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日本サイト更新日: 2004年6月1日 14:00

Category 1 W32.Antinny.Q

発見日: 2004年5月30日 (米国時間)
最終更新日: 2004年5月31日 14:12 (米国時間)

W32.Antinny.Q は W32.HLLW.Antinny の亜種であり、Winny という日本のピアツーピア・ファイル共有アプリケーションを通じて拡散するワームです。この亜種は C: ドライブのルート上にあるファイルを削除し、個人情報を盗もうとします。

種別: ワーム

感染サイズ: 356,864

影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows 95, Windows 98, Windows Me, Windows NT, Windows Server 2003, Windows XP

影響を受けないシステム: DOS, Linux, Macintosh, Novell Netware, OS/2, UNIX, Windows 3.x


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 2004/05/30(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 2004/06/02(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    Low Medium Medium

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    ダメージ

    感染力

    technical details

    W32.Antinny.Q が実行されると、次のことを行います。

    1. Windows Media Player を起動し、あるファイルを再生しようとします。しかし実際には、ファイルを実行できないというエラーメッセージが表示されます。

    2. 自分自身のコピーを作成します。そのファイル名は、Program Files フォルダに格納されているファイル名と次の文字列のリストから、ランダムに選択されたものをベースに作成されます。
      • _cfg
      • _config
      • _start
      • _login
      • _setup
      • _env
      • _loader
      • _autorun

        そのファイルは、ランダムに選択されたファイル名に基づく名前を使用して、Program Files フォルダ内のフォルダに作成されます。そのファイルのパスは次の形式になります。

        Program Files\<ランダムに選択されたファイル名>\<ランダムに選択されたファイル名><上記リストからランダムに選択された文字列>.exe

    3. 次の値を

      "<ランダムに作成されたファイル名>"="<ワームのパス> /startup"

      次のレジストリキーに追加することによって、

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

      Windows の起動時に毎回必ず、ワームが実行されるように設定します。

    4. WIN.INI ファイルに、次の行を追加します。

      [hoge]
      hugo=<WINNY アプリケーションのパス>

    5. Winny アップロードフォルダに自分自身のコピーを作成します。そのファイル名には、事前に指定されている幾つかの日本語文字列のうちいずれかが使用されます。

    6. %Temp% フォルダに自分自身のコピーを作成します。そのファイル名には、事前に指定されている幾つかの日本語文字列のうちいずれかが使用されます。


      注意: %Temp% は可変です。このワームはテンポラリフォルダを探し出し、その場所に自分自身をコピーします。標準では、このフォルダは C:\Windows\TEMP (Windows 95/98/Me/XP の場合) あるいは C:\WINNT\Temp (Windows NT/2000 の場合) です。


    7. C: ライブのルートに存在するファイルをランダムに選んで削除しようとします。

    8. 自分自身のコピーを作成します。そのファイル名の特徴は次の通りです。

      1. 次のうち、いずれかで始まり、
        • Track
        • track

      2. 3 桁の数字 (000 〜 016) が続き、

      3. 次に、以下のうち、いずれかの文字列が続き、
        • .mpg
        • .mp3
        • .mpeg
        • .wav

      4. 連続した長いスペースと .exe ファイル拡張子が続きます。

        このファイルは %Temp% フォルダ内のサブディレクトリに作成されます。そのサブディレクトリには、5 桁のランダムな数字の後に .tmp が続く名前が付いています。

        ファイル名のパスの一例:

        Document and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temp\18706.tmp\track000.mpg<多数のスペース>.exe




        注意: 上記ファイル名には、本当の拡張子を確認しづらくするために、連続した長いスペースが使用されています。エクスプローラを、すべてのファイル拡張子と詳細を表示するように設定しておけば、ファイル名の末尾を容易に確認することができます。[名前] 欄の右端にドットが 3 つ表示されているファイル名を探してください。ファイル名がこのような形で表示されている場合、ファイル名の一部が欄外に続いていることを示しています。その後、[種類] 欄に表示されている種類が、対応するファイル名の種類と一致しているか確認してください。例えば、ファイル名が "XYZ.JPG" の場合、[種類] 欄には、"アプリケーション" ではなく "JPEG イメージ" と表示されているはずです。


    9. システムの日付が 4 月以降で、かつ、月と日の数字が一致する場合 (4 月 4 日、5 月 5 日、6 月 6 日など)、このワームは http:/ /www.accsjp.or.jp にある Web サイトにアクセスし、個人情報をアップロードしようとします。

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    以下の手順は、Symantec AntiVirus および Norton AntiVirus 製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック・アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

