発見日: December 08, 1997
更新日: May 07, 2010 4:18:04 AM
種別: Trojan
感染サイズ: 不定
影響を受けるシステム: Windows

Infostealer は、侵入先のコンピュータから機密情報を収集する有害なソフトウェアプログラムを識別するためにシマンテックで使用される検出名です。

Infostealer は、ある特定の目標を持った Trojan horse の一種です。このトロイの木馬は、侵入先のコンピュータから機密情報を収集し、事前に設定されたロケーションに送信します。この情報は、口座情報、侵入先のコンピュータに関連する情報、またはさまざまな Web サイト用のユーザー資格情報などです。このトロイの木馬は、しばしば、3 種類の秘密情報すべてを盗み取ります。

ログイン詳細情報、特定の Web サイトからの資格情報、パスワード、口座情報、およびその他の個人の身分証明情報が盗まれると、ブラックマーケットで売り出される可能性があります。この地下に蔓延する犯罪活動は、年間数十億ドルともいわれる好景気の非合法ビジネスです。盗み取られた情報は、その内容によって高額な値が付けられることがあります。たとえば、「Symantec Global Internet Security Threat Report 」(英語)で報告されているように、2008 年には、最も人気の高い情報が次の値段で地下経済で売買されました。

  • クレジットカード情報 - 1 件につき 0.06 - 30 米ドル
  • 銀行口座 - 1 件につき 10 - 1000 米ドル (口座残高によって異なる)
  • 電子メールアカウント - 1 件につき 0.10 - 100 米ドル

最も頻繁に使用されるテクニックはキーロギングです。これは、攻撃者が狙いを定めた情報の収集に役立ちます。これらのトロイの木馬の目標は、可能な限り大量のデータを収集することです。リモートの攻撃者の手に入るユーザーに関する詳細情報が多ければ多いほど、潜在的収益も増大します。

キーロギングの威力については、シマンテック制作のビデオ「The Threat Factory - Keystroke Logging From the Victim and Cybercrminal's Perspective 」(英語)を参照してください。

ウイルス対策日

  • Rapid Release 初回バージョン December 20, 2000
  • Rapid Release 最新バージョン September 19, 2019 リビジョン 022
  • Daily Certified 初回バージョン December 20, 2000
  • Daily Certified 最新バージョン August 13, 2019 リビジョン 008
  • Weekly Certified 初回リリース日 December 10, 1997

Click here for a more detailed description of Rapid Release and Daily Certified virus definitions.


テクニカルノート

Infostealer は、侵入先のコンピュータから機密情報を収集する有害なソフトウェアプログラムを識別するためにシマンテックで使用される検出名です。


基本情報

Infostealer は、以前は Keylogger や Password Stealer などの、さまざまな名称で知られていました。これらの悪質なキーストローク記録プログラムは、ログイン資格情報とパスワード、ソフトウェアプログラムのプロダクトキー、およびゲームの資格情報とパスワードを盗み取るために作成されました。当時、情報の盗み取りは大きな市場やお金儲けには結びつきませんでした。その頃ゲームはオンラインではなく、コンピュータで単独でプレイされていました。そのため、友人にソフトウェア製品へのアクセスやコンピュータゲームアクセスを与えることが、マルウェア作成者にとって認知されるための一手段でした。

やがて、マルウェア作成者は特定の種類の情報を盗み取ることによりお金儲けができることに気が付きました。最近では、ID 情報の窃盗が大きなニュースとして取り上げられています。米国財務省によると、3 秒間に 1 回の割合でオンラインで ID 情報が盗まれています (英語資料「Cyber Crime has Surpassed Illegal Drug Trafficking as a Criminal Moneymaker; 1 in 5 will become a Victim 」)。

仮想世界も現実の世界と同じくらい慌ただしくなりました。今日、ゲームはオンラインでプレイされ、ショッピングもバンキングもオンラインでできるようになりました。今や ID 情報の窃盗はオンラインに活動の場を移し、その犯罪活動が実質的な金鉱となっています。ユーザーを困らせたり、マルウェア記述の優位性を立証するための矮小な手段にすぎなかったオンラインメールプログラム用のログイン情報とパスワードの収集が、インターネットの普及によって、大儲けの手段に変貌しました。電子メールアドレスの収集は、その情報をスパマーに売りつける主要なビジネスチャンスです。

