インターネット・セキュリティ・ソリューションのリーダー、株式会社シマンテック(東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー、代表取締役社長:成田明彦)は、情報処理振興事業協会(略称IPA:村岡茂生理事長)が定期的に発表するコンピュータウィルスのレポートとシマンテックに寄せられた報告を基に、シマンテックが誇る世界最大のウィルス対策研究所「シマンテック・アンチウィルス・リサーチ・センター(略称SARC)」 の見解を加えたウィルスレポートの発信をしております。
◇ SARCによるコメント
IPAの報告によると2001年7月の届出件数は1,738件と、前月から減少傾向にあった6月の1,335件に比べ大幅に増加しています。増加の一因となった W32.Sircam.Worm@mm や セキュリティホールを利用して感染を広げる CodeRed ワームが 7月中旬に相次いで発見されていることを考えると、8月以降も引き続き注意が必要といえます。
IPA に報告のあったウィルス届け出上位4種類は、自分自身を添付したメールを多数の人に送りつけるワームと呼ばれる種類の不正プログラムです。以前話題になった LoveLetter や W97M.Melissa が Microsoft 社の Outlook でのみ感染を広げることができるのに対し、現在猛威をふるっている W32.Sircam.Worm@mm をはじめとする届出上位4種類のいずれもメールクライアントに依存しないという性質を持っています。そのため特定のメールクライアントを使っていない場合でも注意が必要です。特に W32.Sircam.Worm@mm は独自のSMTPエンジンを内部に持ち、一つのメールクライアントと呼べるほど非常に高度に発達した Windows 32 ビットプログラムとなっています。ウィルス対策ソフトによる防御だけでなく、パーソナルファイアウォール製品などによる外部ネットワークへのアクセスの監視なども今後は重要になってきます。
2001年7月
世界中からSARCに寄せられた被害状況 |
| 1 |
W95.Hybris |
| 2 |
W32.Sircam.Worm@mm |
| 3 |
W32.Magistr.24876@mm |
| 4 |
VBS.Haptime.A@mm |
| 5 |
W95.MTX |
| 6 |
WScript.KakWorm |
| 7 |
W32.HLLW.Bymer |
| 8 |
Trojan Horse |
| 9 |
W32.Badtrans.13312@mm |
| 10 |
W32.Choke.Worm |
【IPA】情報処理振興事業協会の略称。コンピュータウィルスに関する届け出制度は、経済産業省のコンピュータウィルス対策基準に基づき、1990年4月にスタートした制度であって、コンピュータウィルスを発見したものは被害の拡大と再発を防ぐために必要な情報をIPAに届け出ることとされている。IPAでは個別に届出者への対応を行っているが、同時に受理した届出等を基に、コンピュータウィルス対策を検討している。また受理した届出は、届出者のプライバシーを侵害することがないよう配慮した上で、被害等の状況を分析し、検討結果を定期的に公表している。
【SARC】シマンテック・アンチウィルス・リサーチ・センターの略称。SARCはシマンテックの世界最大のコンピュータウィルス研究所で、日本をはじめ米国、欧州、豪州のワールドワイドをカバーする4拠点の研究者が、コンピュータウィルスに関する研究を行っています。ウィルスの解析や定義ファイルの提供、ファイルシステムの治療・修復に関する研究を行っており、毎月平均300個の新種ウィルスに対応し、最新のウィルスの脅威からユーザを保護しています。
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