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日本サイト更新日: 2003年8月13日 18:00

Category 2 W32.Randex.E

発見日: 2003年8月12日 (米国時間)
最終更新日: 2003年8月13日 14:20 (米国時間)

W32.Randex.E は作成者がインターネット・リレー・チャット(IRC)を使ってコンピュータを制御できるようにするトロイの木馬です。また、DCOM RPCの脆弱性(マイクロソフト セキュリティ情報MS03-026を参照)を悪用して感染を拡大するワームでもあります。

別名: IRC-BBot [McAfee], WORM_RPCSDBOT.A [Trend]

種別: トロイの木馬, ワーム

感染サイズ: 24,064, 43,520

影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows 95, Windows 98, Windows Me, Windows NT, Windows XP

影響を受けないシステム: Linux, Macintosh, Microsoft IIS, UNIX


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 2003/08/13(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 2003/08/13(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    Low Low Medium

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    ダメージ

    感染力

    • ポート: TCP 113, TCP 4444, UDP 69
    • 感染対象: 修正プログラムが未適用のDCOM RPC サービスを実行しているコンピュータ

    technical details

    W32.Randex.Eが実行されると、次のことを行います。

    1. 自分自身を次のいずれかのファイルとしてコピーします。

      %System%\nstask32.exe
      %System%\winlogin.exe

    2. WindowsのTempフォルダに自分自身をランダムなファイル名を使ってコピーします。

    3. 以下のいずれかのファイルを作成します。

      %System%\win32sockdrv.dll
      %System%\yuetyutr.dll

      W32.Randex.Eは、Explorer.exeのプロセスに上記のDLLをモジュールとして挿入します。そのDLLファイルはIRCを介して感染を拡大するために使用されます。また、そのDLLはDCOM RPCの脆弱性(マイクロソフト セキュリティ情報MS03-026を参照)を悪用する目的でも使用されます。

    4. 次の値を

      "NDplDeamon"="nstask32.exe"

      または

      "NDpLDeamon"="winlogin.exe"

      次のレジストリキーに追加します。

      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Runonce
      HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    5. 亜種によっては、さらに次の値を

      "winlogon"="winlogin.exe"

      次のレジストリキーに追加するものも存在します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    6. 感染先のシステムがWindows 95/98/Meの場合、System.iniファイルに次の行を挿入します。

      [boot]
      shell = explorer.exe <ワームファイル 例:nstask32.exe>


    7. Windows NT/2000/XP上では、次のいずれかの値を

      "Shell"="explorer.exe winlogin.exe"

      または

      "Shell"="explorer.exe nstask32.exe"

      次のレジストリキーに追加します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon

    8. 独自のIRCクライアントを使用して、ワームの作成者があらかじめ指定したIRCサーバーへ接続してあるチャネルに参加し、作成者からのコマンドを待機します。

      ワームの作成者から送信されるコマンドの一つは、DCOM RPCの脆弱性を悪用するものです。ワームはランダムなIPアドレスを生成してpingを送信し、生成したIPアドレスのコンピュータが動作中かどうかを確認します。その後、TCPポート113を使い、DCOM RPCの脆弱性を悪用するデータを送信します。

    9. TCP ポート 4444で待機するリモートシェルcmd.exeを作成します。そのcmd.exeには隠しファイル属性が設定されています。 これにより、攻撃者は、感染したシステムに対してリモートコマンドを発行することができます。

    10. UDPポート69で接続を待機するTFTPサーバーとして動作するスレッドを作成します。DCOM RPCの脆弱性を利用して接続することができたコンピュータからの接続要求を受信すると、そのコンピュータにNstask32.exe または Winlogin.exeを送信し、そのファイル(ワーム)を実行するよう命令します。

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    以下の手順は、Symantec AntiVrusおよびNorton AntiVirus製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック・アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

    1. システムの復元機能を無効にします(Windows Me/XPの場合)。
    2. ウイルス定義を最新版に更新します。
    3. ワームの有害プロセスを終了します(Windows NT/2000/XPの場合)。
    4. システム全体のスキャンを実行し、W32.Randex.Eとして検出されたファイルをすべて削除します。
    5. レジストリに追加された変更を元に戻します(Windows NT/2000/XPの場合)。
    6. System.iniファイルに追加された行を削除します(Windows 95/98/Meの場合)。
    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    1. システムの復元オプションを無効にする (Windows Me/XP)

    Windows Me/XPをお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的にオフにしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XPの機能の一つで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windowsがコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが_RESTOREフォルダ内に作成されている可能性があります。