ボットネットを利用するリモートの攻撃者は、盗み取ったコンピュータ情報を使ってネットワークを拡大し続けます。この情報もまた売買されるため、ボットネット作成者の原動力となる収益が生まれます。


Infostealer の作成者

Infostealer は、各種情報を収集して他の犯罪者に売ることによって収益を得ることを意図した、マルウェア作成者によって作成されます。

盗み取られた情報は、その内容によって高額な値が付けられることがあります。たとえば、「Symantec Global Internet Security Threat Report 」(英語)で報告されているように、2008 年には、最も人気の高い情報が次の値段で地下経済で売買されました。

  • クレジットカード情報 - 1 件につき 0.06 - 30 米ドル
  • 銀行口座 - 1 件につき 10 - 1000 米ドル (口座残高によって異なる)
  • 電子メールアカウント - 1 件につき 0.10 - 100 米ドル

各アイテムに支払われる金額から考えて、マルウェア作成者が潜在的利益を最大限に高めるために操作を拡大してできるだけ多くの情報を収集しようと試みる理由は明らかです。


Infostealer の機能
Infostealer は、いくつかのテクニックを使って情報を収集します。最も一般的なテクニックを次に示します。
  • キーストロークを記録する
  • スクリーンショットと Web カメラ画像をキャプチャする
  • インターネット(特に、特定の口座関連 Web サイトでの)アクティビティを監視し、ブラウザに表示されるフォームに追加のフィールドを挿入する

盗み取られた情報は、後で取得できるようにローカルに保存されるか、攻撃者がアクセスできるリモートロケーションに送信されます。通常、マルウェア作成者に送信される前に暗号化されます。


盗み取られる情報
Infostealer は、さまざまな種類の情報を収集するように、場合によってはそれを送信するように設定されます。これはリモート攻撃者のニーズと特定市場によって異なります。収益を目的として特定の口座関連情報と ID 情報の窃盗にフォーカスするマルウェア作成者もいれば、侵入先のコンピュータに関連する情報を盗み取る者もいます。そのような情報は一見無害ですが、ボットネットマスターの手で犯罪活動に悪用されることになります。

Infostealer に盗み取られる口座関連情報には、次のアイテムが含まれます。
  • 銀行口座アカウント情報とパスワード
  • クレジットカード番号
  • 生年月日
  • 氏名
  • 電話番号
  • セキュリティの詳細
  • 社会保障番号

Infostealer に盗み取られるコンピュータの機密情報には、次のアイテムが含まれます。
  • 認証 cookie
  • コンピュータ名/ホスト名
  • DNS の詳細
  • オペレーティングシステム情報全般
  • 地理的情報とブラウザのバージョン情報
  • IP アドレス
  • ネットワークトラフィック情報
  • システム証明書の秘密鍵
  • セキュリティ関連情報
  • ソフトウェア情報
  • 訪問した URL

また、これらのトロイの木馬は、次のようなログイン資格情報を盗み取ろうと試みます。
  • 電子メールアドレス
  • 特定の Web サイトのログイン資格情報とパスワード
  • FTP、IRC、POP3 電子メール、および IMAP 電子メールのログイン詳細情報
  • Outlook のアカウント情報
  • ユーザー名とパスワード


痕跡
Infostealer は、リモートの攻撃者にできるだけ多くの情報を提供できるように隠れて存在するように設計されているため、一般的に言えば、明らかな痕跡は見つかりません。


危険性
秘密情報や機密情報が盗まれた場合、Infostealer に関して言えば最小のリスクは存在しません。ID 情報の窃盗は、これらのトロイの木馬によってもたらされる最大のリスクで、ユーザーが個人的に被害を受ける危険性もあります。収益を目的とした個人の身分証明情報の盗み取りは、犠牲者の壊滅的な経済的負担を伴って、巨大な闇市場になりました。

