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日本サイト更新日: 2003年8月5日 18:30

Category 2 Backdoor.IRC.Cirebot

発見日: 2003年8月2日 (米国時間)
最終更新日: 2003年8月4日 17:29 (米国時間)

Backdoor.IRC.Cirebotは「RPC インターフェイスのバッファ オーバーランによりコードが実行される脆弱性」(MS03-026)を悪用し、脆弱なシステムにバックドアトロイの木馬をインストールするトロイの木馬です。Backdoor.IRC.Cirebotはバックドア・コンポーネントと、脆弱なシステムにバックドアをインストールするハッキングツール・コンポーネントで構成されています。

感染の兆候は以下の通りです。

  • コンピュータ上にC:\Rpc.exe、C:\Rpctest.exeまたはC:\Lolx.exeというファイルが存在する場合、そのコンピュータは感染しています。
  • ポート445で連続したIPアドレスに向けたトラフィックが発生している場合、そのネットワークは攻撃を受けています。
  • ポート57005が開いていて、ポート69でFTP接続が行われている場合、攻撃が成功し、攻撃者がリモートシェルへのアクセスやバックドアのダウンロードを実行できる状態になっています。

別名: Win32.RPC.A [CA], Worm.Win32.Autorooter.a [KAV], Backdoor.IRCBot.gen [KAV], Exploit.Win32.DCom.b [KAV], Downloader-DM [McAfee], W32/Lolol.worm.gen [McAfee], Exploit-DcomRpc [McAfee]

種別: トロイの木馬

感染サイズ: 多数のファイル

影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows NT, Windows XP

CVE識別番号: CAN-2003-0352


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 2003/08/04(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 2003/08/06(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    Low Medium Medium

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    ダメージ

    感染力

    • ポート: ポート57005でリモートシェルを開く
    • 感染対象: 4, 12, 24, 64, 65, 68, 128,165, 208, 211, 213,217,218, 220で始まるIPアドレス

    technical details

    Backdoor.IRC.Cirebot は、ハッキングツールとバックドアの計2つのコンポーネントで構成されています。


    ハッキングツール・コンポーネント:

    Backdoor.IRC.Cirebotのハッキングツール・コンポーネントは次のファイルで構成されています。

      Worm.exe (113507バイト)
      Worm.exe は、次のファイルを作成するインストーラです。
        • C:\Rpc.exe
        • C:\Rpctest.exe
        • C:\Tftpd.exe

      Rpc.exe (40960バイト)
      Rpc.exe は、次のことを実行する"自動ルーティング"ツールです。
      1. Tftpdというftpサーバーを起動することで、そのサーバーを実行しているシステムからバックドアをダウンロードできるようにします。

      2. ポート445を使い、次のA、B、C、Dの値で構成されるランダムなIPアドレスへ接続しようとします。
        A:次のうちのいずれか1つ: 4, 12, 24, 64, 65, 68, 128,165, 208, 211, 213,217,218, 220
        B:0-255のランダムな数字
        CおよびD:不定の数字(このツールはあらゆる値を順に試します。)

        例えば、Aが 24でB が111の場合、このツールは次のアドレスに接続しようとします。

        24.111.0.1
        24.111.0.2
        24.111.0.3
        ...
        24.111.0.254
        24.111.0.255
        24.111.1.1
        24.111.1.2 など

      3. 接続が確立されると、Rpctest.exeを使いリモートコマンドシェルを開きます。

      4. そのシェルを介してコマンドを送信し、Tftpを使ってバックドアをダウンロードしリモートシステム上で起動します。

      Rpctest.exe (94298バイト) -- 脆弱性攻撃ツール
      アドレスを引数として使用し、RPCのバッファオーバーフローの脆弱性の悪用を試みます。成功した場合、ポート57005を使ってコマンドシェルを返す脆弱性攻撃ツールです。

      Tftpd.exe (143842) -- 無害なftpサーバー

      ポート69で接続を待機する無害なftpサーバーです。


    バックドア・コンポーネント

    Backdoor.IRC.Cirebotのバックドア・コンポーネントは、Lolx.exe または Dcomx.exe (26144 バイト)というファイルで構成されています。このバックドアトロイの木馬はSdbotをベースにしています。

    他のすべてのIRCトロイの木馬と同様に、このトロイの木馬もIRCに接続し、チャネルに参加してコマンドを待機します。このトロイの木馬は次のことを実行する能力を持っています。
    • バックドアの起動時にICQを使って通知メッセージを送信する
    • ファイルのダウンロードおよび実行
    • 動作中のプロセスを停止
    • インストールされたトロイの木馬の動的なアップデート
    • サービス拒否(DoS) 攻撃の実行
    • CDキーの盗用
    • ネットワーク共有を削除することでコンピュータを「保護」する
    • キーストロークの記録
    • 様々な脆弱性を利用して他のシステムを攻撃する

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    以下の手順は、Symantec AntiVrusおよびNorton AntiVirus製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック・アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

    1. システムの復元機能を無効にします(Windows Me/XPの場合)。
    2. ウイルス定義を最新版に更新します。
    3. システム全体のスキャンを実行し、Backdoor.IRC.Cirebotとして検出されたファイルをすべて削除します。
    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    1. システムの復元オプションを無効にする (Windows Me/XP)
    Windows Me/XPをお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的にオフにしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XPの機能の一つで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windowsがコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが_RESTOREフォルダ内に作成されている可能性があります。

    Windowsは、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは_RESTOREフォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。

    また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時にRestoreフォルダ内の脅威が検出されることがあります。

    システムの復元機能を無効にする方法については、Windowsのマニュアルか、あるいは下記のドキュメントをご覧ください。
    システムの復元機能についての詳細および別の無効化方法については、Microsoft Knowledge Base article :_RESTORE フォルダにウィルスが発見された場合の対応方法について ID: Q263455をご覧ください。

    2. ウイルス定義を更新する

    ウイルス定義ファイルはすべて、Symantec Security Responseによる完全品質保証テストを通過した後で弊社サーバーにアップロードされています。最新版のウイルス定義は次の2通りの方法で入手できます。
    • LiveUpdateを実行する方法。LiveUpdateTMは、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdateを通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Responseの完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTMサーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義がLiveUpdateを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
    • Intelligent UpdaterTMを使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTMを通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTMによるウイルス定義ファイルは、Symantec Security ResponseのWebサイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義がIntelligent Updaterを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

      Intelligent Updaterのウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。
    3. 感染ファイルを探して削除する
    1. Norton AntiVirus (NAV)を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。
    3. Backdoor.IRC.Cirebotに感染しているファイルが検出されたら、[削除]をクリックします。