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1999年5月26日
シマンテック,IBMとの共同開発による
人工知能のウィルス検知技術をNorton AntiVirusに統合
〜業界初の2つの人工知能スキャンエンジンを搭載し,
最強のウィルス検知を実現〜

ビジネス・パソコンソフトウェア大手のシマンテック コーポレーション〔Symantec Corporation〕(会長兼社長兼CEO:ジョン・W・トンプソン,本社:米国カリフォルニア州クパチーノ)の日本法人である株式会社シマンテック(東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー,代表取締役社長:成田明彦)は,IBMとの共同開発によるウィルス検知技術「ニューラル・ネットワーク」を同社のウィルス対策製品群Norton AntiVirus(ノートン・アンチウイルス)に統合します。これは昨年5月の,シマンテックとIBMのウィルス対策分野における協業提携に基づいた技術統合となります。
ニューラル・ネットワークは,人工知能を用いてブート感染型ウィルス注1を検知する技術です。この技術がNorton AntiVirusに統合され,既存の革新的ウィルス検知技術「Bloodhound(ブラッドハウンド)」注2とともに機能することで,同ソフトは2つの強力な人工知能スキャンエンジンを搭載した業界初のウィルス対策ソフトとなります。ニューラル・ネットワークは,このたび無償で提供開始され,ユーザは,LiveUpdate注3という簡単なオンライン更新機能によって,使用中のNorton AntiVirusにこの新技術を統合することができます。
シマンテック コーポレーション セキュリティ&アシスタンス・ビジネス・ユニット担当副社長のエンリケ・セーラムは次のように述べています。「IBMのニューラル・ネットワーク・ブート検知技術がNorton AntiVirusに統合されることは,シマンテックとIBMの協業関係が良好に継続されることを表しています。またコンピュータ・システムにとって大変な脅威であるブート感染型ウィルスに対して強化された技術を,LiveUpdateを通じて顧客に即座に提供できることを喜ばしく思います。」
Norton AntiVirusの既存の先進技術をさらに強化
ニューラル・ネットワークは,Norton AntiVirusにすでに搭載されている多くの先進技術をさらに強化します。その中には,ポリモーフィック型ウィルス検知技術「Striker(ストライカー)」注4や「マクロ・ウィルス・プロテクション(MVP)システム」,また,増殖しつづける新種ウィルスに対抗するために,コンピュータの仮想空間でファイルを実際に実行し,"ウィルスらしき"動きを見つけてウィルスを捕える,人工知能を用いたヒューリスティック技術「Bloodhound」が含まれます。
IBMのニューラル・ネットワークは,ファイルやプログラムがウィルスに感染しているかどうかの違いを,人間の神経細胞のように学習し,ウィルスを検知する技術です。ウィルスやそうでない物の多くのサンプルを見せることで,ニューラル・ネットワークは学習し,ウィルス研究者の手作業に頼っていた従来型のヒューリスティック技術よりも優れたウィルス検知を実現します。このように,ニューラル・ネットワークは非常に高い確立で新種や未知のブート感染型ウィルスを自動的に検知する事ができます。
LiveUpdate,NAVEXなどの先進技術がアップデートを容易に
シマンテックでは,アップデートした最新の技術を簡単かつ自動的にユーザに提供するためLiveUpdate(ライブアップデート)という方法を採用しています。LiveUpdateは非常に簡単なオンライン更新機能で,自動的にインターネットの接続やモデムを認識し,シマンテックのサーバに接続,最新のウィルス定義ファイルやソフトウェアのアップデート,製品情報をダウンロードしてインストールを行います。ユーザはスケジュール機能を利用してLiveUpdateを定期的に実行させたり,必要に応じて任意に実行させることができます。
Norton AntiVirusのスキャンエンジンは,NAVEX(ナベックス)と呼ばれる拡張性の高い設計になっています。そのため,今回のようなスキャンエンジンに関わる根本的技術も,LiveUpdateを行うだけで即座に,かつ非常に軽いデータをダウンロードするだけで使用することが可能となり,ユーザは新バージョンの製品をその都度購入したり,アップデート用CD-ROMが配布されるのを待つ必要がありません。これは現在のウィルス対策ソフト製品の中で,シマンテックのみが提供する仕組みです。
