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銀行の Web サイトのセキュリティアドバイスページに偽装するフィッシング詐欺 

Apr 17, 2013 01:27 AM

寄稿: Sandeep Ingale

こと金融機関について言えば、基本的なセキュリティ対策(ベストプラクティス)を知ることは、すべての顧客の持つ権利です。多くの金融機関はこういった情報を Web サイトに掲載しており、顧客が安全を保ちつつサービスを十分に利用するための方法を伝えています。しかし皮肉なことに、顧客を保護するための案内であるはずの、こうした Web ページがフィッシング詐欺師に模倣され、ユーザーを欺いて個人情報を引き出す目的に利用されています。

3 月にシマンテックが発見したフィッシングサイトは、有名なクレジットカード会社に偽装し、セキュリティ強化のためと称してユーザーの個人情報を要求するものでした。正規のサイトがこのような理由で個人情報を要求することは絶対にありません。その点を忘れないようにしてください。

このフィッシングサイトは、ユーザーのカードを有効化してセキュリティを強化すると称して、3 段階の手順に従うよう指示します。第 1 段階では、ユーザーの個人情報とクレジットカード情報を入力するよう求められます。個人情報として要求されるのは、ユーザーの名前、生年月日、現住所、電話番号、電子メールアドレスなどで、クレジットカード情報として要求されるのは、銀行名、カード記載の名義、カード番号、カードの有効期限、カードの確認コードなどです。
 

Phishers spoof banks 1.png

図 1. 個人情報とクレジットカード情報を要求される
 

第 2 段階では、ユーザーの社会保障番号、3D セキュアパスワード、ATM の暗証番号を要求されます。
 

Phishers spoof banks 2.png

図 2. 社会保障番号、3D セキュアパスワード、ATM の暗証番号を要求される
 

最後に、オンライン送金サービスを選択し、そのサービスに使っている電子メールアドレスとパスワードを入力するよう求められます。
 

Phishers spoof banks 3.png

図 3. オンライン送金サービスのログイン情報を要求される
 

要求された情報の入力が終わると、送信した情報がフィッシングサイトで確認され、安全にカードを使えるようになったというメッセージが表示されます。
 

Phishers spoof banks 4.png

図 4. 送信した情報の確認
 

このフィッシングサイトに騙されたユーザーは、各種情報を盗まれ、その情報は高い確率で金銭の詐取に悪用されてしまいます。

フィッシング攻撃を防ぐためにできる限りの対策を講じることを推奨します。

  • 電子メールメッセージの中の疑わしいリンクはクリックしない。
  • 電子メールに返信するときに個人情報を記述しない。
  • ポップアップページやポップアップ画面に個人情報を入力しない。
  • 個人情報や口座情報を入力する際には、鍵マーク、「https」の文字、緑色のアドレスバーなどが使われていることを確かめ、その Web サイトが SSL で暗号化されていることを確認する。
  • ノートン インターネットセキュリティなど、オンラインフィッシングを防止するセキュリティソフトウェアを頻繁に更新する。

 

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