発見日: June 01, 1998
更新日: December 06, 2007 10:36:54 AM
種別: Virus
影響を受けるシステム: Windows

W95.CIH は、一般に Chernobyl(チェルノブイリ)とも呼ばれる、破壊的な寄生型ウイルスです。これはメモリーに常駐し、他の exe ファイルが開かれたときにそれらに感染します。

報告件数の減少に伴い、Symantec Security Response は、2004 年 3 月 30 日、この脅威の危険度のレベルを 3 から 2 へ引き下げました。

Chernobyl(チェルノブイリ)としても知られるこの CIH ウイルスは、1998 年、台湾で発見されました。台北当局によると、Chen Ing-hau がこの CIH ウイルスを書いたとのことです。このウイルスの名前は、彼のイニシャルから取られたものです。

CIH は、データを破壊するというペイロードを持つ、破壊的なウイルスです。1999 年 4 月 26 日にこのペイロードが初めてトリガーされ、多数のコンピュータユーザーがデータを失いました。韓国では、百万台ものコンピュータが影響を受け、額にして 2 億 5 千万ドル以上の損害をもたらしたと見られています。

このウイルスは比較的古いものですが、シマンテックでは、このウイルスがまだ世間に存在し、古いウイルス定義を使っているかアンチウイルスソフトウェアを使っていないコンピュータユーザーにダメージを与える可能性があると考えています。

ウイルス対策日

  • Rapid Release 初回バージョン June 28, 1998
  • Rapid Release 最新バージョン August 08, 2016 リビジョン 023
  • Daily Certified 初回バージョン June 28, 1998
  • Daily Certified 最新バージョン August 09, 2016 リビジョン 001
  • Weekly Certified 初回リリース日 June 28, 1998

Click here for a more detailed description of Rapid Release and Daily Certified virus definitions.


テクニカルノート

CIH は、32 ビット Windows 95/98/NT の実行可能ファイルに感染するウイルスですが、Windows 95/98/ME 上でしか機能できません。 これは、Windows NT や Windows 2000 上では機能しません。 感染したプログラムが Windows 95/98/ME 上で実行されると、このウイルスはメモリーに常駐するようになります。このウイルスを駆除するには、次のうちのいずれかを行ってください。

  • 推奨される方法: Symantec Security Response の CIH Removal Tool(駆除ツール)を使います。これはメモリーからこのウイルスを駆除し、クリーンなシステムディスクからのリブートを必要としません。
  • Rescue Disk からコンピュータをリブートします。
  • ご使用のコンピュータで Norton AntiVirus (NAV) 2001/2002 CD が使用可能である場合は、この CD からコンピュータをリブートします。


これを行っていない場合、このウイルスは、Norton AntiVirus や他のアンチウイルスプログラムでスキャンした各ファイルに感染します。

Windows NT システムファイルは感染はしますが、このウイルスは Windows NT や Windows 2000 を実行しているコンピュータ上のファイルには感染したり常駐したりすることはできません。このウイルスは、DOS、Windows 3.1 や Macintosh コンピュータ上では機能しません。いったんこのウイルスが常駐すると、CIH ウイルスが、他のファイルがアクセスされたときにそれらに感染します。

CIH に感染したファイルは、CIH の独特の感染モードのために、オリジナルのファイルと同じサイズである可能性があります。このウイルスは、ファイル内の空の、使われていないスペースを探します。次にこれは、自分自身を小さな断片に分解し、自身のコードをこれらの使われていないスペース内に挿入します。NAV が CIH に感染したファイルを修復するときは、これらの小さなウイルスの断片を探し、それらをそのファイルから削除します。

1999 年 4 月時点では、このウイルスのより小さいサイズの既知の亜種が 3 つ存在していました。CIH のバージョン 1.2 と 1.3 は、1986 年 4 月 26 日に起きた旧ソビエトの原発事故である Chernobyl(チェルノブイリ)を記念する、4 月 26 日にトリガーされるペイロードを持ちます。CIH バージョン 1.4 は、すべての月の 26 日にトリガーされるペイロードを持ちます。 CIH のすべてのバージョンのペイロードは同じです。

