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日本サイト更新日: 2003年8月15日 18:00

Category 1 Backdoor.Beasty.H

発見日: 2003年8月13日 (米国時間)
最終更新日: 2003年8月15日 12:17 (米国時間)

Backdoor.Beasty.H はその作成者がユーザのコンピュータに無断でアクセスできるようにするバックドアトロイの木馬です。

システムフォルダ内に.blf拡張子が付いたファイルが存在する場合、あるいは、Webの閲覧時以外でもInternet Explorerのプロセス(IExplore.exe)が動作している場合、このトロイの木馬に感染している可能性があります。

別名: BackDoor-AMQ [McAfee]

亜種: Backdoor.Beasty.G

種別: トロイの木馬

感染サイズ: 84992, 127307

影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows 95, Windows 98, Windows Me, Windows NT, Windows XP

影響を受けないシステム: Linux, Macintosh, OS/2, UNIX, Windows 3.x


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 2003/08/14(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 2003/08/20(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    Low Low Low

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    ダメージ

    technical details

    Backdoor.Beasty.Hが実行されると、次のことを行います。

    1. 次のファイルを作成します。
      • %Windir%\Command\Msynvr.com (トロイの木馬のコピー) (Windows 95/98/Me)
      • %Windir%\Msagent\Msynvr.com (トロイの木馬のコピー) (Windows NT/2000/XP)
      • %System%\Mspalu.com (トロイの木馬のコピー)
      • %System%\Dxdgns.dll (サーバーのメインコードが含まれている.dllファイル)
      • %System%\Palu.blf (暗号化されたデータ)
      • %System%\Mspalu (長さ3バイトのファイル)
      • %Temp%\#3#.bat (トロイの木馬のコピーを削除するために使用される一時的なバッチファイル)

        注意:
        • %Windir% は可変です。このトロイの木馬はWindowsのインストール先フォルダ(標準では、C:\WindowsまたはC:\Winnt)を探し出し、その場所にあるCommandサブフォルダまたはMsagentサブフォルダに自分自身をコピーします。
        • %system% は可変です。このトロイの木馬はシステムフォルダを探し出し、その場所に自分自身をコピーします。標準では、システムフォルダはC:\Windows\System (Windows 95/98/Me)、C:\Winnt\System32 (Windows NT/2000)、またはC:\Windows\System32 (Windows XP)にあります。

    2. 次のレジストリキーを作成し、

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\
      Installed Components\{44CC0112-AB51-22EF-BA32-20AA12E6115C}

      次の値を追加します。

      "StubPath" = "%System%\mspalu.com"

      注意: この操作の影響を受けるのはWindows 95/98/Meのみです。

    3. 次のいずれかの値を

      "COM Service" = "%System%\command\msynvr.com" (Windows 95/98/Me)
      "COM Service" = "%System%\msagent\msynvr.com" (Windows NT/2000/XP)

      次のレジストリキーに追加することによって、

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
      KEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer\Run (Windows XP/NT/2000の場合のみ)

      Windowsの起動時に必ずトロイの木馬が実行されるように設定します。

    4. サーバーdllを他のプロセスに挿入することによって、バックドアを正規のアプリケーションに隠します。この操作には、次のいずれか1つまたは複数が使用される可能性があります。
      • IExplore.exe
      • Explorer.exe
      • Systray.exe
      • Winlogon.exe

        注意: このトロイの木馬はプロセスをメモリ上でフックするため、上記のファイル自体は改変されません。

    5. ICQを使ってトロイの木馬の作成者に自分自身が動作中であることを通知します。


    6. TCPポートを開き、接続を待機します(このファミリーのトロイの木馬は標準ではポート6666を使用するように設定されていますが、亜種によってはポート63117など他のポートを使用するものもあります)。


    このバックドアがサポートしている機能は以下の通りです。
    • ファイルのアップロード、ダウンロード、削除
    • ファイル属性の変更
    • プログラムの起動
    • レジストリの改ざん
    • プロセスの停止(ウイルス対策ソフトやファイアウォールソフトウェアのプロセスも含む)
    • スクリーンショットの撮影
    • 様々な迷惑行為(CD-ROMドライブの開閉、テキストのクリップボードへの挿入など)

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    以下の手順は、Symantec AntiVrusおよびNorton AntiVirus製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック・アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

    1. システムの復元機能を無効にします(Windows Me/XPの場合)。
    2. ウイルス定義を最新版に更新します。
    3. コンピュータをセーフモードまたはVGAモードで再起動します。
    4. システム全体のスキャンを実行し、Backdoor.Beasty.Hとして検出されたファイルをすべて削除します。
    5. トロイの木馬によってレジストリに行われた変更を元に戻します。

    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    1. システムの復元オプションを無効にする (Windows Me/XP)
    Windows Me/XPをお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的にオフにしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XPの機能の一つで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windowsがコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが_RESTOREフォルダ内に作成されている可能性があります。

    Windowsは、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは_RESTOREフォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。

    また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時にRestoreフォルダ内の脅威が検出されることがあります。

    システムの復元機能を無効にする方法については、Windowsのマニュアルか、あるいは下記のドキュメントをご覧ください。
    システムの復元機能についての詳細および別の無効化方法については、Microsoft Knowledge Base article :_RESTORE フォルダにウィルスが発見された場合の対応方法について ID: Q263455をご覧ください。

    2. ウイルス定義を更新する
    ウイルス定義ファイルはすべて、Symantec Security Responseによる完全品質保証テストを通過した後で弊社サーバーにアップロードされています。最新版のウイルス定義は次の2通りの方法で入手できます。
    • LiveUpdateを実行する方法。LiveUpdateTMは、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdateを通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Responseの完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTMサーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義がLiveUpdateを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
    • Intelligent UpdaterTMを使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTMを通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTMによるウイルス定義ファイルは、Symantec Security ResponseのWebサイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義がIntelligent Updaterを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

      Intelligent Updaterのウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。

    3. コンピュータをセーフモードまたはVGAモードで再起動する

    4. 感染ファイルを探して削除する
    1. Norton AntiVirus (NAV)を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。
    3. Backdoor.Beasty.Hに感染しているファイルが検出されたら、[削除]をクリックします。
    4. %System%フォルダに"mspalu" および "palu.blf"というファイルが存在する場合は、そのファイルを削除します。これらのファイルは無害のため、シマンテックのウイルス対策製品では検出されません。

    5. レジストリに行われた変更を元に戻す

    注意:システムレジストリに変更を行なう際には、事前にバックアップを作成することを強くお勧めします。レジストリに不適切な変更を行なうと、データの喪失やファイルの破損など修復不可能な問題が生じる可能性があります。指定されたキーのみを修正するよう注意してください。レジストリの編集作業を始める前に必ず「レジストリのバックアップ方法」をお読みください。
    1. [スタート]ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。([ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスが表示されます。)

    2. regeditと入力します。

      その後、[OK]をクリックします。(レジストリ エディタが開きます。)

    3. 次のレジストリキーを1つずつ選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

      HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\
      CurrentVersion\Policies\Explorer\Run (Windows NT/2000/XP)

    4. 画面右側で、次のような値を探して削除します。

      "COM Service" = "...<何らかのパス>...\msynvr.com"

    5. 次のレジストリキーを削除します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\
      Installed Components\{44CC0112-AB51-22EF-BA32-20AA12E6115C}

    6. レジストリエディタを終了します。