    1. システムの復元機能を無効にします(Windows Me/XP の場合)。
    2. ウイルス定義を最新版に更新します。
    3. システム全体のスキャンを実行し、W32.Antinny.Q として検出されたファイルをすべて削除します。
    4. レジストリに追加された値を削除します。
    5. Win.ini ファイルに追加されたエントリを削除します。
    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    1. システムの復元オプションを無効にする (Windows Me/XP)
    Windows Me/XP をお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的にオフにしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XP の機能の一つで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windows がコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが _RESTORE フォルダ内に作成されている可能性があります。

    Windows は、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは _RESTORE フォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。

    また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時に _RESTORE フォルダ内の脅威が検出されることがあります。

    システムの復元機能を無効にする方法については、Windows のマニュアルか、あるいは下記のドキュメントをご覧ください。

    注意: 駆除作業が完全に終わり、脅威が駆除されたことを確認した時点で、上記のドキュメントに記載の手順を実行することでシステムの復元機能を有効な状態に戻してください。


    システムの復元機能についての詳細および別の無効化方法については、Microsoft Knowledge Base article :_RESTORE フォルダにウィルスが発見された場合の対応方法について ID: Q263455 をご覧ください。


    2. ウイルス定義を更新する
    ウイルス定義ファイルはすべて、Symantec Security Response による完全品質保証テストを通過した後で弊社サーバーにアップロードされています。最新版のウイルス定義は次の 2 通りの方法で入手できます。
    • LiveUpdate を実行する方法。LiveUpdateTM は、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdate を通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response の完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTM サーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義が LiveUpdate を通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
    • Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTM を通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTM によるウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response の Web サイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義が Intelligent Updater を通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

      Intelligent Updater のウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。

    3. 感染ファイルを探して削除する
    1. Norton AntiVirus (NAV) を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。
    3. W32.Antinny.Q に感染しているファイルが検出されたら、[削除] をクリックします。

      注意: NAV が感染ファイルを削除できないというメッセージが表示された場合、そのファイルは Windows で使用中の可能性があります。このような場合には、コンピュータをセーフモードで再起動した後でスキャンを実行する必要があります。コンピュータをセーフモードで再起動する方法については、次のうち、ご使用のOSに該当するドキュメントをご覧ください。


      コンピュータがセーフモードで再起動したら、スキャンを再度実行してください。

      (ファイルの削除後、セーフモードのままセクション 4 へ進み、作業が完了した時点で、コンピュータを通常モードで再起動してもかまいません。)


    4. レジストリから値を削除する


    注意: システムレジストリに変更を行なう際には、事前にバックアップを作成することを強くお勧めします。レジストリに不適切な変更を行なうと、データの喪失やファイルの破損など修復不可能な問題が生じる可能性があります。指定されたキーのみを修正するよう注意してください。レジストリの編集作業を始める前に必ず「レジストリのバックアップ方法」をお読みください。

    1. [スタート] ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。([ファイル名を指定して実行] ダイアログボックスが表示されます。)

    2. regedit と入力します。

      その後、[OK] をクリックします。(レジストリ エディタが開きます。)

    3. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    4. 画面右側で、次の値を削除します。

      "<ランダムに作成されたファイル名>"="<ワームのパス> /startup"

    5. レジストリエディタを終了します。

    5. Win.ini ファイルを編集する
    Windows 95/98/Me をお使いの場合、以下の手順を実行してください。
    1. ご使用の OS に応じて次のうちのいずれかを実行します。
      • Windows 95/98: ステップ B に進みます。
      • Windows Me: Windows Me をご使用の場合、そのファイル保護機能によって、このセクションで編集する Win.ini ファイルのバックアップコピーが C:Windows\Recent フォルダ内に自動的に作成されます。このセクションで説明している作業を行う際には、最初にそのファイルを削除しておくことをお勧めします。Win.ini ファイルを削除するには、次の手順に従ってください。
        1. Windows エクスプローラを起動します。
        2. C:\Windows\Recent フォルダを探して選択します。
        3. 画面右側で、Win.ini ファイルを選択して削除します。Win.ini ファイルはステップ F で変更を保存する際に再作成されます。

    2. [スタート] ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

    3. 次のコマンドを入力し、[OK] をクリックします。

      edit c:\windows\win.ini

      (MS-DOS エディタが開きます。)

      注意: Windowsを上記以外の場所にインストールしていた場合は、パスを適宜置き換えてください。

    4. ファイルの [windows] セクションで、次の行を探します。

      [hoge]
      hugo=<WINNY アプリケーションのパス>

    5. 該当する行が存在する場合、その行を削除します。

    6. [ファイル] - [保存] をクリックします。

    7. [ファイル] - [終了] をクリックします。