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日本サイト更新日: 2003年7月14日 18:00

Category 2 BAT.Mumu.A.Worm

発見日: 2003年6月2日 (米国時間)
最終更新日: 2003年7月11日 17:50 (米国時間)

BAT.Mumu.A.Worm は多数のバッチファイルとユーティリティーにHacktool.Haclineというハッキングツールを組み合わせたワームです。このワームが使用するファイルのファイル名と機能は変更される可能性があります。このページに記載の情報は、Security Responseが分析したワームサンプルに基づいた内容となっております。

このワームはWindows NT/2000/XPシステム上で管理者共有を使って感染を広げます。このワームはWindows 95/98/Meシステム上でも動作しますが、有害な活動は行いません。

注意: 当初発見されたBAT.Mumu.A.Wormファイルと多少異なる内容のウイルスサンプルにも対応するために、BAT.Mumu.A.Wormのシグネチャを2003年6月18日付のウイルス定義ファイルで更新いたしました。

別名: BAT/Mumu.worm [McAfee] , Bat/Mumu-A [Sophos], BAT.Mumu [CA], Worm.Win32.Muma [KAV], BAT_SPYBOT.A [Trend]

種別: ワーム

感染サイズ: 不定

影響を受けるシステム: Windows 95, Windows 98, Windows NT, Windows 2000, Windows XP, Windows Me

影響を受けないシステム: Windows 3.x, Microsoft IIS, Macintosh, OS/2, UNIX, Linux


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 2003/06/03(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 2003/06/03(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    Medium Low Medium

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    ダメージ

    感染力

    • 共有ドライブ: パスワードを判断可能な管理者共有を介して増殖する

    technical details

    BAT.Mumu.A.Worm はWindows NT/2000/XPシステム上の管理者共有を介して感染を広げるためにお互いに利用し合う多数のファイルで構成されています。このワームに使用されるファイルは以下のとおりです。

    • 10.bat: 有害なバッチファイル
    • hack.bat: 有害なバッチファイル
    • hfind.exe: ハッキングツール。Hacktool.Haclineとして検出されます。
    • ipc.bat: 有害なバッチファイル
    • muma.bat: 有害なバッチファイル
    • near.bat: 有害なバッチファイル
    • ntservice.bat: "Application" サービスをいったん終了し、ntservice.exeを-install引数を使って実行した後、"Application"サービスを起動し直す有害なバッチファイル。
    • ntservice.exe: UPXで圧縮されている実行形式ファイル。NTService.iniに記述されているサービスを作成します。
    • NTService.ini: "Application" という名前をつけ、cmd.exe /ss.batを実行するサービス情報設定ファイル
    • nwiz.exe: 正規のnVidia製アプリケーション
    • nwize.exe pcGhostユーティリティーのインストーラ
    • nwiz.in_: 設定ファイル
    • nwiz.ini: 設定ファイル
    • ipcpass.txt: テキストファイル
    • tihuan.txt: テキストファイル
    • rep.exe: 正規の文字列置換ユーティリティ
    • psexec.exe: リモートからプロセスを起動するための正規のSysinternals製ユーティリティ
    • random.bat: 有害なバッチファイル
    • replace.bat: 有害なバッチファイル
    • ss.bat: adminアカウントのユーザを作成し、リモートのコンピュータ上でpsexecを実行するバッチファイル。
    • start.bat: 有害なバッチファイル
    • pcmsg.dll: pcGhostユーティリティの正規ファイル(シマンテックのクローン作成ソフトGhostと混同しないでください。)
    Bat.Mumu.A.Wormが実行されると、次のことが行われます。

    まず最初に、Start.batが実行されます。Start.batファイルは他の幾つかのファイルを呼び出し、以下の動作を実行します。

    1. C-Hドライブを調べて\MUフォルダ(サブフォルダも含む)内の全ファイルを探し出し、それらをLAN.LOGというファイルに保存します。そのファイルに列挙されたファイルのいずれかに"MU"という文字列が含まれる場合、nwiz.exeが起動されます。この処理の完了後、LAN.LOGは削除されます。

    2. ipcfind.txtファイルを削除し、Hfind.exeというハッキングツール(NAVではHacktool.Haclineとして検出されます)を呼び出し、、一定範囲のIPアドレスをコマンドライン引数として渡します。渡されるIPアドレスの範囲は、ランダムな2オクテットに.0.1が続くアドレスから、範囲の先頭と同じ2オクテットに.255.255 が続くアドレスまでです。

      Hfind.exe は管理者共有のパスワードを探し出し、その情報をipcfind.txtに保存します。 このは次のパスワードを使用します。

      password
      passwd
      admin
      pass
      123
      1234
      12345
      123456
      <なし>

    3. Tihuan.txtファイルをipcfind.txtで置き換えます。

    4. Hfind.exeは上記の方法で発見した全アカウントに対し、管理者共有を使って、そのシステムの%System%フォルダに前述のファイルをすべてコピーします。

      注意: %System%は可変です。このワームはシステムフォルダを探し出し、その場所に自分自身をコピーします。このフォルダは、標準ではC:\Windows\System (Windows 95/98/Me), C:\Winnt\System32 (Windows NT/2000)またはC:\Windows\System32 (Windows XP)です。

