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2016 年 5 月の最新インテリジェンス 

Jun 10, 2016 04:18 AM

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2016 年 5 月の状況を反映して、「Latest Intelligence(最新インテリジェンス)」ページが更新されました。サイバーセキュリティ上の脅威やトレンドと、マルウェア、スパムなど企業にとって有害な恐れのあるリスクに関する最新の分析をご報告しています。このページの最新情報から、5 月の主なポイントをご紹介します。

Angler ツールキットは、ツールキット別の Web 攻撃リストではこれまで常に 2 位の座にありましたが、5 月に入ってトップに踊り出ました。ツールキット活動全体の 51.2% を占めています。4 月のリストでトップだった Nuclear 悪用ツールキットが、5 月には上位 5 位から姿を消しました。4 月の終わりに公表された調査によって Nuclear のインフラに注目が集まり、おそらくはそれが原因で活動が阻害されたものと考えられます。これは、4 月に Spartan ツールキットが上位 5 位のリストから姿を消したパターンに似ています。Spartan ツールキットも、以前はツールキット別の Web 攻撃リストの上位にランクインし続けていました。

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図 1. Web 攻撃に使われた悪用ツールキットで、5 月には Angler が最上位に

ソーシャルメディア詐欺では、人の手による共有が引き続き最上位で、4 月からはさらに 7.91 ポイントも減少しました。広告詐欺は、2 カ月連続の増加となり、4 月の 20.7% から 5 月の 25.68% へと上昇しています。

全世界のスパム率は、4 月の 52.7% から 5 月の 53% へと微増になりました。業種別に見ると、建設業が 2 カ月連続のトップとなり、値も 0.6 ポイント上昇しています。鉱業は、4 月から 0.3% 上昇して 55.8% を記録し、5 月も 2 位の座にとどまりました。企業規模で見ると、スパム率が最も高いのは従業員数 1 人~ 250 人の組織でした。

メールマルウェアの比率は、134 通中 1 通へと増加しました。4 月からは増加に転じたものの、2015 年 11 月から 2016 年 3 月までのメールマルウェアの水準に比べると、依然として少なくなっています。メールマルウェアの比率は、5 月には複数の業界全体でも上がっており、企業規模別に見ても増加傾向が見られます。

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図 2. メールマルウェアの比率は、5 月に 134 通中 1 通と増加

フィッシングの比率は、メール 2,284 通中 1 通へと増加しました。業種別で見ると、金融・保険・不動産が 1,520 通中 1 通という比率で最多となり、農林水産業が 1,601 通中 1 通で 2 位に続いています。企業規模別では、今回も従業員数 1,501 ~ 2,500 人の企業が、1,638 通中 1 通と最多です。

以上は、5 月に目立った傾向の一部にすぎません。脅威の世界を俯瞰するその他のグラフや表、分析については、2016 年 5 月度の最新インテリジェンスをぜひご確認ください。

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【参考訳】

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