずれかで言及されているセキュリティアップデートがある場合、そのセキュリティアップデートも適用してください。
- パスワードポリシーの徹底。 複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。これにより、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
- メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scrなど)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
- ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離す。被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
- 予期せぬメールが届いた場合には、添付ファイルを開かないように従業員を指導する。 また、インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていないWebブラウザーを使用している場合は、安全でないWebサイトにアクセスするだけで感染する可能性があることに留意する。
記述: Maryl Magee