ID 情報の窃盗に遭遇する危険性について、シマンテックの Risk assessment tool でチェックすることができます。


危険性の最小化対策

基本対策として、ノートン アンチウイルス、ノートン インターネット セキュリティ、ノートン 360 または Symantec Endpoint Protection などのリアルタイム保護機能を備えた最新のウイルス対策ソフトウェアを常時実行するようにします。また、ファイアウォールや侵入防止システム (IPS) は、これらの種類の有害なプログラムによって開始されるダウンロードをブロックするのに役立ちます。Symantec Endpoint Protection などのプログラム制御機能は、このようなプログラムの実行阻止にも役立ちます。


追加情報
上級ユーザーは、Threat Expert にサンプルを提出して、この脅威によるシステムやファイルシステムへの変更に関する詳細なレポートを入手することができます。

推奨する感染予防策

Symantec Security Response encourages all users and administrators to adhere to the following basic security "best practices":

  • Use a firewall to block all incoming connections from the Internet to services that should not be publicly available. By default, you should deny all incoming connections and only allow services you explicitly want to offer to the outside world.
  • Enforce a password policy. Complex passwords make it difficult to crack password files on compromised computers. This helps to prevent or limit damage when a computer is compromised.
  • Ensure that programs and users of the computer use the lowest level of privileges necessary to complete a task. When prompted for a root or UAC password, ensure that the program asking for administration-level access is a legitimate application.
  • Disable AutoPlay to prevent the automatic launching of executable files on network and removable drives, and disconnect the drives when not required. If write access is not required, enable read-only mode if the option is available.
  • Turn off file sharing if not needed. If file sharing is required, use ACLs and password protection to limit access. Disable anonymous access to shared folders. Grant access only to user accounts with strong passwords to folders that must be shared.
  • Turn off and remove unnecessary services. By default, many operating systems install auxiliary services that are not critical. These services are avenues of attack. If they are removed, threats have less avenues of attack.
  • If a threat exploits one or more network services, disable, or block access to, those services until a patch is applied.
  • Always keep your patch levels up-to-date, especially on computers that host public services and are accessible through the firewall, such as HTTP, FTP, mail, and DNS services.
  • Configure your email server to block or remove email that contains file attachments that are commonly used to spread threats, such as .vbs, .bat, .exe, .pif and .scr files.
  • Isolate compromised computers quickly to prevent threats from spreading further. Perform a forensic analysis and restore the computers using trusted media.
  • Train employees not to open attachments unless they are expecting them. Also, do not execute software that is downloaded from the Internet unless it has been scanned for viruses. Simply visiting a compromised Web site can cause infection if certain browser vulnerabilities are not patched.
  • If Bluetooth is not required for mobile devices, it should be turned off. If you require its use, ensure that the device's visibility is set to "Hidden" so that it cannot be scanned by other Bluetooth devices. If device pairing must be used, ensure that all devices are set to "Unauthorized", requiring authorization for each connection request. Do not accept applications that are unsigned or sent from unknown sources.
  • For further information on the terms used in this document, please refer to the Security Response glossary.


駆除方法

以下の手順は、Symantec AntiVirus および Norton AntiVirus 製品シリーズを含む、現在サポート対象のシマンテック製ウイルス対策製品をご利用のすべてのお客様を対象に記述されています。

  1. システムの復元機能を無効にする (Windows Me、XP)
  2. ウイルス定義を最新版に更新する
  3. システムの完全スキャンを実行する

各手順の詳細については、次を参照してください。

1. システムの復元機能を無効にする (Windows Me/XP)
Windows Me、XP をご利用の場合は、駆除作業前にシステムの復元機能を一時的に無効にします。システムの復元機能は、破損時のコンピュータファイルを復元する Windows Me、XP の機能の 1 つで、標準設定では有効です。コンピュータが、ウイルス、ワーム、トロイの木馬に感染した場合、システムの復元機能がそのバックアップファイルを (_RESTORE) フォルダに作成する可能性があります。

