Symantec
Symantec Security Response
http://securityresponse.symantec.com

Trojan.Jasbom

危険度 2
発見日 2005年05月15日 (米国時間)
最終更新日 2006年04月11日 (米国時間)


Trojan.Jasbom は、Microsoft Internet Explorer ITS プロトコルゾーンバイパスにおける脆弱性 (Microsoft セキュリティ情報 MS04-013 参照) を悪用しようとするトロイの木馬です。このトロイの木馬は、アプリケーション Lineage を使用している場合に、キーストローク、マウスのクリック、およびアプリケーションメモリーをログに記録します。このトロイの木馬は、このログに記録した情報を j4sb.com ドメイン上の Web サイトへ送信します。


注意:
  • 2005 年 5 月 12 日より前のウイルス定義では、この脅威を PWSteal.Lineage として検出する可能性があります。
  • 2005 年 5 月 15 日、Kakaku.com 社は、彼らの Web サイトが 2005 年 5 月の 11 日から 14 日の間に侵入された可能性があると発表しています。 この間に、Trojan.Jasbom が彼らの Web サーバーへインストールされました。パッチを適用していないバージョンの Internet Explorer を使用してこの Web サイトへアクセスしたコンピューターユーザーは、これらの期間内にこのトロイの木馬がコンピューターにダウンロードされている可能性があります。

 
駆除ツールへのリンク: http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.jasbom.removal.tool.html

別名: Win32.Lineage.S [Computer Associates], Trojan-PSW.Win32.Delf.fz [Kaspersky Lab], Trojan-PSW.Win32.Lmir.aeu [Kaspersky Lab], PWS-LegMir!chm [McAfee], PWS-Lineage{.dll, !chm} [McAfee], Troj/LegMir-AE [Sophos], CHM_DELF.D [Trend Micro], TROJ_DELF.RM [Trend Micro], TSPY_LINEAGE.AP [Trend Micro]
種別: トロイの木馬
感染サイズ: 50,688 バイト
影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows 95, Windows 98, Windows Me, Windows NT, Windows Server 2003, Windows XP

プロテクション
  • 対応日(LiveUpdate™ Weekly)
  • 2005年05月16日 (米国時間)

  • 対応日(Intelligent Updater)
  • 2005年05月16日 (米国時間)

    危険性の評価

    被害状況

    危険性評価グラフ

    低 中 低

    被害状況:

    リスクインパクト:

    感染力:

    リスクインパクト

    感染力

    テクニカルノート

    この悪意のある URL をクリックすると、デフォルトのブラウザが j4sb.com ドメイン上の Web ページへアクセスします。この HTML Web ページは、同じサイト上で .CHM ファイルを実行するために、Microsoft Internet Explorer ITS プロトコルゾーンのバイパスにおける脆弱性 (Microsoft セキュリティ情報 MS04-013 参照) を悪用しようとします。

    この .CHM ファイル内に含まれているコードは、この CHM ファイル内に含まれている #.exe を実行します。

    #.exe が実行されると、次のことを行います。

    1. 次のファイルを投下します。

      • %System%\explorer.exe
      • %System%\htdll.dll
      • C:\GaMeJTT1.TXT


        注意: %System% は可変でシステムフォルダを参照します。標準では、このフォルダは C:\Windows\System (Windows 95/98/Me)、C:\Winnt\System32 (Windows NT/2000)、または C:\Windows\System32 (Windows XP) です。

    2. ZoneAlarm、Romanian Antivirus アプリケーション、および次のプロセスを終了させます。

      • EGHOST.EXE
      • MAILMON.EXE
      • KAVPFW.EXE
      • Iparmor.exe
      • Ravmon.exe

    3. タイトルに次の 3 つの中国語の文字列のうちいずれかを含むウィンドウを閉じます。



      注意: これらのウィンドウは、中国のアンチウイルス製品に関連付けられています。

    4. 次のレジストリストリサブキーへ

      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows

      次の値を追加します。


      "load" = "%System%\explorer.exe"

      Windows の起動時に必ずトロイの木馬が実行されるように設定します。

    5. htdll.dll を使用して、C:\GaMeJTT1.TXT へのアプリケーション Lineage へ送信されたキーストロークおよびマウスのクリックをログに記録します。

    6. C:\GaMeJTT1.TXT へのアプリケーション Lineage のメモリー内の特定の部分をダンプするために、htdll.dll を使用します。

    7. システム情報およびログに記録されたキーストロークを、ポート 80 で j4sb.com ドメイン上のスクリプトへ送信します。

    8. Windows 9x/ME を実行しているコンピューター上では、このトロイの木馬は %Windir%\rundll32.exe および %System%\internat.exe を次のロケーションへバックアップします。

      • %SystemDrive%\rundll32.exe
      • %SystemDrive%\internat.exe


        注意: %SystemDrive% は可変で Windows がインストールされているドライブを参照します。標準では、このドライブは C ドライブです。


    9. Windows 9x/ME を実行しているコンピューター上では、このトロイの木馬は自分自身を次のファイルへコピーします。

      • %Windir%\rundll32.exe
      • %System%\internat.exe

    10. このトロイの木馬は自分自身をこれらのロケーションへコピーすることに失敗すると、次のファイルとして自分自身の一時コピーを作成します。

      • %Windir%\rundll32.exe.ddd
      • %System%\internat.exe.ddd

    11. Windows 9x/ME を実行しているコンピューター上では、このトロイの木馬は次のテキストを WININIT.INI の [rename] セクションへ追加します。

      [rename]
      %Windir%\rundll32.exe=%Window%\Rundll~1.ddd
      %System%\internat.exe=%Window%\intern~1.ddd