    Windowsは、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは_RESTOREフォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。

    また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時にRestoreフォルダ内の脅威が検出されることがあります。

    システムの復元機能を無効にする方法については、Windowsのマニュアルか、あるいは下記のドキュメントをご覧ください。
    システムの復元機能についての詳細および別の無効化方法については、Microsoft Knowledge Base article :_RESTORE フォルダにウィルスが発見された場合の対応方法について ID: Q263455をご覧ください。

    2. ウイルス定義を更新する
    ウイルス定義ファイルはすべて、Symantec Security Responseによる完全品質保証テストを通過した後で弊社サーバーにアップロードされています。最新版のウイルス定義は次の2通りの方法で入手できます。
    • LiveUpdateを実行する方法。LiveUpdateTMは、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdateを通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Responseの完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTMサーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義がLiveUpdateを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
    • Intelligent UpdaterTMを使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTMを通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTMによるウイルス定義ファイルは、Symantec Security ResponseのWebサイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義がIntelligent Updaterを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

      Intelligent Updaterのウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。
    3. ワームの有害プロセスを停止させる (Windows NT/2000/XP)
      ワームのプロセスを停止させるには:
      1. Ctrl+Alt+Deleteキーを同時に押します。
      2. [タスクマネージャ]をクリックします。
      3. [プロセス]タブをクリックします。
      4. リスト最上部のイメージ名をダブルクリックしてプロセスをアルファベット順に並ベ替えます。
      5. リストをスクロールして、nstask32.exe、winlogin.exeを探します。
      6. 該当するファイルを発見したら、それをクリックして[プロセスの終了]をクリックします。
      7. タスクマネージャを閉じます。

    4. 感染ファイルを探して削除する
    1. Norton AntiVirus (NAV)を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。
    3. W32.Randex.Eに感染しているファイルが検出されたら、[削除]をクリックします。
    5. レジストリに行われた変更を元に戻す (Windows NT/2000/XP)

    注意:システムレジストリに変更を行なう際には、事前にバックアップを作成することを強くお勧めします。レジストリに不適切な変更を行なうと、データの喪失やファイルの破損など修復不可能な問題が生じる可能性があります。指定されたキーのみを修正するよう注意してください。レジストリの編集作業を始める前に必ず「レジストリのバックアップ方法」をお読みください。
    1. [スタート]ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。([ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスが表示されます。)
    2. regeditと入力します。

      その後、[OK]をクリックします。(レジストリ エディタが開きます。)

    3. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    4. 画面右側で次の値を削除します。

      "NDplDeamon"="nstask32.exe"
      "winlogon"="winlogin.exe"

    5. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Runonce

    6. 画面右側で次の値を削除します。

      "NDplDeamon"="nstask32.exe"
      "NDpLDeamon"="winlogin.exe"

    7. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon

    8. 画面右側で次の値を削除します。

      Shell = "explorer.exe winlogin.exe"
      Shell = "explorer.exe nstask32.exe"

    9. レジストリエディタを終了します。

    6. System.iniファイルに追加された行を削除する (Windows 95/98/Me)
    Windows 95/98/Meをお使いの場合は次の手順に従ってください。
    1. ご使用のOSに応じて次のうちのいずれかを実行します。
      • Windows 95/98: ステップbに進みます。
      • Windows Me: Windows Meをご使用の場合、そのファイル保護機能によって、このセクションで編集するSystem.iniファイルのバックアップコピーがC:Windows\Recentフォルダ内に自動的に作成されます。このセクションで説明している作業を行う際には、最初にそのファイルを削除しておくことをお勧めします。System.iniファイルを削除するには、次の手順に従ってください。
        1. Windowsエクスプローラを起動します。
        2. C:\Windows\Recentフォルダを探して選択します。
        3. 画面右側で、System.iniファイルを選択して削除します。System.iniファイルはステップVIでファイルに行った変更を保存する際に再作成されます。
    2. [スタート]ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。

    3. 次のコマンドを入力し、その後、[OK]をクリックします。

      edit c:\windows\system.ini

      (MS-DOSエディタが開きます。)

      注意: Windowsを上記以外の場所にインストールしていた場合は、パスを適宜置き換えてください。

    4. ファイルの[boot] セクションで、次の内容に類似する行を探します。

      shell = explorer.exe <ワームファイル 例: nstask32.exe>

    5. 該当する行を発見した場合、Explorer.exeの右側の内容をすべて削除します。

      削除後は次のようになります。

      shell = Explorer.exe

    6. [ファイル]-[保存]をクリックします。

    7. [ファイル]-[終了]をクリックします。