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日本サイト更新日: 2002年6月19日 16:00

Category 1 BAT.Beckow.Worm

発見日: 2002年6月17日 (米国時間)
最終更新日: 2002年6月18日 18:00 (米国時間)

BAT.Beckow.Worm はIRCを介して繁殖するワームです。また、このワームは、Microsoft Outlookのアドレス帳に登録されている全メールアドレスにメールを送信するルーチンも持っていますが、そのメール送信機能は再現しませんでした。送信されるメールには次の特徴があります。

件名: England Win WorldCup with Beckham
添付ファイル: readme.BAT

また、このワームはコンピュータ上の様々な場所に存在する .reg、.vbs、.bat、.ifk、.pif、.lnk ファイルに上書きしたり、幾つかのウイルス対策プログラムに関連したファイルを削除しようとします。

別名: BAT_NOWE.A, Worm/BWG.E

種別: ワーム

感染サイズ: 9,216 バイト

影響を受けるシステム: Windows 95, Windows 98, Windows NT, Windows 2000, Windows XP, Windows Me

影響を受けないシステム: Windows 3.x, Windows Me, Microsoft IIS, Macintosh, Unix, Linux


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 02/06/18(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 02/06/19(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    Low Medium Low

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    ダメージ

    • 発病症状:
      • ファイル改ざん: .reg, .vbs, .bat, .ifk, .pif, .lnk ファイル、 Win.ini. System.iniファイルに上書きする。
      • 不正アクセス: 幾つかのウイルス対策プログラムに関連したファイルを削除しようとする。

    感染力

    technical details

    ワームが保存されているフォルダに自分自身を次のファイル名でコピーします。

    • I_LOVE_OWEN.BAT
    • IAmJustAWormWhoLovesBeckham.vbs
    • IAmJustAWormWhoLovesFowler.vbs
    • Vudsp.bat

    また、次の場所にも自分自身を以下のファイル名でコピーします。

    • C:\Readme.bat
    • C:\I_Am_Just_A_Simple_Worm_By_Galaxynet_IRC_#VX\Owen&beckham.jpg.bat
    • C:\IAmJustAWormWhoLovesCole.vbs
    • C:\IAmJustAWormWhoLovesWayne.vbs
    • %Windows%\IAmOnlyJustAWormByBeckham.bat
    • %Windows%\IAmJustAWormWhoLovesOwen.vbs
    • %Windows%\IAmJustAWormWhoLovesRio.vbs
    • %Windows%\Startm~1\Programs\StartUp\IAmJustAWormWhoLovesMills.vbs
    • %Windows%\system\WINI.bat
    • %Windows%\IAmJustAWormWhoLovesCampbell.vbs
    • %Windows%\IAmJustAWormWhoLovesHargreaves.vbs
    • %Windows%\ThisIsASimpleWorldCupWorm.vbs
    • %Windows%\ThisIsASimpleWorldCupTrojan.bat
    • %Windows%\ThisIsASimpleWorldCupVirus.vbs

    注意: %Windows% は可変です。このワームは\Windows フォルダ(標準ではC:\Windows または C:\Winnt)を探し出し、その場所に自分自身をコピーします。

    次に、BAT.Beckow.Worm はC:\Owen.vbsファイルを作成します。このファイルには、ワームをMicrosoft Outlookのアドレス帳に登録されている全メールアドレスへ送信するためのスクリプトコードが含まれていますが、ワームのコード内にバグがあるため、大量メール送信スクリプトは実際には動作しません。

    BAT.Beckow.WormはmIRCを介しても感染を広げます。このワームは、コンピュータ上でmIRCを探し、存在する場合、Mirc.iniファイルを、ワームを増殖するスクリプトで置き換えます。

    BAT.Beckow.Wormは、コンピュータ上の様々な場所にある拡張子がreg、.vbs、.bat、.ifk、.pif、.lnk のファイルに上書きします。また、システムファイルであるWin.iniおよびSystem.iniファイルにも上書きします。

    ワームは次の値を

    ksflt %Windows%\IAmJustAWormWhoLovesRio.vbs

    次のレジストリキーに追加することによって、

    HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    Windowsの起動時に毎回、ワームが実行されるように設定します。


    さらに、ウイルス対策ソフトによる検知から逃れるために、様々なウイルス対策ソフトから次のファイルを削除しようとします。

    • C:\Prlandgra~1\Kasper~1\Avp32.exe
    • C:\Prlandgra~1\Norton~1\*.exe
    • C:\Prlandgra~1\Trojan~1\Tc.exe
    • C:\Prlandgra\Norton~1\S32integ.dll
    • C:\Progra\F-Prot95\Fpwm32.dll
    • C:\Progra \Mcafee\Scan.dat
    • C:\Prlandgra\Tbav\Tbav.dat
    • C:\Progra\Avpersonal\Antivir.vdf
    • C:\Tbavw95\Tbscan.sig

    上記のパスはワーム内部にハードコード化されています。

    最後に、BAT.Beckow.Wormは次のメッセージを表示します。

    Beckham kick everyone asses! hehee! :P

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    1. ウイルス定義を最新版に更新し、システム全体のスキャンを実行します。ワームによって.reg、.vbs、.bat、.ifk、.pif、.lnk、Win.ini、System.iniファイルが上書きされてしまった場合には、それらのファイル名を記録した後、BAT.Beckow.Wormとして検出されたファイルをすべて削除します。


    2. 次の値を

      ksflt

      次のレジストリキーから削除します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    3. 上書きされたファイルを、感染していないバックアップで置き換えます。

    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    Norton AntiVirusでスキャンを実行し、感染ファイルを削除するには:

    1. ウイルス定義を最新版に更新します。最新版のウイルス定義は次の2通りの方法で入手できます。
      • LiveUpdateを実行する方法。LiveUpdateTM は、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdateを通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Responseの完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTM サーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義がLiveUpdateを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
      • Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTM を通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTM によるウイルス定義ファイルは、Symantec Security ResponseのWebサイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義がIntelligent Updaterを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

        Intelligent Updaterのウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。

    2. Norton AntiVirus (NAV)を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。

    3. システム全体のスキャンを実行します。

    4. BAT.Beckow.Wormとして検出されたファイルのファイル名をすべて書きとめ、その後、該当ファイルをすべて削除します。
    5. 削除された .reg、.vbs、.bat、.ifk、.pif、.lnk、Win.ini、System.iniファイル(ワームによって投下されたファイル以外)は感染していないバックアップで置き換えるか、あるいは再インストールしてください。ワームが投下(システムにコピー)するファイルの一覧は、前述の「テクニカルノート」セクションでご覧いただけます。