    推奨する感染予防策

    Symantec Security Responseでは、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    駆除方法

    Trojan.Jasbom 駆除ツールを使用する駆除

    Symantec Security Response は、Trojan.Jasbom の感染を駆除するための
    駆除ツールを開発しました。この脅威を最も容易に駆除する方法は、このツールを実行することです。


    手動による駆除方法


    以下の手順は、Symantec AntiVirus および Norton AntiVirus 製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。
    1. システムの復元機能を無効にします (Windows Me/XP)。
    2. ウィルス定義を最新版に更新します。
    3. システム全体のスキャンを実行し、検出されたファイルをすべて削除します。
    4. レジストリに追加されたすべての価を削除します。
    5. Wininit.ini ファイルを編集します。
    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。


    1. システムの復元オプションを無効にする (Windows Me/XP)

    Windows Me/XP をお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的に無効にしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XP の機能の一つで、標準では有効に設定されています。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが _RESTORE フォルダ内に作成されている可能性があります。

    Windows は、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは _RESTORE フォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。

    また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時に _RESTORE フォルダ内の脅威が検出されることがあります。


    システムの復元機能を無効にする方法については、Windows のマニュアルか、あるいは下記のドキュメントをご覧ください。

    注意: 駆除作業が完全に終わり、脅威が駆除されたことを確認した時点で、上記のドキュメントに記載の手順を実行することでシステムの復元機能を有効な状態に戻してください。

    システムの復元機能についての詳細および別の無効化方法については、"
    マイクロソフト サポート技術情報 - 263455 - _RESTORE フォルダにウィルスが発見された場合の対応方法について" をご覧ください。


    2. ウイルス定義ファイルを更新する

    ウイルス定義ファイルを最新版に更新します。最新版のウイルス定義ファイルは次の 2 通りの方法で入手することができます。


    3. 感染ファイルを探して削除する
    1. シマンテックのウイルス対策ソフトを起動して、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。

    3. ファイルが検出されたら、[削除] をクリックします。


    警告: シマンテック アンチウイルス製品が感染ファイルを削除できないというメッセージが表示された場合、そのファイルは Windows で使用中の可能性があります。このような場合には、コンピュータをセーフモードで再起動した後でスキャンを実行する必要があります。コンピュータをセーフモードで再起動する方法については、" コンピュータをセーフモードで起動する方法" をご覧ください。コンピュータがセーフモードで再起動したら、スキャンを再度実行してください。

    (ファイルの削除後、コンピュータを通常モードで再起動してから次のセクションに進んでください。)


    この時点でワームが完全に削除されていないと、コンピュータの再起動時に警告メッセージが表示される可能性があります。これらのメッセージは無視して、[OK] をクリックしてください。駆除手順の終了後は、コンピュータの再起動時に警告メッセージが表示されることはありません。警告メッセージは、次の内容に類似している可能性があります。

    タイトル: [ファイルパス]
    本文: Windows cannot find [ファイル名].Make sure you typed the name correctly, and then try again.To search for a file, click the Start button, and then click Search.


    4. レジストリから値を削除する


    警告: システムレジストリに変更を行なう際には、事前にバックアップを作成することを強くお勧めします。レジストリに不適切な変更を行なうと、データの喪失やファイルの破損など修復不可能な問題が生じる可能性があります。指定されたキーのみを修正するよう注意してください。レジストリの編集作業を始める前に必ず "レジストリのバックアップ方法" をお読みください。
    1. [スタート] - [ファイル名を指定して実行] をクリックします。

    2. regedit と入力します。

    3. [OK] をクリックします。


      注意: レジストリエディタを開けない場合、トロイの木馬がレジストリを改ざんして、レジストリエディタへのアクセスを阻止している可能性があります。Security Response はこの問題を解決するツールを作成しました。このツールをダウンロードして実行してから、駆除手順を続行してください。

    4. 次のサブキーを選択します。

      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows

    5. 画面右側で、次の値を削除します。

      "load" = "%System%\explorer.exe"

    6. レジストリエディタを終了します。

    5. Wininit.ini ファイルを編集する

    Windows 95/98/Me をご使用の場合、以下の手順に従ってください。
    1. [スタート] - [ファイル名を指定して実行] をクリックします。

    2. 次のように入力します。

      edit c:\windows\wininit.ini

      その後、[
      OK] をクリックします。

      (MS-DOS エディタが開きます。)


      注意: Windows を上記以外の場所にインストールしていた場合は、パスを適宜置き換えてください。

    3. ファイルの [rename] セクションで、次に類似した行を探します。

      %Windir%\rundll32.exe=%Window%\Rundll~1.ddd
      %System%\internat.exe=%Window%\intern~1.ddd


    4. この行が存在する場合は、この行を削除します。

    5. [ファイル] - [保存] をクリックします。

    6. [ファイル] - [終了] をクリックします。

    更新情報:



    記述: Kaoru Hayashi