最初のペイロードは、無限ループを使って、ディスクの初め(セクタ 0)から始まる、ハードディスクをランダムなデータで上書きするものです。セクタの上書きは、システムがクラッシュしてしまうまで止まりません。結果として、そのコンピュータはハードディスクやフロッピーディスクからブートしません。また、ハードディスク上の上書きされたデータは、修復することが非常に難しいかまたは不可能です。データはバックアップから修復する必要があります。

2 番目のペイロードは、コンピュータに永久的なダメージを与えようと試みます。このペイロードは、Flash BIOS(ハードドライブ、シリアルポートとパラレルポート、キーボードを含むシステムデバイス間の関係とデータフローを初期化し管理する、コンピュータの部分)を攻撃し、そこに保存されているデータを破壊しようと試みます。結果として、コンピュータを起動したときに何も表示されなくなる可能性があります。コンピュータの技術者がこれを修理する必要があるでしょう。

推奨する感染予防策

Symantec Security Response encourages all users and administrators to adhere to the following basic security "best practices":

  • Use a firewall to block all incoming connections from the Internet to services that should not be publicly available. By default, you should deny all incoming connections and only allow services you explicitly want to offer to the outside world.
  • Enforce a password policy. Complex passwords make it difficult to crack password files on compromised computers. This helps to prevent or limit damage when a computer is compromised.
  • Ensure that programs and users of the computer use the lowest level of privileges necessary to complete a task. When prompted for a root or UAC password, ensure that the program asking for administration-level access is a legitimate application.
  • Disable AutoPlay to prevent the automatic launching of executable files on network and removable drives, and disconnect the drives when not required. If write access is not required, enable read-only mode if the option is available.
  • Turn off file sharing if not needed. If file sharing is required, use ACLs and password protection to limit access. Disable anonymous access to shared folders. Grant access only to user accounts with strong passwords to folders that must be shared.
  • Turn off and remove unnecessary services. By default, many operating systems install auxiliary services that are not critical. These services are avenues of attack. If they are removed, threats have less avenues of attack.
  • If a threat exploits one or more network services, disable, or block access to, those services until a patch is applied.
  • Always keep your patch levels up-to-date, especially on computers that host public services and are accessible through the firewall, such as HTTP, FTP, mail, and DNS services.
  • Configure your email server to block or remove email that contains file attachments that are commonly used to spread threats, such as .vbs, .bat, .exe, .pif and .scr files.
  • Isolate compromised computers quickly to prevent threats from spreading further. Perform a forensic analysis and restore the computers using trusted media.
  • Train employees not to open attachments unless they are expecting them. Also, do not execute software that is downloaded from the Internet unless it has been scanned for viruses. Simply visiting a compromised Web site can cause infection if certain browser vulnerabilities are not patched.
  • If Bluetooth is not required for mobile devices, it should be turned off. If you require its use, ensure that the device's visibility is set to "Hidden" so that it cannot be scanned by other Bluetooth devices. If device pairing must be used, ensure that all devices are set to "Unauthorized", requiring authorization for each connection request. Do not accept applications that are unsigned or sent from unknown sources.
  • For further information on the terms used in this document, please refer to the Security Response glossary.


駆除方法

CIH 駆除ツールを使用する駆除
Symantec Security Response は、W95.CIH の感染を駆除するための駆除ツール を開発しました。この脅威を最も容易に駆除する方法は、このツールを実行することです。

手動による駆除:

以下の手順は、Symantec AntiVirus および Norton AntiVirus 製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテックアンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

  1. システムの復元機能を無効にします(Windows Me/XP)。
  2. ウイルス定義を最新版に更新します。
  3. システム全体のスキャンを実行します。

具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

1. システムの復元機能を無効にする(Windows Me/XP)
Windows Me/XP をお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的に無効にしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XP の機能の一つで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windows がコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが _RESTORE フォルダ内に作成されている可能性があります。