Windows は、ウイルス対策プログラムを含む外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由から、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールによるシステムの復元フォルダの感染ファイルの削除は不可能です。他のあらゆる場所で感染ファイルを削除した場合でも、このシステムの復元機能が感染ファイルを復元する可能性があります。

また、脅威が駆除された後でも、ウイルススキャンによってシステムの復元フォルダに脅威が検出されることがあります。

システムの復元機能を無効にする方法については、お手持ちの Windows のマニュアルまたは次の文書を参照してください。

注意: 駆除作業が終了し、脅威の駆除を確認したうえで、上記ドキュメントに記載の手順を実行してシステムの復元機能を有効に戻します。

追加の情報および Windows Me システムの復元機能の無効化以外の解決方法については、「マイクロソフトサポート技術情報 - 263455 - _RESTORE フォルダにウイルスが発見された場合の対応方法について 」を参照してください。

2. ウイルス定義を最新版に更新する
シマンテックセキュリティレスポンスから提供されるウイルス定義は、すべて品質テストを実施済みです。最新版のウイルス定義ファイルは、次の 2 つの方法で入手できます。
  • LiveUpdate を実行すると、簡単にウイルス定義ファイルを入手できます。
    Norton AntiVirus 2006、Symantec AntiVirus Corporate Edition 10.0 以上の製品をご利用の場合は、LiveUpdate の定義は毎日更新されます。これらの製品は、より新しいテクノロジーを搭載しています。

    Norton AntiVirus 2005、Symantec AntiVirus Corporate Edition 9.0 またはそれ以前の製品をご利用の場合は、LiveUpdate の定義は毎週更新されます。重大なアウトブレークの発生時には、例外として定義がより頻繁に更新されます。
  • Intelligent Updater を使ってウイルス定義ファイルをダウンロードします。Intelligent Updater は、シマンテックの Web サイトや FTP サイトで提供されています。ダウンロードしたプログラムを実行することにより、ご使用のコンピュータのウイルス定義ファイルを最新版に更新することができます。Intelligent Updater 形式のウイルス定義ファイルは、米国時間の平日(日本時間の火曜日~土曜日)に毎日更新され、LiveUpdate よりも早いタイミングで更新されます。

注意: Intelligent Updater は、ウイルス定義ファイルとスキャンエンジンの完全版をインストールするプログラムです。ファイルサイズは、前回からの差分のみをダウンロードする LiveUpdate と比較して大型です。このため、LiveUpdate で定期的にウイルス定義ファイルを更新し、疑わしいファイルからウイルスを検知しないなどの場合には、Intelligent Updater を利用することを推奨します。Intelligent Updater のウイルス定義ファイルは、こちら からダウンロード可能です。手順の詳細は、「IntelligentUpdater を使ってウイルス定義ファイルを更新する方法 」を参照してください。

3. システムの完全スキャンを実行する
  1. シマンテック製ウイルス対策プログラムを起動して、すべてのファイルをスキャン対象に設定しているかどうかを確認します。
    個人のお客様向けの Norton AntiVirus 製品をご利用の場合(パッケージ製品): 次の文書を参照してください。「すべてのファイルをウイルススキャンするように設定する方法

    企業、法人のお客様向けの Symantec AntiVirus 製品をご利用の場合(ライセンス製品): 次の文書を参照してください。「NAVCE、SAVCE ですべてのファイルがウイルススキャンされるように設定する方法
  2. システムの完全スキャンを実行します。
  3. 何らかのファイルが検出された場合は、ご利用のウイルス対策プログラムが表示する手順に従ってください。
重要: ご利用のシマンテック製ウイルス対策製品が起動しない、または検出ファイルの削除が不可能であると報告するメッセージが表示される場合には、実行中のリスクを停止してから削除する必要がある場合があります。この場合は、コンピュータをセーフモードで再起動してスキャンを実行します。コンピュータをセーフモードで再起動する方法については、「コンピュータをセーフモードで起動する方法 」を参照してください。コンピュータをセーフモードで再起動した後、スキャンを再度実行します。


ファイルが削除された後、標準モードでコンピュータを再起動します。

記述: Angela Thigpen