    5. ファイルのコピーに成功すると、ワームはpsexec.exeを使ってstart.batを起動し、リモートのコンピュータ上でワームを起動させようとします。

    6. 最後に、ワームはnetstatコマンドを実行します。その後、Near.batというバッチファイルを呼び出してIPアドレスを供給しようとします。しかし、Near.batは他のファイルと一緒にはコピーされないため、この部分の機能はうまく動作しません。

    7. Windows NT/2000/XP上では、ワームはあるサービス(標準のサービス名は"Application")を作成します。そのサービスは、Windowsの起動時に毎回必ずss.batファイルが起動するようにします。

    8. Ss.bat はadminという名前のアカウントを作成し(すでに存在する場合は改変します)、そのアカウントのパスワードをKKKKKKKに設定し、Administratorsグループに追加します。

    Nwiz.ini ファイルと Nwiz.in_ ファイルは同一ファイルです。これらのファイルはnwiz.exeの設定ファイルと思われますが、ありふれた方法で暗号化されている幾つかの文字列が含まれています。 それらの文字列を復号化すると、メールサーバーにログインして電子メールを送信するのに必要な情報が含まれています。つまり、このワームの作成者はこれらの文字列を使って感染先システムの情報が自分に送信されるように意図していた可能性があります。しかし、そのロジックには誤りがあるため、この部分の機能は意図通りには動作しません。

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    BAT.Mumu.A.Worm 駆除を使った方法
    この脅威を最も容易に駆除する方法は、Symantec Security Responseが開発した専用の駆除ツールを実行することです。

    手動による駆除
    駆除の代替方法として、この脅威を手動でも駆除することができます。


    以下の手順は、Symantec AntiVrusおよびNorton AntiVirus製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック・アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

    1. システムの復元機能を無効にします(Windows Me/XPの場合)。
    2. ワームの有害プロセスを探して終了させます(該当する場合)。
    3. ワームの有害サービスを探して終了させます。
      adminアカウントに行われた変更を元に戻します。
    4. ウイルス定義を最新版に更新します。
    5. システム全体のスキャンを実行し、BAT.Mumu.A.Worm または Hacktool.Haclineとして検出されたファイルをすべて削除します。前述のファイルのうち、スキャンで検出されなかった不要なファイルは手動で削除します。
    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    1. システムの復元オプションを無効にする (Windows Me/XP)
    Windows Me/XPをお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的にオフにしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XPの機能の一つで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windowsがコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが_RESTOREフォルダ内に作成されている可能性があります。

    Windowsは、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除では_RESTOREフォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。

    また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時にRestoreフォルダ内の脅威が検出されることがあります。

    システムの復元機能を無効にする方法については、Windowsのマニュアルか、あるいは下記のドキュメントをご覧ください。
    システムの復元機能についての詳細および別の無効化方法については、Microsoft Knowledge Base article :_RESTORE フォルダにウィルスが発見された場合の対応方法について ID: Q263455をご覧ください。


    2. ワームの有害プロセスを探して終了させる(該当する場合)
    1. Ctrl+Alt+Deleteキーを同時に押します。
    2. [タスクマネージャ]をクリックします。
    3. [プロセス]タブをクリックします。
    4. リスト最上部のイメージ名をダブルクリックしてプロセスをアルファベット順に並ベ替えます。
    5. リストをスクロールして、ntservice.exeを探します。
    6. 該当するファイルを発見したら、それをクリックして[プロセスの終了]をクリックします。
    7. タスクマネージャを閉じます。

    3. ワームの有害サービスを探して終了させる
    1. [スタート]ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
    2. services.mscと入力し、その後、[OK]をクリックします。
    3. "Application"というサービスを探して選択します。
    4. [操作]メニューをクリックし、[プロパティ]を選択します。
    5. [停止]をクリックします。
    6. [スタートアップの種類]を[手動]に変更します。
    7. [OK]をクリックし、[サービス]ウィンドウを閉じます。
    8. コンピュータを再起動します。

    4. ウイルス定義を更新する

    ウイルス定義ファイルはすべて、Symantec Security Responseによる完全品質保証テストを通過した後で弊社サーバーにアップロードされています。最新版のウイルス定義は次の2通りの方法で入手できます。

    • LiveUpdateを実行する方法。LiveUpdateTM は、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdateを通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Responseの完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTM サーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義がLiveUpdateを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
    • Intelligent UpdaterTMを使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTMを通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTMによるウイルス定義ファイルは、Symantec Security ResponseのWebサイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義がIntelligent Updaterを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

      Intelligent Updaterのウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTMを使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。
    5. 感染ファイルを探して削除する

    1. Norton AntiVirus (NAV)を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。
    3. BAT.Mumu.A.Worm または Hacktool.Haclineに感染しているファイルが検出されたら、[削除]をクリックします。
    4. Windows エクスプローラを起動し、前述の「テクニカルノート」に記載のファイルリストを参照しながら、スキャンで検出されなかったファイルを探して削除します。