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ドキュメンタリー映画『Zero Days』で、シマンテックの研究者 2 人にご注目 

Oct 03, 2016 10:38 PM

この夏、ドキュメンタリー映画『Zero Days』が公開されました。アカデミー賞監督アレックス・ギブニー氏が、世界各国で発生しているサイバー攻撃のインパクトを描いた作品です。国家が政府を挙げて、マルウェアを利用した密かな攻撃を他国に対して仕掛けており、ギブニー監督は次に何が起こりうるか、その全貌を描き出そうとしています。

ストーリーにフォーカスを当てるためにギブニー監督が掘り下げたのが、Stuxnet ワーム(W32.Stuxnet)です。Stuxnet が注目に値するのは、その感染力が高く、イランを標的にしたためです。Stuxnet は、イランの原子力発電所で、一定の要件を満たしたときにコンピュータの制御を乗っ取るために利用されました。コンピュータに侵入すると、Stuxnet は原子力発電所で遠心分離機の速度を変え、動作を停止させることができます。

その特異性と複雑さを鑑み、シマンテックの研究者 2 人、Eric ChienLiam O'Murchu が Stuxnet の解析を始めました。最終的に判明したのは、Stuxnet がきわめて精巧に作られており、国家体制のもとでしか作りえないということでした。

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図. 映画『Zero Days』のポスター(画像提供:Magnolia Pictures、Participant Media)

Stuxnet に関する 2 人の研究を読んだギブニー監督は、Chien ならびに O'Murchu の両研究者と接触し、映画の中でスポットライトを当てています。監督がこの 2 人に注目したのは、Stuxnext だけでなく、マルウェアやサイバー攻撃全般に関する専門知識ゆえです。2 人は何時間にも及ぶインタビューに応じ、Stuxnext について詳しい知識を披露したうえ、監督の映画作りにも貢献しました。

彼らの協力が最高潮に達したのは、Stuxnext がイランの原子力発電所で遠心分離機を操作する過程を再現した、ビジュアルにも圧巻のデモンストレーションです(風船とパウダー粉、高速カメラを使っています)。

ドキュメンタリー映画『Zero Days』は現在、米国内では iTunesGoogle PlayYouTubeAmazon でご視聴いただけます。一部のケーブルテレビでは、オンデマンドでもご覧になれます。2016 年 11 月 19 日には、Showtime テレビでもプレミア上映され、ヨーロッパの一部の国では 11 月に公開予定です。 

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【参考訳】

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