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W95.CIH
発見日: 1998年6月25日 (米国時間)
報告件数の減少のため、この脅威の危険度を「4」から「3」へ引き下げました。 W95.CIHウイルスはChernobylウイルスとも呼ばれ、1998年6月に台湾で発見されました。台北当局によると、このCIHウイルスは陳盈豪(チェン・イン・ハウ、ウイルス名は彼の頭文字から名づけられました)という名前の24歳の男性によって作成されたとのことです。 CIHは非常に破壊力の高いウイルスで、データを破壊するという発病症状を持っています。1999年4月26日、この症状が初めて発現し、多くのコンピュータユーザがデータを破壊されました。韓国では、約100万台ものコンピュータが影響を受け、推定2億5000万ドル相当の被害を受けたと報告されています。 2000年4月時点でこのウイルスは既に古いものとなっていますが、シマンテックでは、いまだこのウイルスは一般に出回っており、時代遅れになった非常に古いウイルス定義を使っていたり、アンチウイルス製品を使っていないPCユーザにとっては危険な存在であると考えています。
別名: Chernobyl, PE_CIH, Win95.CIH, Win32.CIH, W95/CIH.1003, CIH.Spacefiller
種別: ウイルス
感染サイズ: 最高1KB
被害状況
危険性評価グラフ
被害状況:中
ダメージ:高
感染力:中
ダメージ
CIHは32ビットのWindows 95/98/NT実行形式ファイルに感染するウイルスですが、Windows 95/98/MEでのみ動作し、Windows NTおよびWindows 2000環境では動作しません。Windows 95/98/MEマシン上で感染したプログラムが実行されると、このウイルスはコンピュータのメモリに常駐します。そのため、このウイルスを駆除するには次のいずれかの対応策を必ず行う必要があります。
上記のいずれかの対応策を講じなかった場合、Norton AntiVirusまたは他のアンチウイルス・プログラムでスキャンされたファイルすべてがCIHに感染してしまうことになります。 このウイルスはWindows NTのシステムファイルにも感染しますが、Windows NT/2000上でメモリに常駐したりファイルに感染することはできません。このウイルスはまた、DOS、Windows 3.1、Macintosh上でも動作しません。CIHウイルスは、常駐後にアクセスされた(実行またはコピーされた)ファイル全てに感染します。 CIHは特異な方法でファイルに感染するため、CIHに感染したファイルのファイルサイズは変化しません。このウイルスは、感染対象のファイルから使用されていない空の領域を探し出します。次に、自分自身を分割し、これらの空の領域に分散させて埋め込みます。そのため、NAVがCIHに感染したファイルを修復するとき、これらの分割されたウイルスを探してファイルから削除します。 1999年4月現在、3種類の亜種が確認されていますが、互いによく似ています。CIHバージョン1.2およびバージョン1.3は4月26日のチェルノブイリ記念日(1986年にソビエトで原子力事故が発生した日)に発症し、CIHバージョン1.4は毎月26日に発症することを除き、どのバージョンも同じ発病症状を持っています。 発病症状は2つあります。1つ目の発病症状は、無限ループを使ってハードディスクを先頭(セクタ0)から順にランダムなデータに書き換えてゆくというものです。この書き換え処理は、システムがクラッシュするまで行われるため、結果的にハードディスクやフロッピーディスクからシステムを起動することができなくなります。上書きされたハードディスク上のデータの修復は非常に困難か、あるいは全く修復できなくなります。この場合、バックアップから復元する以外にデータを回復する手段はありません。 2つ目の発病症状は、コンピュータに永久的にダメージを与えようとするもので、Flash BIOS(ハードディスクやシリアル、パラレルポート、キーボードなどのシステム機器の関連性やデータフローの初期化や管理を行う部分)を攻撃し、Flash BIOSに保存されているデータを破壊しようとします。その結果、システムを起動しようとしても、画面に何も表示されなくなってしまいます。このような事態が発生した場合はコンピュータの専門家に復旧サービスを依頼する以外に解決する手段はなくなります。
Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。
W95.CIHウイルスを駆除する方法は2通りあります。 ・(推奨)CIH駆除ツールを実行し、その後、Norton AntiVirusを使ってスキャンを実行する。 ・ 救済ディスクセットまたはNorton AntiVirus 2001/2002 CD(CDからの起動をサポートしているCD-ROMドライブが必要)からコンピュータを再起動する方法。 (推奨)駆除ツールを使用した駆除方法
注意:
CIH駆除ツールはDOSコマンドラインやログイン・スクリプトからでも実行可能です。ネットワーク管理者はこの方法により駆除処理を自動化することができます。この方法で駆除ツールを実行するには以下の手順にしたがってください。
代替手段による駆除方法 駆除ツールを使わずにW95.CIHを駆除する方法です。
追加情報
発病症状が実行されてしまった場合の復旧方法 W95.CIHウイルスが26日に実行された場合、次の2つの発病処理が実行されるおそれがあります。
注意: BIOS情報が上書きされてしまうケースは極めて稀ですが、BIOS情報が上書きされてしまったことが原因でコンピュータが機能不能になった場合、状況によっては、BIOSまたはマザーボードを交換する必要が生じるかもしれません。