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1999年10月1日
株式会社シマンテック,
マイクロソフトの名を語る,
日本発のウィルス付きメールに注意を呼びかけ

ビジネス・パソコンソフトウェア大手のシマンテック コーポレーション〔Symantec Corporation〕(会長兼社長兼CEO:ジョン・W・トンプソン,本社:米国カリフォルニア州クパチーノ)の日本法人である株式会社シマンテック(東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー,代表取締役社長:成田明彦)は,マイクロソフトからのサポートを装った偽の電子メールを発見,全てのPCユーザの方々に注意を呼びかけるとともに,同社のウィルス対策ソフトNorton AntiVirusのユーザに対し,偽メールに添付された悪質なプログラムを検知するワクチンファイルを,シマンテックのウィルス研究所「SARC(サーク)注1」を通じて近日中に提供開始します。
"マイクロソフト・ジャパン・サービスからのお知らせ"と題されたこの偽メールは,マイクロソフト社の無料電子メール"Hot Mail"のアカウントから送信されています。このメールの文面には,新しいウィルスを防ぐため "server.exe"という添付のプログラムをインストールするように書かれていますが,実際には,インストールするとユーザのパソコンを外部からの不正アクセスを受け入れるようにシステムを変更してしまいます。このプログラムは "トロイの木馬注2"と呼ばれる悪質なプログラムの一種であり,既存の「BackDoor.G」というトロイの木馬に改良を加えた亜種だと考えられます。この偽メールは9月下旬に発見されて以来,被害報告は数件にとどまっておりますが,マイクロソフト社からのメールと偽ってユーザを油断させ,ユーザのパソコンを外部から操る目的のプログラムを添付するなど非常に悪質であり,注意が必要です。偽メールの内容は以下のようになっています。
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マイクロソフト・ジャパン・サービスからのお知らせ(緊急)
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━News━09/15
弊社のウィンドウズOSシリーズをお使いいただき、真にありがとうございます。
このたび、お知らせしたいことがございますので、メールで失礼いたしました。
▼▼▼お知らせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
9月5日付の情報によると、1994年にイギリスのロンドンを中心に発生した
ウィルス「Pinkworm」が、今年の8月中旬からアメリカで再発生している模様
です。 このウィルスは、PC内で自己増殖し、そのPCの能力を著しく低下さ
せる症状がでます。 1995年にマイクロソフトが発売した「Windows95」の
環境下ではこのソフトは稼動しなかったのですが、「Windows98」の環境下では
症状が出る例があります。 これはこのウィルス自体になんらかの改造が施され
ているからです。 Wormウィルスは、ネットワーク接続されたコンピューター間
を自己複製しながら移動するため、広く感染してしまう可能性があるので、当社で
はこのウィルスのワクチン・ソフトを配布することに致しました。
▼▼▼ワクチンについて━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このワクチンは予防型ワクチンです。 インストールすれば、ウィルスの進入を
防ぐ機能がついています。 予防型ワクチンであるため、ウィルススキャン・
ソフトで感知されることがありますが、問題ありません。
▼▼▼インストール方法━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールに付属している「server.exe」というファイルをダブルクリックする
だけで、インストール終了です。
▼▼▼お願い━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールに付属のソフトをインストール後、msjser@hotmail.com
までメールをお送りください。 件名には「ワクチン・インストール」と
明記してください。 内容は必要ありません。よろしくお願いします。
文責・マイクロソフト・ジャパン・サービス
______________________________________________________
Get Your Private, Free Email at http://www.hotmail.com |
SARCの対応
SARCでは,全てのパソコンユーザの方々に,この電子メールに添付されたプログラムを決してインストールしないよう注意を呼びかけています。万が一このメールを受け取った場合は,即削除されることをお奨めします。また,「server.exe」に対応したワクチンファイルをLiveUpdate注3自動更新システムを通じて近日中に提供開始する予定です。Norton AntiVirusの全てのユーザは,LiveUpdateや,SARCのホームページからウィルス定義ファイルをダウンロードし,インストールすることによりこの新種トロイの木馬を検知することができます。
ウィルス対策を施していないユーザは,「Norton AntiVirus 30日間限定体験版」を,シマンテックのホームページからダウンロードして利用できます。ウィルスに関する詳細はSARCのウイルス・データベースで参照できます。
以上
【注釈解説】
注1:SARC(シマンテック・アンチウィルス・リサーチ・センター,通称:サーク)
SARCはシマンテックの世界最大のコンピュータ・ウィルス研究所で,日本をはじめ米国,欧州,豪州のワールドワイドをカバーする4拠点の研究者が,コンピュータウィルスに関する研究を行っています。ウィルスの解析やウィルス定義ファイルの提供,ファイル・システムの治療・修復に関する研究を行っており,毎月平均300個の新種ウィルスに対応し,最新のウィルスの脅威からユーザを保護しています。
注2:トロイの木馬
トロイの木馬とは,オンラインで配布されている無料のソフトや更新プログラムを装ってユーザにダウンロードさせ,実行されると様々な被害を引き起こす悪質なプログラムです。その被害は,ディスプレイに不快なメッセージを表示したり,ハードディスクの中身の消去など多岐にわたります。最近では通信ソフトなどに成りすまして,ユーザにIDやパスワード,クレジットカード番号などを入力させ,不正利用を目的として電子メールで第三者に転送してしまうものも現れています。
トロイの木馬と従来のコンピュータ・ウィルスの大きな違いは,トロイの木馬は感染や増殖を行わない点があげられます。従って発見した場合には,実行さえしなければファイルを削除するだけで駆除は完了します。しかし,前述のとおりユーザが興味を抱くようなファイル名を持つため,誤って実行してしまう危険性は非常に高く,出所不明のプログラムを気軽に実行しないことが重要です。
注3:LiveUpdate(ライブアップデート)
Norton AntiVirusのLiveUpdateボタンをクリックすることにより,最新のウィルスのデータベース,スキャンエンジンを含む「ウィルス定義ファイル」を更新できる自動アップデート機能。インターネットやモデムを通じてシマンテックのサーバに接続し,自分のコンピュータに自動的に新しいウィルス定義ファイルを,システムを再起動すること無くインストールできます。また,スケジュール設定により定期的な自動更新も可能です。

・シマンテックコーポレーションについて
シマンテックコーポレーションは、コンピュータ・ユーザに、高い生産性と、安全で信頼性の高い環境をいつでもどこでも提供いたします。シマンテックは、広範なソリューションを提供しており、顧客満足と製品ブランドの高い認知度におけるリーダーとして知られています。同社は、主に、@ウィルス対策とPCアシスタンス用ソフトウェアのNortonシリーズ、A遠隔地ユーザの生産性を高めるpcANYWHERE、WinFax、ACT!、Bインターネット開発ツールCafeシリーズといった3分野のアプリケーション製品群で顧客ニーズに応えています。
詳細は同社ホームページhttp://www.symantec.comをご参照ください。
・株式会社シマンテックについて
株式会社シマンテックは、米国シマンテック社の日本法人として、1994年9月1日に設立いたしました。成長著しい日本のパソコンソフトウェア市場において、市場のニーズや環境にマッチした日本語製品のタイムリーな開発・販売および充分な情報提供のためのマーケティング活動や製品購入前後に渡るサポートの提供を行なっています。
詳細は同社ホームページhttp://www.symantec.co.jpをご参照ください。
*Symantec社の名称、ロゴおよび各製品名は、シマンテック社の米国内での登録商標です。
*その他の商品名などは、それぞれ各社の登録商標または商標です。
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