Windows は、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは _RESTORE フォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。

また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時に _RESTORE フォルダ内の脅威が検出されることがあります。

システムの復元機能を無効にする方法については、Windows のマニュアルか、あるいは下記の文書をご覧ください。

注意: 駆除作業が完全に終わり、脅威が駆除されたことを確認した時点で、上記のドキュメントに記載の手順を実行することでシステムの復元機能を有効な状態に戻してください。

システムの復元機能についての詳細と、Windows Me の別の無効化方法については、、「マイクロソフト サポート技術情報 - 263455 - _RESTORE フォルダにウイルスが発見された場合の対応方法について 」を参照してください。

2. ウイルス定義ファイルを更新する
ウイルス定義ファイルを最新版に更新します。最新版のウイルス定義ファイルは、次の 2 通りの方法で入手できます。
  • liveupdate を使って入手する方法:
    Norton AntiVirus 2006、Symantec AntiVirus Corporate Edition 10.0 以上をご使用の場合は、LiveUpdate の定義は毎日更新されます。これらの製品には、より新しいテクノロジーが含まれています。

    Norton AntiVirus 2005、Symantec AntiVirus Corporate Edition 9.0 またはそれ以前の製品をご使用の場合は、LiveUpdate の定義は 1 週間ごとに更新されます。メジャーなウイルスが流行した場合は例外で、定義はより頻繁に更新されます。
  • Intelligent Updater を使って入手する方法: Intelligent Updater は、シマンテックの Web サイトや FTP サイトで提供されています。ダウンロードしたプログラムを実行することで、そのコンピュータ上のウイルス定義ファイルを最新版に更新することができます。Intelligent Updater 形式のウイルス定義ファイルは、米国時間の平日(日本時間の火曜日~土曜日)に毎日アップロードされます。Intelligent Updater 形式のウイルス定義ファイルは LiveUpdate よりも早いタイミングでアップロードされますが、ベータリリースという位置付けではなく、アップロード前に完全な品質保証テストが行われています。

注意: Intelligent Updater は、ウイルス定義ファイルとスキャンエンジンの完全版をインストールするプログラムです。このため、前回からの差分のみをダウンロードする LiveUpdate に比べると、ダウンロードサイズが非常に大きな容量となります。このため、LiveUpdate で定期的にウイルス定義ファイルの更新を行い、疑わしいファイルからウイルスを検知できない場合などに、Intelligent Updater でウイルス定義ファイルを更新することをお勧めします。Intelligent Updater のウイルス定義ファイルは、こちら からダウンロードすることができます。ダウンロード、インストールする方法に関しては、こちら をご参照ください。

3. 感染ファイルを探して削除する
  1. シマンテックのウイルス対策ソフトを起動して、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    個人のお客様向け Norton AntiVirus 製品をお使いの場合(パッケージ製品): 次の文書をお読みください。「すべてのファイルをウイルススキャンするように設定する方法

    企業、法人のお客様向け Symantec AntiVirus 製品をお使いの場合(ライセンス製品): 次の文書をお読みください。「NAVCE、SAVCE ですべてのファイルがウイルススキャンされるように設定する方法
  2. システム全体のスキャンを実行します。
  3. 何らかのファイルが検出された場合は、ご使用のアンチウイルスプログラムによって表示される手順に従ってください。
重要: Norton AntiVirus が感染ファイルを削除できないというメッセージが表示された場合、そのファイルは Windows で使用中の可能性があります。このような場合には、コンピュータをセーフモードで再起動した後でスキャンを実行する必要があります。コンピュータをセーフモードで再起動する方法については、「コンピュータをセーフモードで起動する方法 」をご覧ください。 コンピュータがセーフモードで再起動したら、スキャンを再度実行してください。


(ファイルの削除後、コンピュータを通常モードで再起動してから次のセクションに進んでください。)

記述: Motoaki Yamamura