
インターネット・セキュリティ・ソリューション最大手のシマンテック コーポレーション〔Symantec Corporation〕(会長兼社長兼CEO:ジョン・W・トンプソン,本社:米国カリフォルニア州クパチーノ)の日本法人である株式会社シマンテック(東京都渋谷区桜ヶ丘20-1 渋谷インフォスタワー 代表取締役社長:成田明彦)は,クリスマスに発病するようにプログラムされたコンピュータウィルス「W32.Kriz (クリズ)」を警告するとともに,このウィルスに対する検出および感染後の修復ツールの無償提供を12月21日(木)より開始いたします。
コンピュータの中枢機能の破壊を目的としたW32.Kriz注1は,すべてのハード・ドライブの内容を消去するとともに,コンピュータシステムの基本的な命令セットであるBIOS(基本入出力管理システム)も消去し,システム全てを破壊する悪質なウィルスです。同ウィルスは1年ほど前に発見されていますが,最近になって感染報告が急増しています。このウィルスにいったん感染すると,Happy99.wormやW32.hiiw.bymer.wormといった既知のコンピュータワームにさらに感染し, 1つの複合ウィルスとして急速に被害を拡大させます。
シマンテックが誇る世界最大のウィルス対策研究所「シマンテック・アンチウィルス・リサーチセンター(略称:SARC注2)」では,必要な対応措置が取とられていない場合クリスマス当日の12月25日に発病し,世界各地に感染による被害が広がるとして警告をしています。このウィルスは発病すると,12月25日にコンピュータのBIOSの一括消去を行い,コンピュータが正常に立ち上がるのを妨げるため,ほとんどの場合ハードウエアの交換が必要になります。また,すでにマップ済みのネットワークドライブ,フロッピーディスクドライブ,RAMディスクなど,利用しているすべてのドライブ上のファイルを書換えます。これは,2000年4月26日に発病して全世界に被害を巻き起こした,CIHウィルスに非常に似た攻撃的な性質を持っています。
破壊工作を目的としたW32.Krizウィルスからコンピュータシステムを完璧に保護するには,クリスマス当日の12月25日以前に,SARC WEBサイトからユーティリティプログラムをダウンロードして,スキャンする必要があります。このプログラムは,W32.Krizに感染したシステムから同ウィルスを検出して駆除するためにシマンテックが特別に開発したもので,一度システム上で実行するだけで,クリスマスの期間を通して障害を起こすことなくコンピュータシステムを利用することができます。
シマンテックではこのW32.Krizに加え,依然国内でウィルス感染被害が報告されている「W95.MTX(エムティエックス)」および「W32.Navidad(ナビダット)」に対して再度注意を促すと同時に,クリスマスおよび年末年始の休暇中に発病するコンピュータウィルスへの警戒体制を整えています。
シマンテックのウィルス対策ソフト「Norton AntiVirus(ノートン・アンチウィルス)」ユーザは,オンライン更新機能LiveUpdate機能注3によりワクチンを入手し,これら各種のウィルスにも対応することが可能です。ウィルス対策を施していないユーザは,Norton AntiVirus(30日間限定体験版)を,シマンテックのホームページ(http://www.symantec.com/region/jp/trial/trial.html)からダウンロードして利用できます。
|
年末年始のサポート体制について |
|
|
|
SARCでは,年末年始も通常通り24時間体制でウィルスの解析やウィルス定義ファイル注4の提供,ファイル・システムの治療・修復に関する研究を行っております。
さらにサポートセンターも下記の通り営業を行っています。 |
|
|
|
● SVPテクニカルサポートセンター
12月30日(土)〜2001年1月4日(木)の6日間,9:00-12:00/13:00-17:30の時間内で
年末年始特別サポート窓口を設置致します。
12月31日(日)から 2001年1月1日(月)は,24時間サポートを行います。
|
|
|
|
●テクニカルサポートセンター/カスタマーサービスセンター
年内は12月29日(金)まで、2001年1月4日(木)より通常営業いたします。
|
【注釈解説】
注1:W32.Krizウィルスについて
W32.Krizは,Windows PEファイルに感染するWindows 98/95およびWindows NTを対象とするコンピュータウィルスです。このウィルスは,コンピュータのメインメモリに感染してそのまま潜伏し,ユーザやアプリケーション・プログラムで開かれたファイルすべてに感染し被害を拡大します。また,重要なオペレーティングシステム・ファイルの一つであるKERNEL 32.DLLファイルに書き込みを行うことで,システム全体へ同ウィルスの感染を助長し,PEファイルの破壊活動を行うため,いったん感染したPEファイルは,感染していないことが確実なバックアップ・ファイルか,インストレーション用のパッケージからファイルで書き換える必要があります。
注2:SARC(シマンテック・アンチウィルス・リサーチ・センター)
SARCはシマンテックの世界最大のコンピュータ・ウィルス研究所で,日本をはじめ米国,欧州,豪州のワールドワイドをカバーする4拠点の研究者が,コンピュータウィルスに関する研究を行っています。ウィルスの解析やウィルス定義ファイルの提供,ファイル・システムの治療・修復に関する研究を行っており,毎月平均300個の新種ウィルスに対応し,最新のウィルスの脅威からユーザを保護しています。
注3:LiveUpdate(ライブアップデート)
Norton AntiVirusのLiveUpdateボタンをクリックすることにより,最新のウィルスのデータベース,スキャンエンジンを含む「ウィルス定義ファイル」を更新できる自動アップデート機能。インターネットやモデムを通じてシマンテックのサーバに接続し,個々のコンピュータに自動的に新しいウィルス定義ファイルを,システムを再起動することなくインストールできます。また,スケジュール設定により定期的な自動更新も可能です。
注4:ウィルス定義ファイル
個々のウィルスの検知・駆除用のデータ。ウィルス対策ソフトはこのデータを利用してウィルスなのか,そうでないかを検知して駆除するため,ユーザは常に最新のデータを入手する必要があります。SARCは業界で初のウィルス定義ファイルの毎週更新を実施し,新種のウィルスへ迅速に対応しています。