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日本サイト更新日: 2003年3月11日 16:17

Category 2 W32.HLLW.Deloder

発見日: 2003年3月8日 (米国時間)
最終更新日:2003年3月10日 11:08 (米国時間)

Symantec Security Response に寄せられているW32.HLLW.Deloderの感染報告件数は増加の傾向にありますが、Symantec DeepSight Threat Management Systemによる分析結果によると、ポート445における全体的なアクティビティは減少しています。Security Responseは今後も引き続きこの脅威の監視を行い、必要に応じて然るべき対応を講じる予定にしております。

W32.HLLW.Deloder はTCPポート445を使って標的のホストに接続を試みるネットワーク認識型ワームです。このワームの影響を受けるシステムはWindows 2000/XPのみです。

このワームが接続に成功すると、Inst.exeというファイルを、ワーム内部にハードコード化されている場所にコピーします。Inst.exeはバックドアトロイの木馬のコンポーネントであり、Backdoor.Dvldrとして検出されます。以後、Windowsの起動時に必ずW32.HLLW.Deloderがスタートアップフォルダから読み込まれるようになります。

W32.HLLW.Deloder は次のようなリモートサービスを起動しようとします。

  • バックドアトロイの木馬のコピーおよび実行C
  • ワームのコピーおよび実行
  • デフォルトの共有の削除
  • ワームおよびバックドアトロイの木馬の属性を読み取り専用に変更

このワームは Dvldr32.exeファイルとして存在し、ASPackで圧縮されています。

別名: W32/Deloder-A [Sophos], WORM_DELODER.A [Trend], Win32.Deloder Worm [CA], W32/Deloder.worm [McAfee]

種別: ワーム

感染サイズ: 745,984 バイト

影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows XP

影響を受けないシステム: Windows 3.x, Windows 95, Windows 98, Windows NT, Windows Me, Macintosh, OS/2, UNIX, Linux


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 2003/03/09(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 2003/03/09(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    medium Medium Medium

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    ダメージ

    感染力

    technical details

    W32.HLLW.Deloder が実行されると、次のことを行います。

    1. testXservというミューテックスを作成します。

    2. 次の値を

      messnger [ワームのファイル名]

      次のレジストリキーに作成することで、

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

      Windowsの起動時に必ずワームが実行されるようにします。

    3. ワームのリソースに含まれている次の2つのファイルを感染先コンピュータにコピーします。
      • Psexec.exe: 36,352 バイト。正規のリモートアクセス・ランチャー。ファイル自体は無害ですが、ワームが自己複製を行うときに使用されます。
      • Inst.exe: 684,562 バイト。 Backdoor.Dvldrトロイの木馬のインストーラ。このファイルもBackdoor.Dvldrとして検出されます。

    4. 多数のネットワーク増殖スレッドを起動します。各スレッドはランダムなIPアドレスを生成します。生成される全アドレスに対し、ワームは次のことを試みます。

      • TCPポート445を使って接続
      • 投下されたBackdoor.Dvldrインストーラをリモートのアクセスが無制限の共有に次のファイルとしてコピー 
        • <ランダムなIPアドレス>\C$\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programs\Startup\inst.exe
        • <ランダムなIPアドレス>\C\WINDOWS\Start Menu\Programs\Startup\inst.exe
        • <ランダムなIPアドレス>\C$\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programs\Startup\inst.exe

    5. ネットワーク・リソースを調べ、各リソースに接続しようとします。共有リソースにパスワードが設定されている場合には、ブルートフォース(総当り)攻撃を使って接続を試みます。このワームは、共有のアクセス制限に使用されている可能性のあるパスワード(admin、pass、12345など)のリストをハードコード化された状態で持っていて、それらのすべてを試して接続を試みます。

    6. 正規のリモートプロセス・ランチャーを使用して、自分自身とBackdoor.Dvldrの両方をコピーして実行しようとします。

    7. 次のデフォルトの共有を削除しようとします(これらの共有はコンピュータを再起動したときに復元されるため、この削除処理は永久的なものではありません)。
      • E$
      • IPC$
      • ADMIN$
      • F$
      • D$
      • C$

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    以下の手順は、Symantec AntiVrusおよびNorton AntiVirus製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック・アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

    1. ウイルス定義を最新版に更新します。
    2. システム全体のスキャンを実行し、W32.HLLW.DeloderまたはBackdoor.Dvldrとして検出されたファイルをすべて削除します。
    3. レジストリに追加された値を削除します。

    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    1. ウイルス定義を最新版に更新する

    ウイルス定義ファイルはすべて、Symantec Security Responseによる完全品質保証テストを通過した後で弊社サーバーにアップロードされています。最新版のウイルス定義は次の2通りの方法で入手できます。

    • LiveUpdateを実行する方法。LiveUpdateTM は、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdateを通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Responseの完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTM サーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義がLiveUpdateを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
    • Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTM を通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTM によるウイルス定義ファイルは、Symantec Security ResponseのWebサイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義がIntelligent Updaterを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

      Intelligent Updaterのウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。


    2. 感染ファイルを探して削除する

    1. Norton AntiVirus (NAV)を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。
    3. W32.HLLW.DeloderまたはBackdoor.Dvldrに感染しているファイルが検出されたら、[削除]をクリックします。


    3. レジストリから値を削除する
    注意:システムレジストリに変更を行なう際には、事前にバックアップを作成することを強くお勧めします。レジストリに不適切な変更を行なうと、データの喪失やファイルの破損など修復不可能な問題が生じる可能性があります。指定されたキーのみを修正するよう注意してください。レジストリの編集作業を始める前に必ず「レジストリのバックアップ方法」をお読みください。

    1. [スタート]ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。([ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスが表示されます。)
    2. regeditと入力します。

      その後、[OK]をクリックします。(レジストリ エディタが開きます。)
    3. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    4. 画面右側で、次の値を削除します。

      messnger [ワームのファイル名]

    5. レジストリエディタを終了します。