技術統合はシマンテックとIBMの協業関係を強化
今回の技術統合は,業界のリーダー企業2社の協業関係をますます強化します。シマンテックとIBMは昨年,ウィルス対策製品群をNorton AntiVirusのブランドに一本化して提供していく提携を結びました。さらに,シマンテックはIBMのイミューンシステムの技術と特許のライセンス供与を受け,自社の技術と統合し新しい製品を開発しています。また提携の一環として,IBMは既存のウィルス対策製品顧客とOEM契約をシマンテックに移譲するとともに,同社の全世界の顧客へNorton AntiVirusを推奨しています。
【注釈解説】
注1:ブート感染型ウィルス
ブート感染型ウイルスは,ハード・ディスクとフロッピ・ディスクのシステム領域(パソコンを起動するためのプログラムや,ディスク管理用の情報を収めるためにディスク上に設けられた領域)に感染します。プログラム感染型とは異なり,ほとんどのブート感染型ウイルスは,DOS,Windows 3.x,Windows 95,Windows NT,NetWareなど,多くのシステムに感染可能です。OSではなく,パソコンの固有の機能を利用して感染するためです。パソコンのアーキテクチャが変更しない限り,ブート感染型ウイルスは活動できます。DOSパソコンが主流だった10年前に作られたウイルスが,Windows95/98パソコン上で活動し,思わぬ被害を起こす場合もあります。
注2:Bloodhound(ブラッドハウンド)
未知ウィルスへの感染が疑われるファイルを,コンピュータ上の"仮想メモリ空間"で実際に実行し行動を監視します。そのプログラムがウィルスのような動きを示し,他のファイルに感染を試みようとした場合,そのプログラムを捕獲します。ダイナミック・ヒューリスティック(自分で発見する)技術を用い,ウィルスのプログラムを分析,日々増え続ける未知ウィルスを自動的に検知し,感染ファイルを修復します。
注3:LiveUpdate(ライブアップデート)
Norton AntiVirusのLiveUpdateボタンをクリックすることにより,最新のウィルスのデータベース,スキャンエンジンを含む「ウィルス定義ファイル」を更新できる自動アップデート機能。インターネットやモデムを通じてシマンテックのサーバに接続し,自分のコンピュータに自動的に新しいウィルス定義ファイルを,システムを再起動すること無くインストールできます。また,スケジュール設定により定期的な自動更新も可能です。
注4:ポリモーフィック型ウィルス検知技術 Striker(ストライカー)
新しいファイルに感染するたびに毎回形を変えるポリモーフィック型(多形態)ウィルス検知エンジン。

・シマンテックコーポレーションについて
シマンテックコーポレーションは、コンピュータ・ユーザに、高い生産性と、安全で信頼性の高い環境をいつでもどこでも提供いたします。シマンテックは、広範なソリューションを提供しており、顧客満足と製品ブランドの高い認知度におけるリーダーとして知られています。同社は、主に、@ウィルス対策とPCアシスタンス用ソフトウェアのNortonシリーズ、A遠隔地ユーザの生産性を高めるpcANYWHERE、WinFax、ACT!、Bインターネット開発ツールCafeシリーズといった3分野のアプリケーション製品群で顧客ニーズに応えています。
詳細は同社ホームページhttp://www.symantec.comをご参照ください。
・株式会社シマンテックについて
株式会社シマンテックは、米国シマンテック社の日本法人として、1994年9月1日に設立いたしました。成長著しい日本のパソコンソフトウェア市場において、市場のニーズや環境にマッチした日本語製品のタイムリーな開発・販売および充分な情報提供のためのマーケティング活動や製品購入前後に渡るサポートの提供を行なっています。
詳細は同社ホームページhttp://www.symantec.co.jpをご参照ください。
*Symantec社の名称、ロゴおよび各製品名は、シマンテック社の米国内での登録商標です。
*その他の商品名などは、それぞれ各社の登録商標または商標です。
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